T I M E L I N E

Geopolitics/Economy               Science/Technology

ISの補給拠点を制圧したクルド人勢力

国家を持たない民族として知られるシリアのクルド人武装勢力が中心となるシリア民主軍が812日、ISがトルコからの補給拠点としてきたマンビジュを制圧した。ISの物資補給はトルコ経由で司令部のあるラッカから140kmしかない国境近くのマンビジュが拠点となっていた。このため補給路を断たれたISは弱体化は避けられない。

Aug. 17, 2016

経済リスクで現金保有を増やす超富裕層

世界経済が低迷しているなか、資産10億ドル(1090億円)以上を持つ「世界の超富裕層」は2,473人で、億万長者の数は過去最多である。「2015-2016年億万長者一斉調査」によれば、その超富裕層も世界の経済危機リスクに対応して、総資産の22.2%を現金で保有している。現金保有率は資産研究機関のウェルス-X が2010年に調査を初めて実施して以来、最も高い水準にある。

Aug. 15, 2016

謎が深まるタイ連続爆弾テロ

バンコクのワット・アルンをはじめ数多くの寺院や美しいリゾート海岸は世界中から多くの観光客を引きつける魅力に溢れている。しかし南国の楽園と思われていたリゾート地フア・ヒンが連続爆弾テロで、死者4名、負傷者数10名を出す悲惨な現場と化した。

Aug. 13, 2016

ドイツ銀行の資本不足は190億ユーロ

欧州銀行監督機構(EBA)が7月発表した銀行ストレステスト(健全性審査)によると、2行が規制当局の最低資本水準を下回った。モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(イタリア)とアライド・アイリッシュが資本不足と判定された。一方、ドイツ銀行の自己資本比率は、大幅に低下しているが、基準をクリアできたと報告された。

Aug. 11, 2016

ビットコイン取引所で活用されるベイルイン制度

ビットフィネックスは盗まれた時価71億ドル相当のビットコイン損失処理の対応策を発表している。同社の保有資産と顧客口座を合わせて、一律に36%の損失が適用されることになる。顧客口座残高の36%が損失処理の負担となる。言い換えれば、ビットコインの「ベイルイン」である

Aug. 9, 2016

イラン核物理研究者が処刑~矛盾するクリントン証言

FBIの訴訟問題に発展したヒラリー・クリントンの私的メールサーバーにあったイランの核物理学者サハリー・アミリがイラン核開発の情報をCIAに提供したスパイ容疑で処刑された。ヒラリー・クリントンの説明ではアミリは親米主義者としての自発的に情報を漏らしたとされるが、本人は誘拐されて連行されたと反論していた。

Aug. 8, 2016

データベース化でビットコイン監視に動く中央銀行

香港のビットコイン取引場、ビットフィネックスでハッキングがあり、盗難時の時価で7200万ドル(日本円にして約73億円)相当のビットコインが顧客口座から盗まれた。この盗難事件で、ECは身元確認の認証や取引の追跡が可能となるユーザーの中央集権型データベースの開発に動きだすと見られる。

Aug. 5, 2016

ヒラリー・クリントンが起訴されない理由

米国家安全保証局 (NSA)の元幹部ウィリアム・ビニー氏はクリントン氏が削除した電子メールはNSAが全て記録しており、FBIはいつでも入手可能であること、民主党の機密情報を記した電子メールを流出したのはロシアではなく、NSA職員である可能性を示唆した。

Aug. 3, 2016

移民政策への抗議デモがドイツ全土に拡大

移民によるテロ攻撃で13名の犠牲者が出ているドイツでは、移民寛容政策に反対する抗議デモが大都市からドイツ全域に広がりメルケル首相の退任を求める声が高まっている。ベルリンでは5,000人以上のデモ隊が抗議行動をしたが、その動きが各地に飛びしして、寛容な移民政策に反対する国民が増えつつある。

Aug. 2, 2016

破綻プロセスが始まったドイツ銀行

 ドイツ銀行の第2四半期の純利益、経常収益は大幅に減少した。ドイツ銀行が抱えている1年内に満期を迎えるデリバティブ商品が満期を迎えているなか、今後英国のEU離脱、BREXIT関連のデリバティブによる損失が拡大すると思われる。格付け会社S&P6月に、ドイツ銀行の格づけをBBB+に下げたが、ネガティブ方向に見直を始めた。

July 29, 2016

東京金現物市場が取引開始

東京商品取引場は、25日から金の現物市場を開始した。これまで、金のスポット、先物の取引等は、現物の受渡しを伴わない差金決済方法に限られていた。現物市場の開始で、金の現物の受渡しを伴う受渡決済方法を選ぶことが可能となった。世界の金の消費がアジアに集中するなか、金取引のアジアの拠点を目指す上海とシンガーポールに東京が加わることになる。

July 27, 2016

ボーイング社が部品供給業者に支払い延期

ボーイング社の部品供給メーカーであるロックウエル・コリンズ社は先月末2016630日)の時点で、ボーイング社の支払いが、3,000万ドルから4,000万ドル(日本円にして約36億円から48億円)の支払い滞納があることを認めた。

July 26, 2016

欧州連続テロ事件の深層~ニースとミュンヘン

暴走トラックが革命記念日の花火の見物客の人混みに突っ込み、少なくとも84名が死亡したフランス南部のニーステロ事件(7月14日)。現場がよく見えるホテルのバルコニーから、群衆にトラックが突っ込む瞬間を目撃して、スマートフォンで事件の動画を撮影したARDドイツテレビ局のリヒャルト・ゲッヒャー氏の事件の場所と時刻を知らされていたかのような行動は極めて不自然である。

July 25, 2016

ECBの新たな債券買い入れでリスク増大

ECBは6月に、量的緩和プログラムの一環として、851億ユーロ(98716億円)の債券を買い入れた。国債のほか、6月からは新たに社債の購入を開始し、国債と社債を合わせると、ECBの債券保有残高は1.08兆ユーロである。

July 23, 2016

露出度が過ぎるとして女性を刺す~戒律の生んだ悲劇

フランスのリゾート地(グルノーブルに近いラグラン)の別荘にモロッコ国籍のイスラムの男が侵入し朝食をとっていた女の子3人(8-13歳)と母親(46歳)を宗教的戒律に背いたとして、ナイフで刺して逮捕された。逮捕された犯人はベランダで朝食中の4名の女性たちが露出度が多すぎるという理由で襲撃した。

July 20, 2016

止まらない米国の銃乱射事件

オーランドの銃乱射とダラスでの狙撃での警官射殺事件から2週間もたたないうちにルイジアナ州バトンルージュで警官3名が銃撃で殺され、3名が負傷した。狙撃銃を持った容疑者の黒人はその場で射殺されたが、これに抗議する声がバトンルージュから全米に広がり、ヘイトクライムの連鎖の危険性がある。

July 18, 2016

国内対テロ警戒を強めるフランス

革命記念日(714日)はパリ祭で知られるフランス国民が街に繰り出して独立を祝う国民的行事である。1789714日のフランス革命の発端となったバスチーユ監獄襲撃にちなんで共和国成立を祝う。フランス人の誰もが祝うこの日に、南フランスの世界的に有名な地中海リゾート地ニースの花火見物客を狙った大型トラックと銃器を使ったテロで84名が犠牲となった。

July 15, 2016

ドイツ銀行が警戒するイタリアの不良債権問題

イタリアの銀行の不良債権問題と今後の具体的な対応策がまとまらないことから、預金者や投資家、他の欧州大手銀行などの懸念が高まっている。ドイツ銀行の主任エコノミスト、ダービット・フォルカーツランダウ氏は10日に、イタリア銀行の資本増強のために1,500億ユーロの救済金がなければ、銀行危機はイタリアだけに止まらず、その影響は他の欧州銀行に伝播(コンテイジョン)する可能性が高いことを警告した。

July 13, 2016

国債利回りのマイナス化が進む先進国

マイナス利回りとなった世界各国の国債残高は6月には11.7兆ドル、7月には12兆ドルを超える勢いで、利回りのマイナス化が加速している。75日には、スイスの50年物国債利回りは先進国で初めてマイナスの領域に入り、-0.027にまで低下した。

July 10, 2016

リオ・オリンピックに深刻な環境リスク

開会式まで2カ月を切ったリオ・オリンピックだが、新たなリスクとして環境汚染問題が発覚した。オリンピック会場3か所と観光客に人気のイパネマ海岸の水質を調査したAPによれば、糞尿起源のウイルスや細菌が健康被害をもたらすほど汚染されていることが明らかとなった。リオの下水は浄化装置を通さずそのまま海に流し込まれるためである。

July 8, 2016

イタリアの銀行破綻による世界金融危機

イタリアの銀行が抱えている総額3,600億ユーロの不良債権は、EUの銀行が抱えている全不良債権の45%、イタリア国内総生産(GDP)の25%に匹敵する。2008年のリーマン・ショックの金融危機から回復していないイタリアの銀行は、その後も不良債権処理が進まず、逆に大幅に不良債権を増やしてきた。

July 6, 2016

公的資金による銀行救済に踏み切るイタリア

昨年末にイタリアの4つの地方銀行がEUの「ベイルイン」制度下で救済された。今年に入って、イタリアの金融機関の破綻危機は深刻化、政府はEU規則に反して、公的資金による救済を実施する決断を出した。

July 4, 2016

破綻に向かう欧州主要銀行

英国のEU離脱が決まったことで、欧州の各国主要銀行株は24日と 27日の2日間で過去最大の下げを記録した。去年から低迷していた欧州銀行株に拍車をかけたのが今回の英EU離脱である。もはや、欧州主要銀行の破綻危機が避けられない状況になったといえる。

June 29, 2016

英国国民投票やり直しの直訴に署名が230

623日のEU離脱をめぐる英国の国民投票の結果に不満を持つ人々が再投票を求めている。すでに直訴に230万人以上の署名が集まる一方、来週に予定されている議会の動向に注目が集まっている。直訴の代表であるウイリアム・ヒーリー氏の主張は「投票率が75%以下で、国民の支持が60%以上でないため、総意と言えない」というものである。

June 26, 2016

EU離脱をめぐる国民投票後に起きること

英国のEU残留か離脱を巡る国民投票に関して、最新の各種世論調査で結果は異なるが、離脱が残留を上回りそうな勢いである。この国民投票に関して、あまりよく知られていないことは、投票結果がEU離脱となる場合に何が起きるかである。

June 23, 2016

EUの将来を決める債券購入プログラムの違憲性

英国のEU残留・離脱の国民投票を前に、本日21日にドイツ憲法裁判所は、欧州中央銀行(ECB)が2012に創設した債券購入プログラム(Outright Monetary Transactions: OMT)がドイツ憲法に違反するかについての判決を下す。

June 21, 2016

英国離脱で高まるEU崩壊リスク

英国がEU離脱(Brexit: ブレクジット)すれば、EU加盟国が英国の後に続いてEUを離脱するといったドミノ効果を引き起こす可能性が高い。特に、オランダ、チェコ共和国、フランスではEU離脱を支持する世論が高まっている。16日には、スイスはEU加盟申請を取り下げる議会決議が可決された。ブレクジットはEU加盟を希望する欧州諸国にも影響を及ぼしている。

June 18, 2016

オーランド射撃事件容疑者の人物像

米フロリダ州オーランドの同性愛者が集まるナイトクラブで射殺事件を起こした米国人オマル・マティーン容疑者は、12日朝に警察に電話をかけ「イスラム国」指導者への忠誠を誓った。同性愛者への嫌悪、2人のテロ事件容疑者との関係、サウジアラビア訪問、CIA 工作員の過去を持つイスラム原理主義導師ロバートソン氏との関係で、マティーン容疑者の正体がみえてくる。

June 14, 2016

ビルダバーグ会議2016 Part1

ビルダバーグ会議2016は、9日からドイツのドレスデンで12日まで開催される。第1回ビルダバーグ会議が1954に開催以来、4年に1回は米国大統領選の年に合わせて、米国で開催されてきた。今年は米国の将来の方向性を決める重要な大統領選にも関わらず、ヨーロッパで開催されている。

June 10, 2016

英国をEU離脱に向かわせる移民問題

英国のEU離脱を巡って離脱に肯定的な世論が過半数を超えた。その背景を探ると、EUから英国への移民の方が英国市民より雇用の機会が多い、ということに国民が不満を持っていることがわかった。さらにその移民たちが英国外の国よりも雇用機会が恵まれているのである。

June 8, 2016

各国中央銀行の金保有量の増加

ワールド・ゴールド・カウンシル(金の世界的な調査機関:WGC)の2016年の1~3月(第1四半期)の発表によると、世界の金需要は1289.8トンで、前年同期から21%増であった。金の国際価格も今年に入って2割も上昇している。投資家や個人だけでなく、各国中央銀行による金購入量も2016になって、記録的高水準に達している。

June 6, 2016

ネットアクセスに行政発行ID

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、インターネットへのアクセスに行政発行のID制度の導入を検討している。制度は個人が自由に設定し、インターネット使用の際に入力するIDとパスワード制度を廃止、代わりに行政が個人に付与したIDを使うことになる。

June 4, 2016 

ストライキでフランスの経済に大打撃

例年なら観光客で賑わうはずのフランスが、労働法改正に反対する各地のストライキ騒動で混乱を極めているが、このままいけば観光産業が大打撃を受けることになりかねない。背景には10%を越えるフランスの失業率がある。オーランド大統領が事態を改善するとして推進する雇用法改革がEU2の規模の組合・労働者の猛反対を受けている。

June 2, 2016 

ヒラリー・クリントンの起訴は現実となるか

リベラル系の米ハフィントン・ポスト紙は529日付の「ヒラリー・クリントンはラケッティア活動で起訴される」(Hillary Clinton to be Indicted on Federal Racketeering Charges)と題した記事がネットでアップされた直後に理由もなく記事は消去された。記者のFrank Huguenard 氏は、ブライトバート・ニュースのインタビューで、なぜ編集部が記事を消去したかの説明を受けていない、追加記事を書きたいが妨害があり、書けない状況にあると述べた。

June 1, 2016

ブラジル大統領弾劾はクーデター

ブラジルのジルマ・レセフ大統領に対する弾劾裁判の開始が下院に続き上院でも決まった際(5月12日)、レセフ大統領は「私は重大な不正の犠牲になった。これはクーデターだ」と反論した。しかしブラジル最大のファルハ・デ・サンパウロ紙(Folha de Sao Paulo)は23日に自社にリークされた秘密録音テープの内容を公開し、レセフ大統領の弾劾を追求する人たちとその真の動機が明らかにされた。

May 30, 2016

命がけで欧州に渡る密航者がなくならない現実

欧州の難民問題の報道はめっきり減ったが現実には何も変化していない。観光客で賑わうはずのパリでは暴動と呼べる混乱がいたるところで起きていて、市民が巻き込まれる事件も発生している。また相変わらず命がけで地中海を渡り不法入国を試みる移民たちが荒波の犠牲者となり続けている。

May 28, 2016

投資家ジム・ロジャーズが警告する金融危機の津波

今年になって、世界的な金融危機が起きると警告を発している投資家、経済学者、金融機関が増えている。カール・アイカーン、新債券王ことジェフリー・ガンドラック、世界最大のヘッジファンドのレイ・ダリオ、ジョージ・ソロスに続き、投資家ジム・ロジャーズが2016年か2017年に世界的な金融危機の津波が起きると警告を発した。

May 25, 2016

米国債務バブルの崩壊への予兆

米国家計債務残高は2015年に、過去最大の121200億ドルに達した。クレジット・カード支払い、住宅ローン、学生ローン、自動車ローンの残高は全て一時期より増加率は低いが増加を続けている。なかでも、危機的状況にあるのが自動車ローンである。その理由は、2008年の住宅サブプライム危機と同じことが自動車ローンでも起きているからである。その他にも、商工業向け融資と農地・農業向け融資の延滞率や貸し倒れ率の増加は、経済が景気後退期に入っていることを表している。

May 23, 2016

反撃するトランプが矛先を向けるクリントン 

ドナルド・トランプ氏に向けられるネガティヴな報道攻撃はこれまでにないほど増えている。米国の主要メディアは、トランプ氏が米国大統領にふさわしくないと主張する疑惑を掲載している。その中でも、ニューヨーク・タイムズ紙の14日付けのフロントページの特集記事となった、トランプ氏と交流があった数十人の女性に対するセクハラ疑惑が問題となった。

May 20, 2016

フイナンシャル・タイムスが日本に大地震を警告

東北大地震、熊本地震の次はどこが襲われるのだろうか。フイナンシャル・タイムス紙が異例といえる”Japan: the next big quake”というタイトルで大々的な警告を出した。次の地震というのはマグニチュード8.0-9.0で起こる南海トラフ地震のことである。

May 18, 2016

テキサス州のアメリカ合衆国離脱問題

テキサス共和党大会で, テキサス州のアメリカ合衆国からの独立を巡り住民投票を行うかどうかを決める投票が13日に行われた。住民投票は2票差で否決されたが、10年前から始まったテキサス独立の草の根運動の支持は年々勢いを増しており、今回の結果は住民の間の独立を求める高い支持を表している。

May17, 2016

クリントンの脅威となる2つの映画-Part1

1111日から始まった第69回カンヌ国際映画祭で、去年話題となったベストセラー「クリントン・キャッシュ:外国政府と企業がクリントン夫婦を『大金持ち』にした手法と理由」のドキュメンタリー映画が16日に先行上映される。映画は7月25日の民主党大会の前の24日に公開予定である。

May 15, 2016

 

タックスヘイブンに強まる批判

5月12日からロンドンで、「腐敗対策サミット」が開催される。タックスヘイブン(租税回避地)に関する規制, 企業や政府の透明性を追求するこの会議は1年前に計画されたが、パナマ文書で掲載されている個人や法人を検索できるデータベースが公開されたことで注目が集まる。

May 11, 2016

デジタル通貨発行を目指す中央銀行

欧州中央銀行(ECB)は2月に検討をしていた500ユーロ紙幣の廃止を、4日に公式決定した。欧州だけでなく、世界的に高額紙幣の廃止、キャシュレス化の方向に向かっている。民間レベルでは、ブロックチェーン技術の応用でデジタル通過による株式の取引や金融取引などが始まっており、政府や中央銀行の間でも、全貨幣のデジタル化への取組みが進んでいる。中でも、米国と中国は積極的にビットコインのような独自のデジタルコインの発行と使用を検討している。

May 8, 2016

豪中接近で加速する中国の太平洋進出

ダーウイン港は米海兵隊の拠点で太平洋対岸の南シナ海における中国の軍事基地設置をめぐり、日米とオーストラリアが中国の動きを封じ込めるための要衝となっていた。売却した中国の企業(Landbridge)は港湾開発の企業で中国政府は港湾のインフラ整備の純粋な民間事業であるとしているが、海兵隊基地の対岸に中国が居を構えることに米政府は強く反発している。

May 7, 2016

密かに進められるブロックチェーン

ニューヨークにある全米証券業協会(NASDAQ)本部で世界の金融機関の経営幹部100人以上の機密会合(411日)が開かれた。将来金融取引を根本的に変えると言われている、ブロックチェーン(blockchain)技術の応用についての業界における意見交換の会合と思われていたが、実際は多業界を含む大規模なブロックチェーンのテストランであったことが5月になって明らかとなった。

May 4, 2016

サービスチャージ法規制~チップは客の意思で

英国政府はレストランで客にサービス料金(チップ)を強要できなくなる法律を検討している。チップの額の計算方法が曖昧で収入の透明性が低く、誰の収入になるかが不明で客が混乱する慣習が見直されるかもしれない。法案が通れば客はその意思でチップを払う合理的なシステムとなる。

May 3, 2016

サウジアラビアのビジョン2030に黄信号

国家収入の80%を原油輸出に頼っているサウジアラビアは原油価格の減少で財政難に陥り、サルマン国王による独裁体制への反撥が高まっている。構造改革に迫られるサウジアラビアはモハメド皇太子(国防大臣)が原油依存から脱却を目指して打ち出したビジョン2030が波紋を投げかけている。

May1, 2016

天才投資家マイケル・ベーリの予測

今年話題となったマイケル・ルイス原作の『世紀のカラ売り~世界経済の破綻にかけた男たち』を映画化した『マネーショート~華麗なる大逆転』のなかで、サブプライム・ローン証券の破綻が将来起きると最初に予測した、マイケル・ベーリ氏は、近い将来グローバル金融システムの崩壊が起きると予測している。

Apr. 28, 2016

「東京のクジラ」と呼ばれる日銀

日銀は外国金融市場では「東京のクジラ」と呼ばれている。その由来は、金融緩和策のETF買い入れで、日銀が日経平均株価の約9割の上場企業の株を保有する大株主であるからである。株式市場におけるその存在と影響力は拡大を続ける一方である。

Apr. 26, 2016

クエートが入国時にDNA検査を義務付け

クエートに入国する人はすべてDNA検査を受けることが今年(2016年)から義務付けられる。世界初となるこの検査でDNAタグを持つ人だけが入国を許可される。クエート政府は検査は個人情報の漏洩に当たらないとしているが、犯罪を犯した場合に捜査に使用するとしている。

Apr. 25, 2016

ペトロダラー体制の崩壊の始まりPart 2

オバマ大統領は20日にサウジアラビアを訪問したが、それは国王や王室関係閣僚の出向かいがない、地元メディアの報道がない、両国の関係悪化を表したものであった。9/11の情報公開を巡り、関係悪化を改善するための訪問であったはずだが、サルマーン国王は湾岸協力会議の首脳との会合を優先、オバマ大統領との会合を後回しするといった軽視した扱いをしたのである。

Apr. 24, 2016

ペトロダラー体制の崩壊の始まりPart1

米国議会で9/11でサウジアラビア政府が関与したことを示す情報公開について論争が行われているが、サウジアラビアは米国外交戦略の失敗と政治力の弱体化が中東における混乱や不安を引き起こしたと主張している。情報公開を巡る一連の騒動は、サウジアラビアへの安全保障の見返りに、すべての原油をドル建て決済とするペトロダラー体制の崩壊の始まりが背景にある。

Apr. 22, 2016

金・銀価格の不正操作を認めたドイツ銀行

金・銀等の貴金属取引における価格の不正操作に関与したとして、ドイツ銀行、バンク・オブ・ノバ・スコシア、HSBC、UBS、バークレーズ、ソシエテ・ジェネラルなどの銀行に対する民事訴訟に、ドイツ銀行は13日単独に原告との和解案に合意を成立させた。不正操作を認め賠償金額の交渉を進めているだけでなく、司法取引で共犯銀行の情報提供にも合意したことで、長年疑いが掛けられていた銀行「カルテル」による金・銀価格の不正操作の実態が明らかとなると思われる。

Apr. 19, 2016

9/11情報公開を巡り米国を恫喝するサウジアラビア

サウジアラビアはオバマ政権と議会に対して、議会が9/11にサウジアラビア政府が関与したことを示す情報公開を行った場合、7,500億ドル(日本円にして約8.1兆円)にも昇る米国債を売却すると伝えた。

Apr. 17, 2016

FRBの緊急特別会合の意図―Part 2

米連邦準備制度理事会(FRB)の緊急特別会合が11, 12, 13日と3回開かれたが、協議内容に関してはなおかつ非公開である。11日には、会合後にイエレン議長はホワイトハウスに呼ばれ、大統領と副大統領が同席するといった*異例な会合が開かれた。FRBが緊急特別会合を開く必要となった背景には、欧米の金融機関の業績悪化と高まる破綻リスクがある。

Apr. 16, 2016

FRBの緊急特別会合の意図―Part1

11日に米連邦準備制度理事会(FRB)は急遽、非公開の特別会合を開いた。その後、イエレン議長はホワイトハウスに呼ばれ、国が非常事態でない限り行われない、大統領と副大統領、財務長官を含む緊急会合が行われた。引き続き1213日にもFRBの非公開特別会合が実施されたが、その内容や目的は非公開のままである。

Apr. 13, 2016

指紋認証でショッピングが可能に

外国人に指紋入力を強要したとして国際的に評判を落とした日本だが、汚名挽回とばかりに政府は今年の夏、外国人観光客を対象に指紋で身元を確認して買い物ができるシステムの実験を行う。政府はこの認証システムで旅行客が現金やクレジットカードを所持せずに安全に買い物ができるとしているが、その背景にはビッグデータ活用がある。

Apr. 11, 2016

米国GDP0.1%を予測したアトランタ連銀

米アトランタ地区連銀のロックハート総裁は、米経済が堅調であることから、4月の利上げの可能性はあると321日に発言している。しかし、48日に発表された第1四半期GDP予測では、利上げができないほど経済の悪化が進んでいる状況を示している。その前の7日には、11日に連邦準備制度理事会(FRB)の非公開会合が行われるとの緊急発表があり、利上げではなく、利下げ・マイナス金利の導入の可能性がある。

Apr. 10, 2016

「パナマ文書」流出に米国の情報戦の疑い

「パナマ文書」にアメリカ国籍の個人や法人が含まれていないことを、米国マスメディアが騒ぎ出したのは公表から2日後のことである。さまざまな推測のなか、「パナマ文書」の流出は米政府関与により、意図的に公表されたとの疑惑が注目される。

Apr. 8, 2016

難民が破壊する「EUの理念と価値」

欧州になだれ込んだ難民たちは保護を求める真の難民なのか、欧州を根底から破壊しようとする「トロイの木馬」なのか議論の分かれるところだが、はっきりしているのは「欧州の価値」が葬り去られ用としている事実である。欧州が守ってきた尊い理念が難民たちによって存続の危機に瀕している。

Apr. 7, 2016

英国のヒンクリー・ポイント原子炉に黄信号

ヒンクリー・ポイントは英国サマセットの河口にある原発でそのB地区に655MWの改良型ガス冷却炉2基を有している。ヒンクリー・ポイントB地区にある改良型ガス冷却炉の稼働は1967年で2023年に停止となるため英国政府は2010年に新たにヒンクリー・ポイントC地区に新規原子炉を建設する計画を立てた。

Aug. 16, 2016

6500万年前の隕石衝突で何が起きたか

6500万年前の巨大隕石衝突から10時間で衝撃波と津波はユカタン半島沿岸部に壊滅的な打撃を与えた。隕石衝突の様子は当時の岩石に刻まれており、その層を調べることで詳細な衝突時の様子が明らかになってきた。隕石衝突の衝撃で地震や地滑りが広範囲で起きた。しかし衝撃波による影響は局所的なもので、地球全体に影響を与えたのはその後の急激な気温変化であった。

Aug. 14, 2016

新技術で世界初の海上滑走路

羽田空港は地理的な制限を考慮しつつその時代の先端土木技術を投入しながら拡張を続けてきた。1963年にターミナルビルが増築され、1964年にC滑走路と呼ばれている34R16Lが完成し、3本滑走路体制となったが国際線離発着枠が戻ってきたことで、手狭になり最新工法でD滑走路の拡張工事が行われた。

Aug. 12, 2016

ジオエンジニアリングの功罪

地球温暖化が20世紀中頃からの人類の進歩(産業革命以降の発展)に起因する不可避の副産物である。温暖化のメカニズムが明らかになれば、地球環境を変化させて冷やす解決出来る可能性があると考えるのがジオエンジニアリングである。

Aug. 11, 2016

ボーイングの凋落の背景

ボーイング社の落ち込みにはいくつかの要因が相乗的に働いた。軍用機開発が途絶えて販売できる機種がなくなった、衛星打ち上げにおける競争力低下、旅客機市場独占を支えてきた米国の政治力の低下で競争を強いられるようになったことが主な要因だった。747を超える旅客機の巨大化には反対していたボーイング社が自社を巨大化・多角化して機動力を失うこととなった。

Aug. 10, 2016

新しい多孔質有機金属材料MOFの可能性

MOFMetal Organic Framework)という新しい金属有機複合体が注目を集めている。ナノ物質の多くがサイズを極限まで小さくして量子力学的な性質をもたせたものであったが、MOF(注1)は個々の金属に適した有機フレームを設計することにより、触媒機能、特定ガス吸着、センサー特性などの機能性を持つ多孔質機能材料を創出することができる。

Aug. 9, 2016

ニュートリノT2K実験でCP対称性の破れ解明へ

T2K実験は2014年より反ニュートリノ生成実験を開始、20165月までにニュートリノ実験と同量の実験データを蓄積し、両方の結果を比較した結果、スーパーカミオカンデで計測した電子型ニュートリノがCP対称性の破れがない場合の33%大きい値となった。詳細なデータ解析と他実験の比較により、「ニュートリノと反ニュートリノで電子型ニュートリノ出現が同じ確率で起こる」ことは90%の確率で否定できることが示された。

Aug. 8, 2016

神経埋め込み型センサーチップによる未来医療

カリフォルニア大学バークレイ分校の研究グループは体内に埋め込める極小サイズのワイアレス・センサーの開発に成功した。ウエラブル端末のマイクロ版となるチップで人体の神経、筋肉や器官の活動状態のリアルタイム・モニターが可能になると期待されている。

Aug. 4, 2016

LHC再実験で新素粒子の確証は得られず

CERNのLHCは2015年12月はヒッグス・ボソンの6倍の質量を持つ謎の素粒子を発見した。標準理論では説明できないこの新素粒子の存在は標準理論を超える新理論あるいは第5の相互作用の存在を示唆するものとして、世界的な注目を集めた。そこで2016年4月から実験結果を再現する試みが行われたが、再実験では新素粒子は発見できなかった。

Aug. 2, 2016

人工葉でつくる合成燃料でエネルギー危機を回避

イリノイ大学はタングステン2セレン化物のナノフレークを触媒として用いることによって、炭化水素鎖の合成ガス(水素ガスとCOの混合)を作り出すことに成功した。この触媒は従来のものに比べて12,000倍高い効率を有している。実際にはコスト比で20-30分の1とし、人工葉の実用化に一歩近づいた。

July 31, 2016

25千万年前の生命絶滅から復活するまでに500万年

地球上に生命が誕生して以来、最大の危機は25千万年前の地球環境(気温)が生命維持に困難となった時である。地球上の生命はその際に全て死滅したと考えられていた。生命の源である太陽の酸素が枯渇したからである。その後生命の復活には500万年を要したことが新しい研究によって明らかにされた。

July 28, 2016

LIGO反射鏡の改良で重力波観測が容易に

2016212日、米国の重力波望遠鏡LIGOの国際研究チームは重力波の検出に成功したと発表した。今回検出された重力波は2つのブラックホールが引き寄せあい合体して生じたとされている。さらに数ヶ月後に観測結果が再度、確認されて重力波発見の確証が得られた。さらに検出系の改良で次回の観測では最大8個の重力波を観測することが期待される。

July 21, 2016

人間の判断と行動を決定する脳の領域

ジョン・ホプキンス大学の脳神経研究者チームは機能MRIを用い脳が判断を下す瞬間を捉えその場所を特定することに成功した。研究チームによれば前頭葉と左頭頂葉に判断機能を持つ場所があることがわかっ。

July 20, 2016 

新型ロケットエンジンの超音速旅客機

Reaction engine社は2013年に同社が開発する新型エンジン(セイバー・エンジン)の開発に60万ポンンド(日本円で約90億円)の予算を投入するとしていたが、このほど同社の提案する超音速宇宙船Skylonの他にも、LAPCAT A2と呼ばれる旅客機にも供給される。EUが開発費を負担することで開発には弾みがつき、20年後にいよいよマッハ4-8で飛ぶ超音速旅客機の実現する

July 16, 2016

中国の無人宇宙船が軌道上で制御不能

20119月に打ち上げられた中国の軌道上実験モジュール天宮1号(Tiangong-1)は独自に開発している宇宙ステーションのドッキング試験を行うものであった。しかし2013年に最後のドッキング試験を行った後、基地との交信が途絶え制御不能になっている。大気圏突入により大洋上空で燃え尽きさせる予定だったが、制御不良でデブリが陸上に落下する恐れがある 。

July 13, 2016

北米異常気象の原因はブロブ

2013年から北米東海岸は極寒に襲われる一方で、西海岸の干ばつは4年間にわたって続いている。もニューメキシコ州が季節外れの雪に見舞われたり、温和な気候で知られるテネシー州が洪水被害が起きた。これまで北米の異常気象の多くがエルニーニョ現象によって説明されてきた。しかし豪雨はエルニーニョ現象で説明できても、異常乾燥は説明できない。

July 11, 2016

原子力ルネッサンスの現実

ビルゲイツ、DEショー、中国人のリー・カシンなどの超富裕層が原子炉開発に資金援助を行っている。ビルゲイツのテスラパワーは燃料が燃え尽きたら自然に停止する安全な小型原子炉を東芝と開発している。小型原子炉は工場から運ばれて設置するので大規模工事が不要で、封じきり型なので、汚染事故の危険のない安全性が売り物である。

July 10, 2016

メガシテイ北京~人口1億のインパクト

35年後の2050年に世界人口が9億人を超える。世界の都会人口は50%から80%に増えると予測されている。中国政府は地方都市に農地から農民を移動させるために高層アパート建設で不動産バブルを招いた。10兆ドル(日本円で約120兆円)の予算を投入して、北京市は2030年までに5,700万人が居住する周辺の9都市と併合し、世界最大のメガシテイ(人口13千万人)が誕生する。

July 7, 2016

中国が世界最大の電波望遠鏡を完成

中国は技術立国を目指して高速鉄道、航空機産業、原子力産業などの分野に積極的な投資を行っている。このほど世界最大となる直径500mの電波望遠鏡を完成した。FASTと呼ばれる巨大な望遠鏡の目的は地球外生命体の調査とされている。

July 5, 2016

スーパーキャビテーションによる超高速水中推進移動

スーパーキャビテーションを用いた高速潜水艦の開発が米海軍や中国海軍によって進められている。水中移動では水の抵抗が速度を決めているが、スーパーキャビテーションで巨大なバブルを作れば抵抗を激減させ、原理的には音速で移動することもできる。

July 3, 2016

人間にも磁気検知能力~第6の感覚

カルテックの研究によれば、人間は無意識に磁場を感じておりそれが第六感の科学的根拠だという。研究グループは電磁波の侵入を防ぐファラデーケージと脳波モニターを用いて人間のアルファ波が磁場に反応することを見つけた。

July 01, 2016

黒点が消えた太陽とミニ氷河期

2008930日に太陽黒点の研究者たちはは2008年が「太陽無黒点の年」となることを発表した。「太陽無黒点の年」とは連続200日以上、黒点が観測されない年のことである。2008年より太陽に黒点が無い期間が続いた年は1954年にさかのぼる。

June 28, 2016

ロールス・ロイス社の未来操船システム

未来的な貨物船コンセプトを提案しているロールス・ロイス社はタグボートや無人貨物船の操舵システムなどの操船技術の近代化に取り組んでいる。このほど無人貨物船の陸揚げのためのホログラフイック操舵システムを有する船舶操舵支援システムFuture Operation Concept: OXを発表した。

June 27, 2016

ヒトDNA編集が容認へ

米国で動物に対して行われている「DNA配列の編集」が世界で初めてヒトDNAに対しても認可される。このほどNIHは細菌を利用したDNA編集ツールCRISPRの癌治療を目的としたヒトDNAへの適用を認めた。これにより将来ヒトの免疫細胞が癌細胞を標的とした攻撃(免疫療法)が有効に行えるようになると期待されている。

June 25, 2016

完成に近づく世界最大のロケットキャリアー

ヴァルカン・エアロスペース社が目指すストラト・ローンチ計画では、打ち上げロケットの再利用ではなく、ロケットを高空まで運んで切り離して点火することによって、ロケットエンジンを小型にして燃費も稼ごうというものである。この計画で狙うのは衛星を地球を周回する軌道に乗せるための大型ロケットを吊り下げて運ぶための巨大なジェット機である。

June 22, 2016

米国でようやく新規原子炉が稼働

米国にある99基の原子炉の60%は建設後、設計寿命である30年をとうに超えた老朽機である。米国の原子炉の建設は1975年頃にラッシュを迎え、ベビーブーマーのような年齢ヒストグラフのピークを作っている。それから30年が経過して新規建設で更新が望まれるところだが、環境保護と経済的理由で新規建設はさっぱり進まない。

June 19, 2016

130億光年の彼方にある宇宙最古の酸素

我々の知る宇宙には様々な元素と化合物が存在するが、最初は限られた元素の「混沌としたスープ」(水素とヘリウムのイオンと電子のプラズマ)しか存在していなかった。数千万年後に原始宇宙が作られてから他の元素が形成されたと考えられている。大阪産業大学グループが地球から一番遠くにある星雲に、宇宙最古とみられる酸素を発見した。

June 17, 2016

グラフェンで作るフォトニックマイクロチップ

MITの研究グループはグラフェンの表面を光が伝わる時にジェット機が音速を突破する際に発生する衝撃波のような光の衝撃波(チェレンコフ光)を生じることを発見した。この光発生は電子の代わりに光でマイクロチップを駆動するフォトニクスチップに使えば、100万倍も高速化が可能になると期待されている。

June 15, 2016

CO2を石に変えて地球に戻すCarbfixプロジェクト

アイスランドのヘリシェイデイ発電所はCO2を石に変えて地球に戻す計画に取り組んでいる。世界初となるCO2を岩石に変換する試でみは、CO2を玄武岩に吸収させてから硬い岩石に変成するが、予想以上にその速度が速いことがわかった。

June 14, 2016

ロシアが中距離ジェット旅客機市場に参入

ロシアは競争が激しい中距離ジェット旅客機の市場向けに双発ジェットMC-21を完成した。MC-21には3つの派生機種があるが、今回発表されたのはMC-21-200130-160座席、MC-21-300160-211座席となる。シベリアにある製造メーカー(イルクート社)工場でのロールアウトにはメドベージェフ大統領も駆けつけてロシアがジェット旅客機市場に本格的に参入したことを印象付けた。MC-21は現在、試験飛行が行われており、2017年には生産が開始される。

June 12, 2016

ニューヨークに世界最大のレタスファクトリー誕生

世界最大のVertical Farmがニューヨークに出現した。巨大都市の近郊でも水の使用量を一般的な農場より95%カットしながら、75%多い収穫量が特徴だ。米国の農地面積減少で野菜の供給不足に陥っていたが、狭い土地を有効に利用するVertical Farm人口密集地域への野菜供給能力が一気に増大する。

June 9, 2016

レーザーを埋め込んだシリコンフォトニクスチップレーザーをICチップに埋め込むことは30年にわたってフォトニクス研究者の夢であったが、このほどシリコン基盤にレーザーを埋め込む技術が開発された。香港科学技術大学の研究チームはカリフォルニア大学サンタバーバラ分校、サンデイア国立研究所、ハーバード大学の研究者と共同でレーザー波長以下の加工精度でレーザーを埋め込む技術を開発した。

June 7, 2016

人工葉で水素社会

増え続けるCO2を減らすために太陽エネルギーを使って、空気中のCO2固定や、水分解を光合成に習って人工的に起こす技術の開発が精力的に行われている。まだ人工光合成のエネルギー変換効率は0.1%と低いが、後者は太陽光パネルによる電気分解と光触媒のふたつのアプローチが研究されている。MITの研究グループは人工葉(Artificial Leaf)と呼ばれる両者を組み併せたデバイスを開発した。

June 6, 2016

隕石でできていたツタンカーメンのナイフ

ツタンカーメンのミイラのそばに埋葬品として置かれた短剣の刃先が隕石でできていたことがわかった。エジプトの砂漠でツタンカーメン王のミイラの発掘されたのは、およそ100年以上も前のことであるが、埋葬品として傍に置かれていた短剣の刃が隕石でできていたことがわかった。

June 5, 2016

顔認識から逃げられなくなる日

高解像度監視カメラと顔認識ソフトを手に入れさえすれば、誰にでも他人の顔を認識し特定することが可能になってきた。顔認識ソフトのアルゴリズムは飛躍的に高度化しつつある。顔写真があればソシャルメデイアの膨大なデータベースでこのアルゴリズムを使って、人物が特定できるようになる。顔認識により人物名や個人情報をこの公開データベースから得ることもできる。したがって顔認識ソフトの流通が社会に与えるインパクトは想像以上に大きい。

June 3, 2016

スイスに世界最長の列車トンネル

スイスに世界で最も長く地下深い列車トンネル(ゴサードトンネル)が17年の建設期間と120億ドル(日本円で約13000億円)の経費をかけてこのほど完成した。このトンネルの完成で欧州のロジステイクスは一変するといわれている。というのもアルプス山脈がローマ時代から、欧州の交易に立ちはだかる最大の難関であったからだ。

June 2, 2016

人間のDNAを合成する試みを目指すヒトゲノム計画2

ヒトの遺伝子をあたかも化学物質のように、合成しようとする研究を目指す研究者たちがいる。究極の生命科学ともいえるこの研究には技術的にも難関だが倫理的な命題「人間がクローンを作製してよいのか」が立ちはだかる。

May 31, 2016

5の力を発見か

検証がなされてなかった第5の力(相互作用)が実証されたと考える研究結果が報告され、これまでの4つの相互作用(重力、電磁気力、強い相互作用、弱い相互作用)に新しい相互作用が加えられることとなった。これによって宇宙の理解がより完全な枠組みのもとで進むものと期待される。

May 28, 2016

米国でも全ての抗生物質が効かない超耐性菌

最近中国で全ての抗生物質が効かない超耐性菌(Superbug)が発見されて以来、世界的に蔓延することが警戒されていた。今度は米国ペンシルバニア州でも超耐性菌を持つ女性患者が報告され、抗生物質治療の終焉を迎える恐れがある。

May 28, 2016

東京オリンピックで人口流星をみれるか

2020年の東京オリンピックで人口流星を見たいと思う人はどれくらいいるのだろうか。メイン会場の開会式で花火が打ち上げられるのは普通に行われているし、北京大会では放送用にCG花火まで使われたことは記憶に新しい。東京オリンピック開会式では人工流星が鮮やかな色の流星雨を降らせ、192km離れてもみえるという。

May 27, 2016

北極の氷が溶けて南極の氷床が増える謎

北極の氷が溶けていることは事実であるが南極では逆に増えている。NASAのジェット推進研究所の調査によれば、それぞれの極地の地球環境と南太平洋に理由があるとされている。気流と周辺海流が南極の氷床の形成と維持に英強するが、それらは地形と海底の深さに依存していることが示された。

May 24, 2016

生物を損傷なく観察する世界初のヘリウム顕微鏡

ケンブリッジ大学の研究グループが世界初となるヘリウムビーム顕微鏡を開発したことで、生体に損傷を与えることなく観察できる活気的なイメージングツールが登場した。ヘリウムビームを使うメリットは可視光と異なり試料を透過しないため、対象の形をそのままで観察できることにある。

May 22, 2016 

空港でのフルボデイスキャンの功罪

英国の空港にあるフルボデイスキャン装置に人権擁護団体から抗議の声が上がっている。2009年末の爆弾未遂事件の後、テロ対策として装置が備えられたのは2010年夏のことである。現在、ヒースロー、マンチェスター、バーミンガム空港に設置されている。

May 21, 2016

G7が支援するARGOプロジェクト

現在日本で開催中のG7が珍しく協調ムードで海洋調査を支援する声明を発表た。その海洋調査のARGOプロジェクトとは、簡単にいうと海洋を浮上する3,500個もの自立型海洋調査プローブによる国際観測網ことである。10日に一回、調査プローブは1,000mの海中に潜水して、浮遊しながら計測し、さらに2,000mの深度に潜行してデータを測定したのちに浮上する。

May 17, 2016

世界一周に近づいた太陽電池プレーン

9カ月遅れで太陽光パネルとモーター動力のSolar Impulse 2は世界一周飛行に戻ってきた。ハワイから9番目の飛行ルートであるカリフォルニア周までの飛行に飛び立った。20157月にこれまでの最高距離(8,924km)となる日本からハワイまでの飛行を終えたSolar Impulse 2はバッテリーの熱不可のためハワイに足止めされていた。

May 16, 2016

NOAAが気象モデルをアップグレード

NOAAは昨年に続き計算機システムをアップグレードしてGlobal Forcast SystemGFS)と呼ばれる気象シミレーションシステムのグリッド分解能を27kmから13kmに向上させる。4Dモデルではグリッド毎の気象データの時間変化を含めて扱う。これによって気象データ入力した瞬間からの時間変化を細かい地域毎に予測できるようになるので、天気予報に威力を発揮する。

May 15, 2016

LHC4倍の規模の円形加速器FCCが発進

世界最大の円形加速器といえば、周長27km、エネルギー13TeVLHCLarge Hadron Collider)である。欧州はその次の計画としてより大型のハドロン衝突リング(Future Circular Collider, FCC)を推進する。現在は検討の段階にあるがLHCの成功により欧州が中心になって建設に踏み切る可能性が高くなった。

May 13, 2016

WHO警告:黄熱病のリスクが増大

蚊が媒介するジカ熱やデング熱ウイルス騒動がおさまらないうちに今度は新にアフリカで黄熱病が蔓延する危険性が指摘されている。しかもワクチン不足によってアフリカだけでなく世界中を巻き込む脅威が迫っている。WHOの専門家はアフリカと南アメリカで10億人の人に感染被害が出るとしており、アジアではパンデミックを引き起こすリスクがあるという。

May 12, 2016

オフグリッド化するインドの国際空港

20158月にインドのコーチン国際空港が太陽発電で空港電力の完全なオフグリッド化を果たした。全部で46,000枚のソーラーパネルの発電量(12MW/日)は空港全体の電力消費をまかない、2040年までに300,000トンのCO2排出量削減となる。コーチン国際空港は1999年から稼働しているインドで三番目に大きい国際空港である。

May 10, 2016

闇取引される大量のメールアカウント情報

2015年に史上最大となる27千万件のユーザーアカウント情報がハッキングされて、闇取引されている。被害の多くはmail.ruというロシアのメールサービスで他にYahooGoogleMicrosoftのメールサービスが含まれている。

May 9, 2016

ブラジルが癌治療に大麻を認可

麻に癌治療効果があることが古くから知られている。この度自然食品大国のブラジルで癌治療効果のある自然食品として大麻油(Hemp Oil)が認可を受けた。大麻油はこのほかにもてんかん、パーキンソン病、慢性の痛みに対して効果がある。

May 8, 2016

IBMが量子計算オンラインサービス

量子計算機の研究開発が各国で精力的に進められているが、多くは大学・研究所や開発を公言しているGoogleの話だと思われていたが、IBM(ヨークタウンハイツ)は量子計算機システムのオンラインサービスを公表した。これにより誰でも量子計算機が使用できるようになる。もちろん個人が量子計算機を所有して使いこなすのはまだ先だが、少なくとも非ノイマン型計算機が実用化されたこととそのオンラインサービスが開始されたことで計算機が新しい時代に入ったことを象徴している。

May 7, 2016

試験運用が開始される脳死蘇生技術

機能停止した脳機能(脳死)を蘇生する技術が米国で開発された。米国のバイオテク企業バイオクオーク社が脳死の20件について試験的に蘇生措置を行う倫理許可を米国とインドの厚生省(NIH)から認可された。幹細胞とペプチドが投与され神経組織が再生する。

May 5, 2016

光で駆動する世界最小のナノエンジン

ケンブリッジ大学のキャベンデイッシュ研究所の研究チームが光で駆動する世界最小のナノエンジンを開発した。将来活躍するとみられる生態内部を動き回り治療に使われるナノロボットの駆動システムに応用が期待される (PNAS(20160. DOI: 10.1073/pnas.1524209113)。

May 3, 2016

ナノワイヤーを使った高性能バッッテリー

カリフォルニア大学アーバイン分校の研究チームはナノワイヤーを金属コーテイングした新型バッテリーを開発した(ACS Energy Letters, 2016, 1, 57)。このバッテリーは長寿命でモバイル機器やEVの新展開につながると期待されている。

May 3, 2016

マイクロソフトがXbox 360を生産終了

Xboxがデビューして一時はPS、Wiiと並んで三強時代を築いたがマイクロソフトは10年の歴史に幕を引くことになった。格闘技系のゲームソフトやKinect系スポーツゲームソフトで日本勢と差別化をはかったXboxは独自のゲーマーの支持を得て、マイクロソフトの収益に貢献してきた。

Apr. 30, 2016

30年後のチェルノブイリが教える真実

廃炉や核汚染した原子炉の処理は一般に30-40年を要すると言われているが、それは甘い見通しであることをチェルノブイリが教えてくれる。事故から30年後に当たる今日でも、ベラルーシ国境を越える広範囲の地域が汚染されたままである。原子炉から45km離れた農場の牛乳が国内規制値の10倍の放射能レベルに達する。

Apr. 29, 2016

砂時計フェルミオンで新型トランジスタ

KHgXX=As, Sb, Bi)結晶では。非共型対称性(non-symmorphic symmetry)による表面バンド分散が砂時計型となる(Nature 532, 189 (2016)。プリンストン大学の研究グループはこのような「砂時計フェルミオン」バンドは新しいトポロジカル絶縁体として、電子が表面バンドの上下をしめそれらをつなぐ両端のバンドのみを伝導する新しい概念のトランジスタが誕生する可能性がある

Apr. 27, 2016

温暖化の逆説:CO2が助長する植物成長

地球温暖化の原因が温室効果ガス(CO2)にあるとして世界各国は規制に躍起となっている。一方、気候温暖化とCO2の関係は逆であるとする見方も根強く残る。しかしCO2の増大の傾向は実測された事実である。しかしCO2の増加によって植物の成長が助長され砂漠化が食い止められたという意外な事実が明らかになっている。

Apr. 26, 2016

CERNが実験データをオープンアクセス化

CERNが300Tバイトに及ぶLHCのCMS実験データをネット上で公開した。社会に広く生データを公開すれば世界最先端科学を教材として提供することで社会貢献できるとCMS実験責任者は説明するが、この時期に発表される真意について憶測を呼んでいる。

Apr. 25, 2016

海中原子炉の将来性

新興国ではエネルギー不足が深刻化しており、簡便に利用できる小型モジュール原子炉(SMR)への期待は相変わらず大きい。海中あるいは洋上に原子炉プラントを設置する計画はロシア、フランス、中国で進められているが、フランスのアレヴァ社はFlexblueと呼ばれる海中設置型SMRを提案している。

Apr. 24, 2016

半導体ビジネスの行方~終わりなのか始まりなのか

半導体業界のアナリストはモバイル機器による販売面の成長が2015年には携帯・スマホを軸とする成長が前年比で0.9%に減速するとしている。2014年は前年比で10.5%、2016年の販売予測は0.6%減である。市場規模は3,290億ドル(日本円で約35.5兆円)だがピークを2015年に超えたことが現実である

Apr. 21, 2016

テスラEVの評価が分かれる理由

テスラ社のEVに対する人気と裏腹に、自動車評論家たちが、(自動車メーカーを代弁するかのような)低い評価を下すのは何故だろうか。本格的なEVの普及を狙ったテスラ社の新型モデル3は同社の一足早く製造・販売されている兄貴分の車種の俊足DNAを引き継いだのだが、彼らにはどうやらそれが気に入らないらしい。EVは従来の車のスペックを超えてはならないとでも言いたげである。

Apr. 19, 2016

地震ラッシユはメガ地震の前兆か

熊本地震だけではない。48時間で世界各地で5回の大地震が立て続けに観測されたことで専門家の中には「メガ地震」と呼ばれる壊滅的な打撃をもたらす超大型地震の前兆と捉える人もいるほどである。コロラド大学の研究チームはM8.0以上の地震が少なくても4回起きる可能性を指摘している。

Apr. 18, 2016

異端児EVメーカーの目指す未来

中国資本の新鋭EV専門ベンチャー、ファラデイ・フューチャー(FF)社が最高速度321kmのスーパースポーツEVFFZERO1コンセプトを登場させた。FF社は販売前から大量生産のため巨大な工場をテスラ社と同じくネヴァダ州に建設する。販売の予測が困難なEV車の生産規模を最初から10万台規模にする無謀な設備投資なのだろうか。

Apr. 18, 2016

バッテリーパックでオフグリッド化

テスラ社は成功したEV用のバッテリーパックを家庭用の蓄電に使うための「ウオールパワー」と呼ばれるバッテリシステムを販売する。蓄電、蓄熱で発電ピークと需要うピークの位相を合わせれば、再生可能エネルギー利用はベース電源に不向きとは言えなくなる。新技術を使いこなせば原子力にこだわる理由はなくなる。

Apr. 15, 2016

メルセデスのデイーゼル車が排ガス不正で訴訟へ

米国の法律事務所によればメルセデス・ベンツ社のブルーテック車はダイナモ上の検査には合格しても公道に出ると基準値をクリアできないレベルの排ガス値となるのは「不正装置」を装備しているためだとしている。

Apr. 14, 2016

超臨界CO2タービンでクリーンな火力発電

天然ガス火力発電のキーテクノロジーはガスタービンである。GEが開発した新設のCO2を用いる新型タービンはコンパクトながら10,000戸の家庭に電力を供給できる。燃焼ガスの代わりに超臨界CO2で駆動される新型タービンはクリーンで効率の良さが特徴である。

Apr. 13, 2016

小型原子力炉が悲観的な理由

1000MW以上の大型原子炉の建設コストの高騰と建設の遅れは世界的な傾向である。ビル・ゲイツが東芝と共同で進める300MW級の小型原子炉は県んせつコストと工期を短縮できるとして注目を集め、中国がビル・ゲイツに資金提供しているほか米エネルギー省もNuScale Power(などの小型原子炉製造企業に支援を行っている。小型化はコストや環境負荷も小さく、分散配置すればリスクも分散させることができる。

Apr. 11, 2016

ファルコン9が洋上ドローンに着陸成功

1週間に33万台というEVの受注で1兆円近くのキャッシュを手にしたテスラ社のCEOイーロン・マスクは、スペースX社の再利用型ロケット、ファルコン9の洋上ドローンへの着陸に成功した。陸上基地への帰還は果たしていたファルコン9だが、より困難な洋上ドローンへの着陸には失敗が続いていた。

Apr. 10, 2016

世界中最大のバッテリー工場テスラ・ギガファクトリー

ギガファクトリーは風力発電と屋上を埋め尽くす太陽電池パネルを組み合わせた再生可能エネルギーのみで電力を供給する独立型の向上となる。工場の生産応力は年間で500,000台のバッテリーということなので、28万台のバックオーダーは1年で解消できることになる。テスラ社自身もモデル3の売れ行きは予想外としているが、バッテリー工場の規模を50万台にした賭けは見事に成功したと言える。

Apr. 9, 2016

サムスンがスマートコンタクトレンズ特許を申請

サムスンがスマートコンタクトレンズの特許を申請した。スマートコンタクトレンズには超小型のデイスプレイ、カメラ、アンテナ、センサーが含まれており、その一つは瞬きを入力デバイスとして用いるために使われる。これまでのグーグルグラスのように投影装置なしでコンタクトレンズ装着者が映像を見ることができるようになる。

Apr. 7, 2016

量子スピン液体の確認に成功

1973年にアンダーソンが提案した「量子スピン液体状態」(注1)を持つ物質が見つかり、これまで幾つかの系(注2)でその存在が垣間見られてきた無秩序のスピン状態が中性子散乱で確認された。キャベンデイッシュ研究所とマックスプランク研究所の共同研究チームはRuCl3結晶に中性子を照射することにより、スピン配列が液体のように無秩序化することを中性子散乱実験で明らかにした

Apr. 5, 2016

なぜテスラ車は2日で28万台も売れるのか

航続距離がずば抜けて長く運動性能も優れたEV車を販売するテスラ社が、手頃な価格にダウングレードしたモデル3の販売開始は予想外の反響を呼んだ。ネット予約が初日に18万台を突破したことをCEOのイーロン・マスクが伝えると歓声が上がり、翌日までに受注数が28万台に達したという。

Apr. 7, 2016



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