I M M I G R A T I O N

人口構造の変化が進むドイツ:大いなる交代

ドイツは深刻な少子化と高齢化、大規模な移民流入、年々増加しているドイツ人による他国への移住により、今後20年をかけて人口構造が大きく変化すると予想される。2040年には、ドイツの人口の35~40%は移民と移民のルーツをもつ人たちで占めると予想されている。

11.11.2019

再出発するフランスに変革を求める勢力

選挙前の予想通りフランス大統領決戦投票は中道派のマクロン候補の圧勝となった。世論調査の結果のマクロン支持率は実際の支持率(65.2%)と1%以下の誤差となった。

08.05.2017

欧州を目指す第二の難民の波

アフリカや中東の難民キャンプの収容能力の限界で、再び欧州に難民が殺到するリスクが高まり、国連世界食料企画(WFP)が警告をだした。難民キャンプ内の治安、生活環境の悪化、特に食料不足は2015年の最初の難民が欧州に流入した時より危機的状況にあるため、難民は食料がないキャンプを離れて、欧州諸国へと避難していくことが懸念されている。

22.11.2017

最新世論調査が示す移民政策への不満

英Ipsos MORIの25カ国を対象とした移民と難民に関する世論調査(Global Views on Immigration and the Refugee Crisis)によると、過去5年間、自国における移民が増加していると答えた人は過半数を超えた。25カ国平均48%は移民が多すぎると警戒心を高め、高い移民増加国では移民政策に対する国民の態度が前向きから批判的に変化している。

ドイツで広まる感染症の背景に移民問題

現在、ドイツ全土(ドイツに16ある連邦州のうち移民が最も少ないメクレンブルク-フォアボンメルン州を除いて)では、はしかが流行している。はしかだけでなく、先進国の欧米で撲滅されたと言われてきた感染症が再び発生している。その背景には、衛生や医療水準が低い、予防接種を受けたことがない移民の流入による感染症患者の増大が指摘されている。

移民がドイツ経済に与える影響

移民や難民を受け入れることでドイツ経済が活性化するとメルケル政権は、移民政策の正当性を主唱してきた。特に、シリアからは医師、建築家、教師、技術者、専門職のなど高等教育を受けた難民が多く、高齢化が進むドイツ社会にとって、将来労働市場において重要な労働力となると経済界も移民政策を支持してきた。

ドイツ総選挙を左右するシュルツ効果と移民政策問題

ドイツ国民の多くはメルケル政権の移民政策に不満を持っているものの、EUとの強い絆を捨て去ることには反対している。EU脱離政策を訴える新政党、「ドイツのための選択肢」の支持率は3-4%と議会に代表を送りこめる5%ラインを下回る。また自由民主党もEU離脱派を取り込むことに関心がなくなり、議会勢力となるにはキリスト教民主同盟支持者の票の一部を獲得する必要がある。

ストックホルムに飛び火した欧州のトラック暴走テロ

4月7日金曜日ストックホルム中心の商業地区で起きたトラック暴走テロ事件は4名が死亡、15名の負傷者を出した。犯人の一人は現場で取り押さえられたがドライバーは逃走した。スエーデン国内のテロ事件として初の死者を出したこの事件は平穏な北欧の街の雰囲気を一変させた。

難民家族容認の是非を巡って困惑するドイツ

9月に連邦議会選挙を迎えるドイツで、移民政策への非難が一段と高まる可能性がある。これまで、家族の大量流入を防ぐ目的で、ドイツ滞在を認められ、生活支援を受けている移民は原則2年間、家族の呼び寄せを認めてこなかったメルケル政権は、2015年と2016年にドイツが受け入れたシリアなの難民431,376人のうち267,500人に家族の呼び寄せを認めた。

EUの脅威となる難民の第二の波

欧州へ新天地を求めて移動する難民たちの経路はふたつある。中東からギリシャを経て陸地を北上する中東難民の経路とリビアから地中海を渡りイタリアを経由するアフリカからの難民の経路である。経済的困窮を理由に命がけで地中海に乗り出すアフリカ難民は2016年だけで18万人に達するが、4,500名は海の藻屑と消えた。たとえ欧州に渡れたとしても、移民として受け入れられないのが現実である。

「赤いバンリュー」でフランス難民が暴徒化

難民の不当逮捕に抗議するデモ隊がエスカレートし暴徒化し、投石や車への放火などの危険行為に及んだとして、パリ警察の警官がパリ近郊で2月2日に難民を逮捕した際に逮捕者への性的暴行と3人への暴行の疑いがあるとして、デモ隊は抗議行動をエスカレートし、車やゴミ箱に放火するなどの行為を行なった。

オランダ選挙にみるポピュリズム~移民政党の台頭

オランダ下院選挙の結果、現ルッテ首相率いる中道右派の自由民主党が第1党を維持することとなった。英ファイナショナルタイムズ紙は、「有権者はポピュリストのウィルダース氏の希望を潰した」とオランダにおける「間違った」ポピュリズムの拡大を食い止めたと報道した。

スェーデン国内の移民による犯罪が深刻化

スェーデン警察のベテラン警察官Peter SpringareがFacebook(2 月3日付け) に書き込んだ、スェーデンにおける移民による犯罪の深刻な状況が大きな反響を呼んでいる。一週間で13万人の支持が集まり、この動きは「スェーデンの春」の始まりとも言われている。

露出度が過ぎるとして女性を刺す~戒律の生んだ悲劇

フランスのリゾート地(グルノーブルに近いラグラン)の別荘にモロッコ国籍のイスラムの男が侵入し朝食をとっていた女の子3人(8-13歳)と母親(46歳)を宗教的戒律に背いたとして、ナイフで刺して逮捕された。逮捕された犯人はベランダで朝食中の4名の女性たちが露出度が多すぎるという理由で襲撃した。

クウェートが発令した入国禁止令

米国で一時入国禁止の大統領令の実施に続き、人口の85%がイスラム教である湾岸諸国がテロ懸念国からの入国禁止を始めた。クウェートがシリア、イラク、イラン、パキスタン、アフガニスタンの5カ国からの市民への入国禁止令を発令したのである。

パリ中東和平会議で焦点となるパレスチナ問題

フランスが主催するパリ中東和平会議には、世界72ヵ国と国際機関(EU, 国連、アラブ連盟)の代表が参加している。この会議はイスラエルとパレスチナ自治区との平和交渉に向けた政治的環境を整えることを目的としている。2016年12月23日に国連で採択された「イスラエルとパレスチナが平和かつ安全に共存する2国共存案の重要性を改めて示す」とした国連安保理決議2334号を重視し、より幅広く国際社会においてパレスチナ国家承認への動きが活発化している。

欧州へ渡る移民の86%は経済的逃避

シリアを筆頭に中東の難民は戦争で生命を危険にさらされて欧州に避難したというのは間違いである。10,000人への聞き込み調査によれば、戦争から逃避してきた難民は全体のわずか13.7%にすぎない。

ドイツとフランスがEU防衛連合を提案

ドイツとフランスは新しい司令部設置や軍隊のより迅速な配置などを含むEUの軍事協力を強める計画を進めることになった。このための緊密な軍事協力計画は2016911日に両国の防衛大臣によって明らかにされ、ドイツとフランスの新聞で報道された。

緊急時に備える食料備蓄を呼びかけるドイツ政府

ドイツ政府は緊急事態に備えて国民に食料と水を備蓄するよう呼びかけた。冷戦後初めての国家的緊急事態に備えることに、国民に混乱が生じている。政府は新しい民間防衛計画で各家庭が緊急事態に外出しなくても10日間は自給できる食料と水の確保を要求している。

移民問題で増加するドイツから東ヨーロッパへの移住

ドイツで移民反対の抗議デモが各地に広がっているが、移民政策は変わらず、2016年4月の時点で、22.2万人の移民がさらに受け入れられた。社会不安を引き起こす移民危機から逃れるため、多くのドイツ人はハンガリー、スロベニア、ポーランド、チェコなどの反移民、キリスト教東ヨーロッパ諸国に移住している。

英国離脱で高まるEU崩壊リスク

英国がEU離脱(Brexit: ブレクジット)すれば、EU加盟国が英国の後に続いてEUを離脱するといったドミノ効果を引き起こす可能性が高い。特に、オランダ、チェコ共和国、フランスではEU離脱を支持する世論が高まっている。16日には、スイスはEU加盟申請を取り下げる議会決議が可決された。ブレクジットはEU加盟を希望する欧州諸国にも影響を及ぼしている。

英国をEU離脱に向かわせる移民問題

英国のEU離脱を巡って離脱に肯定的な世論が過半数を超えた。その背景を探ると、EUから英国への移民の方が英国市民より雇用の機会が多い、ということに国民が不満を持っていることがわかった。さらにその移民たちが英国外の国よりも雇用機会が恵まれているのである。

命がけで欧州に渡る密航者がなくならない現実

欧州の難民問題の報道はめっきり減ったが現実には何も変化していない。観光客で賑わうはずのパリでは暴動と呼べる混乱がいたるところで起きていて、市民が巻き込まれる事件も発生している。また相変わらず命がけで地中海を渡り不法入国を試みる移民たちが荒波の犠牲者となり続けている。

ハンガリー首相は欧州のトランプか

共和党で指名争いのトップに立つドナルド・トランプは不法移民に対して厳しい措置を掲げ、米国内の集会に暴力的な移民が押しかけ騒動が続いている。彼のメキシコ系、イスラム系の不法移民に対する厳しい姿勢は、欧州の難民に対する締め出し政策を断行しているハンガリーのオルバン首相と相通じるものがある。

英国移民総数を巡る情報公開請求の背景

EU圏から英国行きを希望する難民は多い。これまで英国政府が秘密にして来たEUから英国に渡った移民総数が判明した。政府統計の部局間の手違いにより予想より130万人多い移民が英国に住んでいることがわかった。統計が本当なら欧州と英国の争議に発展するかもしれない。

難民を受け入れたメルケルの意図

メルケル首相は「シリア難民に限って受け入れる」ことを表明しているが、ダブリン条約によれば難民はEU加盟国に入国した時点で難民申請をしていることが前提である。メルケルのイスラム系難民への寛容さの意図は何か。

国民の銃保有が増加する欧州

ドイツ、英国、デンマーク、オランダなどの多くの欧州諸国では、厳しい規制があるにも関わらず、銃を購入・保有する人口が増加している。特に中東やアフリカからの移民増加で、治安の悪化や犯罪の増加で自己防衛の手段として銃弾を保有する人が増えている。

デンマークの移民財産没収法

デンマークでは13日に、Soren Pind法務移民大臣が提出した移民に関して、波紋を呼んでいる法案が13日に成立した。それは、移民への社会保証を含む支援に必要な資金を移民に負担してもらう法案である。具体的にいえば、結婚指輪、婚約指輪、時計や携帯電話を除く300ユーロ以上の価値がある貴重品が没収の対象となる。

なぜパリでテロが起きたのか(その1

13日に起きたパリ同時多発テロ事件を数回にわたり検証する。9月に約4,000人のイスラム過激組織のメンバーが一般の移民に混じって、トルコからギリシャのルートで欧州国に散らばって聖戦を準備しているとの報道しもある。事実であればパリの同時多発テロ事件に続いて欧州でテロ事件が起きる可能性は高い。

移民政策を巡る2極化が激化したスェーデン

欧州で1970年代から最も積極的に移民を受け入れてきたスェーデンでは、移民政策を反対してきた野党のスェーデン民主党が、今では最も支持率の高い政党となり、スェーデン社会のなかで、移民政策を巡り、2極化を反映している。移民増加により社会困難、犯罪の増加、経済状況の悪化が進んでいるなか、スェーデン民主党青年たちが移民に配布している、スェーデンの現状を説明するビラが話題となっている

 ドイツの移民問題は日本への警鐘

メルケル首相はEU諸国が難民の受け入れを分担するよう割当制を提案、EUの建前としては分担とすることになったが、現実にはこれに従わない国もあらわれている。2013年の統計でシリア国民2千万人のうち220万人が何ん民として国外に避難したが、2015年の最新統計では400万人となった。

押し寄せるシリア難民で混乱する欧州

ハンガリーの首都ブダペストの東駅はドイツに向かう難民が押し寄せて駅を占拠している。難民たちは駅を難民キャンプのように占拠して静かだった東欧の駅に混乱が起きている。彼らは長期滞在をしたくて留まっているのではない。彼らの最終的な目的地はドイツでブダペスト、ウイーン、プラハと乗り継いで国境を越える。

イスラム系移民受け入れの代償

シリアとアフリカから欧州に渡る難民と不法移民が、近い将来欧州を根幹から揺るがすことになりかねない。イスラム系移民のたちは欧州各国に分散して住みついても、独自の宗教、文化、そして仲間のつながりを捨てず現地に溶け込もうとしないからだ

欧州に拡散する難民は英国を目指す

難民のイギリスへの不法入国の動きが活発になってきた。特にフランス領内のドーバー海峡に面した赤十字難民センターに収容されている難民が、海峡トンネルに不法進入して、イギリスに渡ろうと試みていることで混乱が続いている。ドーバー海峡に面したフランスのカレーで7月30日に難民がドーバートンネルに不法侵入し、20人が警察に阻止された。カレーには3,000人もの難民が密航をうかがって野営している。

フランスが抱えるイスラム化問題

仏風刺週刊誌「シャルリーエブド」のテロ事件には、欧州のイスラム化問題が背景にある。現在、欧州には5,200万人の欧州に定住し、世俗化したイスラム教徒がいる。

欧州で再び難民流入の危機
欧州で再び難民と移民の欧州への流入危機が起きている。トルコのエルドアン大統領は、EUに対する「報復」として同国内に留まっている難民や移民の欧州への越境を2月27日に容認した。難民に「欧州への門」を開いた結果、トルコにいる370万人のシリア難民に加え、中東やアフリカからの7万6000人以上の難民と移民が欧州への越境を始めた。

04.03.2020

移民政策への抗議デモがドイツ全土に拡大

移民によるテロ攻撃で13名の犠牲者が出ているドイツでは、移民寛容政策に反対する抗議デモが大都市からドイツ全域に広がりメルケル首相の退任を求める声が高まっている。ベルリンでは5,000人以上のデモ隊が抗議行動をしたが、その動きが各地に飛びしして、寛容な移民政策に反対する国民が増えつつある。

02.08.2016

暴徒化するパリの抗議デモ

2月2日にパリで起きた、パリ警察の警官による移民の逮捕者への性的暴行がきっかけとなり、続いている抗議デモは16日には、パリ中心部まで飛び火した。パリメトロのパルペス駅周囲で抗議デモは暴動化、周囲のビル、商店やゴミ用容器に放火、商店のガラスを割り、略奪、警官隊への激しい攻撃を行った。12~15日の4日間だけで車79台が放火され、状況は悪化していると仏フィガロ紙は伝えている。

17.02.2017

カレー難民キャンプの撤去で混乱するフランス

英国へ渡ろうとする難民の臨時キャンプが設けられているカレーは環境の悪さからジャングルと呼ばれている。ここに生活する難民は7,000名。フランス当局はついに彼らを全国の難民キャンプに移動させるべく強制撤去にでた。そのあおりでユーロスターの発着でパリの玄関口となるパリ北駅では治安部隊と難民を支援する労働者の衝突が起きている

難民が破壊する「EUの理念と価値」

欧州になだれ込んだ難民たちは保護を求める真の難民なのか、欧州を根底から破壊しようとする「トロイの木馬」なのか議論の分かれるところだが、はっきりしているのは「欧州の価値」が葬り去られ用としている事実である。欧州が守ってきた尊い理念が難民たちによって存続の危機に瀕している

欧州における移民の感染症問題

今年になって、欧州に紛争や貧困から逃れる中東やアフリカから67万人の移民が流入したとされる。。ハンガリー、ポーランド、スロベニア、オーストリアは移民受け入れの限界に達し、国境管理を始めた。ポーランドのヤロスワフ・カチンスキ元首相は移民が持ち込む感染症は国民に健康被害をもたらす可能性があると警告を発した。

スウェーデンは移民政策で経済破綻の危機

スウェーデン多文化共生の移民政策により、自国の文化・伝統の崩壊、治安の悪化、財政破綻の危機を迎えている。世界で最も安全で、男女均等の豊かな社会福祉国家はもはや国家機能を喪失した破綻国家になりつつある。

移民受け入れで2極化するヨーロッパ

ヨーロッパにおける移民問題が深刻しているなか、スロヴェニア政府は200人のシリア難民の受け入れを表明した。だが、受け入れる難民を迫害されたキリスト教徒に限った。イスラム教徒を受け入れないことが大きな波紋を呼んでいるが、中東で殺害、迫害を受けているキリスト教徒の問題をスロヴェニアは提示したのである。

アフリカ難民船の遭難が相次ぐ

不法移民問題が世界中に広がっている。とりわけイスラム圏から欧州への移民が急速に増えているが、地中海を渡る移民は高い代償を強いられることになる。船自体が旧式で沈没の恐れがあるにも関わらず、限度を超えて不法移民を乗せた難民船が後を絶たない

ガリポリへ上陸する避難民

トルコ領でイタリア半島と目と鼻の先にあるガリポリは軍事的拠点で第一次大戦中に連合軍がイスタンブール目指して行った上陸作戦(ガリポリの戦い)が有名である。ガリポリの戦いは海軍の戦術に関する講義で必須の歴史的作戦であった。

「飴と鞭」の移民政策と米国社会の変質

米国移民はニューヨークにやってくると小さな島(エリス島)にある移民審査を受けていた。現在、米国民のおよそ4割がそのエリス島(注)で審査を受けて米国にやってきた人たちか、その子孫であるという。

アメリカ永住権を買う中国人

海外に移住する中国人が近年急増している。国連が発表した「2013年世界移民報告」によると、2013年には930万人の中国人が海外に移住しており、世界で4番目に多い移民輸出国である。多くは、中国富裕層で、移民先は一番人気のアメリカに次いてカナダ、オーストラリア、ニュージーランドの順である。

過酷な環境でも希望を捨てないシリアナ

 2011年(注1)から続くシリア内戦は殺害と人権侵害により難民をつくり、シリアは中東諸国と国際社会から孤立させたが、映画「シリアナ」で描かれているように、天然ガス資源を巡る大国の利権の犠牲者となっている側面も否定できない

ヌーデイスト海岸に現れたボート難民

ベトナム戦争後、数多くの南ベトナム難民が国外に亡命した。海に面していることから、漁船や小船で逃げ出す難民が多く、このような人々を「ボートピープル」と呼んだ。南ベトナムのボートピープルはアメリカ、カナダ、英国、オーストラリアなどの先進国への亡命を目指した。

オバマの移民対策−Part1西アフリカ難民

オバマ大統領は議会で法案を通すことなく、大統領令の実施により、米国内の不法移民500万人に対し強制送還の対象から外す移民制度改革を発表した。だが、前日にこれとは別に注目すべきもう一つの移民救済策を発表したのである。

移民政策に警鐘−Part 1ゲットー化が進むスェーデン

ノーベル賞の授賞式がスウェーデン首都のストックホルムで開催されることから、テレビでその美しい街並みをみることが多かった。スウェーデンと言えば、高福祉社会で教育、医療が充実した豊かな国家というイメージだが、そのイメージは過去のものになりつつある。治安の悪化で安全に暮らすことすらままならない国になったことはあまり知られていない。