EBOLA・COVID-19 a

アイスランドで明らかとなった新型コロナウイルスの特徴
アイスランドは、人口36.4万人のうち約5%の症状のある人と症状がない一般市民を対象に新型コロナウイルスの検査を実施した。検査の結果、SARS-CoV-2ウイルス(病名COVID-19)の特徴に関する注目すべき情報が明らかとなった。

07.04.2020

米FBIが警戒するバイオセキュリティ・リスク
海外の科学研究者が、申告されていない、あるいは証明書類がない生物物質を個人の手荷物の中に入れ米国に持ち込もうとする場合、米連邦捜査局(FBI)の大量破壊兵器担当局は、深刻なバイオセキュリティ・リスク事件とする。

01.04.2020

中東で危機感が高まるイランとイラク
中東のイランでは新型コロナウイルス(病名COVID-19、ウイルス名SARS-Co-2)の拡大に歯止めがかからない。イラクでは難民キャンプで最初の感染者が確認され、感染が広がると人道的危機が起きることが懸念されている。

17.03.2020

全米に広がる2019-2020年インフルエンザの脅威
米国で猛威をふるっているインフルエンザの感染者はアメリカ疫病予防管理センター (CDC) によると、2月22日までに感染者は3,200万人、このうち31万人が入院、死亡者数は1.8万人であった。例年より感染者と死亡者は高く、流行レベルは深刻である。

29.02.2020

中東と欧州における新型コロナウイルスのアウトブレイク
中東イランは聖地への巡礼、欧州イタリアでは「スーパースプレッダー」によって新型コロナウイルスの感染が拡大している。

26.02.2020

新型コロナウイルスに関する最新学術論文

1月23~25日までに発表された新型コロナウイルスに関する学術論文を紹介する。人から人の感染が確認されてから、新型コロナウイルスの基本再生産数R0の研究が注目されている。現在、新型コロナウイルスの拡大が進行しているため断定はできないが、これまでの感染症例に基づくと、R0はSARSより高い2.6から最大で5.47までの想定値となる研究が発表されている。

28.01.2020

全米に広がるインフルエンザの脅威

米国で今シーズンに猛威をふるっているインフルエンザは過去最多の感染者をだしている。米疫病対策センター(CDC)によると、インフルエンザの追跡調査を開始して以来の大流行となっており、一週間に約4,000人、全米死亡者の10人に1人がインフルエンザと肺炎で亡くなる勢いで深刻化している。

15.02.2018

リオ・オリンピックに深刻な環境リスク

開会式まで2カ月を切ったリオ・オリンピックだが、新たなリスクとして環境汚染問題が発覚した。オリンピック会場3か所と観光客に人気のイパネマ海岸の水質を調査したAPによれば、糞尿起源のウイルスや細菌が健康被害をもたらすほど汚染されていることが明らかとなった。リオの下水は浄化装置を通さずそのまま海に流し込まれるためである。

08.07.2016

戦争で疲弊したイエメンでコレラ大量発生

イエメンの5月からのコレラ感染者は医療体制の不備、食糧危機、飲料水の汚染など複数の要因が重なって、急激に増加した。1カ月で感染者は7万人、うち800人が死亡した。現在は死者数が1時間で1人という最悪のものとなっている。

感染したら一生続くポストエボラ症候群

エボラ出血熱の拡大は治まったかに見えるが一度完治したと思われていた患者が再び発症したり、完治後に神経系の障害を訴えることが報告されている。専門家が恐れていたポストエボラ症候群が、現実となってきた。

デング熱でハワイ島が緊急警戒態勢に

Zikaウイルスが南米で猛威をふるう中で今度はハワイ島が同じく蚊が媒介するデング熱流行で緊急警戒態勢に入った。これまでにハワイ島では250件のデング熱感染が確認されている。201510月に最初の感染が確認されて以来急激に各地で感染が広がったためだ。

ウクライナで50名が謎のウイルスで死亡

201512月ごろから東ウクライナの軍関係者が奇妙な新種ウイルスに感染したという報告が始まった。今日に至るまで真相は不明だが西側の主要メデイアは報道しなかった。親ロシアの情報筋によるとウイルスは米軍起源のものだという。ウクライナ健康省大臣Alexsandr Kvitashviili119日にウイルス感染による死亡者数が51名となったことを認めた。

欧州における移民の感染症問題

今年になって、欧州に紛争や貧困から逃れる中東やアフリカから67万人の移民が流入したとされる。ハンガリー、ポーランド、スロベニア、オーストリアは移民受け入れの限界に達し、国境管理を始めた。ポーランドのヤロスワフ・カチンスキ元首相は移民が持ち込む感染症は国民に健康被害をもたらす可能性があると警告を発した。

超細菌がもたらすパンデミックの脅威

抗生物質が無力な超細菌(Superbug)が中国で発見されたことはすでにかいたが、新たに深刻な感染が欧州でみつかった。デンマークの病院のサルモネラ菌に感染した患者が、抗生物質を含むあらゆる治療が効かないことが報じられた。またドイツ経由で中国から輸入された鶏肉の5検体からもこの細菌が検出された

繰り返される感染症対策の遅れ

感染症はウィルスによってもたらされる。しかしウィルスも進化しているため新種のウィルスによる、あまり知られていない感染症に関しては、MERS(中東呼吸器症候群)のように医師も病状がわからないことで、韓国のように感染者が拡大してしまう可能性が高くなる。

MERS感染拡大の恐れも

韓国のMERS感染者は増え続け隣国にも脅威となりつつあるが、エボラ出血熱の対応の遅れに酷似した当局の初動の遅れが感染を拡大した。中東のMERSがアジアで脅威になった背景にはアジアから中東への渡航の増大がある。

 

世界に広がる感染症(最新情報Part 2)

これまで抗生物質は人間や動物の治療、家畜や養殖魚の餌に混ぜて使われてきた。今、従来効果があった抗菌薬に対して効果がない耐性菌の出現の事例が世界中で増加している。

世界に広がる感染症(最新情報Part1)

WHOの最新報告によると、4月5日時点でエボラ出血熱の感染者は25,550人、うち死亡者は10,587人と今だに、西アフリカで感染者が報告されている。しかし、世界中を見渡せば、エボラ出血熱以外の感染症が様々な地域で報告されている

エボラ出血熱責任

現時点で、エボラ出血熱の感染と疑いの症状が確認された国は、アフリカではリベリア、シエラレオネ、ギニア、ナイジェリア、ペナン、ルワンダ、ガーナ、ベニンの8カ国にまで拡大し、さらにカナダ、サウジアラビア、フランスが加わった。

世界に広がる感染症

「コンテジョン」という映画(2011年)を見た人は大変多いかと思う。香港出張から帰国した女性が謎の病気で死亡。その原因が感染して数日後に死亡する空気感染のウイルスと判明、その後、ウイルスが世界中に感染拡大していく話である。実は、今まさに、この映画と同様なことが起きているのである。

エボラ感染者の米国入国理由

リベリアからアメリカに入国し、米国初のエボラ出血熱の感染者となったトーマス・エリック・ダンカン氏がダラスの病院で死亡したことが確認された。ダンカン氏がアメリカに行った理由を探って行くと、感染者が故意にアメリカ入国をはたし、健康な住民と必要の無い接触を繰り返した形跡があきらかになる。

エボラ対応の謎

CDC (米疾病予防管理センター)は9月30日に米国で初のエボラ出血熱感染者を確認した。アフリカ大陸以外で感染者が初めて確認されたことになる。エボラ出血熱対策は本当に十分であったのかを検証してみたい。

アミスタッド号事件とエボラ出血熱

17-19世紀の間にエボラ出血熱が猛威を振るう西アフリカから奴隷として北米、南米に渡ったアフリカ系黒人は1200万人で、北米にはそのうちの5%、65万人であった。欧州の奴隷商人がアフリカの黒人奴隷を「購入」して北米、南米に過酷な環境で連行し、強制労働で生産されたサトウキビや綿を持ち帰り巨額の貿易で利益を上げた。いわゆる三角貿易である。

リベリアという国

リベリアから米国への入国する人数の多さに驚く人もいるだろう。しかし建国の経緯が米国で解放された黒人奴隷が1847年に建国したことを考えれば当然なのかも知れない。米国に連れてこられた黒人奴隷が解放後に米国に居住を続けたので、リベリアから家族や親類を頼って入国する人が多いのは自然だ。

米国における新型コロナウイルス感染アウトブレイクの最新状況 Part 2
米国は、18日には韓国、19日にはフランス、その後ドイツ、スペイン、イランを抜き、世界で3番目に感染者数が多い国となったが、2日ごとに倍増し、26日にはイタリアや中国を上回り、世界最多の感染者国となった。

26.03.2020

厳しくなる感染拡大の防止対策
新型コロナウイルスの拡大防止の一環として、各政府はあらゆる対策を取っている。日本では感染症対策として国民の協力をお願いしているが、国によっては厳しい措置が行われている。

20.03.2020

米国における新型コロナウイルス感染アウトブレイクの最新状況 Part 1

毎日数百人の感染者が増えている米国では、19日時点で新型コロナウイルスの感染者は13,921人、死者は190人を超えた。現在、3日で感染者数は倍増している。感染が最も深刻で感染の歯止めがかからないイタリアと同じ傾向を辿っている。

20.03.2020

新型コロナウイルス感染の中国最新状況 Part 2

新型コロナウイルスの感染を封じ込むために1月23日から実施された武漢市の封鎖は、18日間を過ぎても続いている。中国全土の80以上の地方都市の閉鎖措置と大都市での人の移動制限が敷かれ、4億人以上が封鎖・隔離状態にある。新型コロナウイルスの状況に関する情報は、当初から隠蔽されているのではないかと疑問視されている。

11.02.2020

新型コロナウイルス感染の中国最新状況 Part 1

中国国家衛生健康委員会と中国疫病対策予防センター(中国CDC)は毎日、新型コロナウイルスの最新状況の情報を提供している。感染者数と死者数の情報に注目が集まるが、これ以外に、疑いがある症例、経過観察に置かれている件数、回復し病院から退院した件数の情報は、現状と今後新型コロナウイルスがどのように拡大していくかの重要な情報となる。

30.01.2020

新型コロナウイルスの初の「スーパー・スプレッダー」が出現

中国の国家衛生健康委員会の鐘南山氏は、21日中国国営中央テレビのニュース番組で新型コロナウイルスの人から人への感染が確認されたことを発表した。さらに、武漢市の同済病院で治療を受けていた感染者の一人から治療にあたっていた医療従事者14人(2名が重症)に感染したことが確認され、初めての「スーパー・スプレッダー」の出現が確認された。

21.01.2020

新種コロナウルイス感染拡大の可能性 Part 2
英インペリアル・カレッジ・ロンドン研究チームは17日、1月12日までに新型コロナウイルスの感染者は中国当局の公式発表よりはるかに多い、1,723人に達している可能性の研究結果を発表した。

21.01.2020

WHOによる新種コロナウイルスの最新情報
WHO(世界保健機関)は14日、新種コロナウイルスに関しての武漢市当局からの情報を含む最新情報を発表した。
16.01.2020

新種コロナウイルス感染拡大の可能性
昨年12月30日に中国内陸部、湖北省の武漢市で、魚・動物市場の業者と買い物客合わせて59人が原因不明の肺炎に感染したと報告された。1月8日には感染者のうち41人が新種のコロナウイルスに感染したことが確認され、9日には1人が死亡、12日時点で41人のほかに疑いのある717人が観察対象となっている。今後、この新型のコロナウイルスがどの程度感染拡大するかが懸念される。

15.01.2020

ミュータント蚊が感染症を広げる危険性

デング熱の流行を阻止するためにミュータント蚊が開発され、自然界に放たれている。遺伝子組換え生物について懐疑的な専門家もいる。ミュータント蚊開発の背景は蚊によって媒介されるマラリアなどの感染症を撲滅するためのものであった。南米で流行しているZikaウイルスが2012年からまかれているミュータント蚊が関係しているとする疑いがある。

01.02.2016

北米に飛び火した新型ウイルスの脅威

アーカンソー州とヴァージニア州でZikaウイルス感染者が見つかったことで、南米とメキシコで感染が広がっている新種ウイルスが北米出も感染者が確認された。ヴァージニア州の患者は海外渡航経験があった。冬で媒介する蚊が生息できないため感染拡大の恐れはないが、暖かい気候の外国に旅行する場合の注意が必要である。

パンデミックとシェラレオネ

 エボラ出血熱の舞台となったシェラレオネに別のウイルス流行の歴史があったことはよく知られていない。話は20世紀初頭に遡る。1918年から翌年にかけて第一次大戦の死者を上回る死者を出したパンデミック、スペイン風邪である。感染者は6億人、死者は5000万人とされるが、情報網の発達していない時代なので実際の死傷者はこの数字を上回ると考えてよい。

米国ではしか感染が拡大

今年のスーパーボウルはアリゾナ州グレンデールでニューイングランドペイトリオッツとシアトルシーホークスが対戦してアメリカンフットボールの覇者が決まる。スーパーボールのホスト州となるアリゾナ州衛生局は意外な警告を発した。

世界に広がるエボラーPt2

西アフリカでエボラ出血熱に感染が確認された医療関係者は、10月8日時点で400人以上、うち233人が死亡したとWHOは発表している。その内、16人は西アフリカ以外の国からで、ほとんど出身国に搬送され、自国で治療を受けている。

世界に広がるエボラーPt1

エボラ出血熱の感染者は拡大し続けており、感染拡大を封じ込めるのは時間との戦いとなった。これまで、感染者を受け入れてきた米国、フランス、スペイン、ドイツ、オランダ、英国では今後2次感染や3次感染の可能性がでてきた。

米軍西アフリカ派兵の意味

オバマ政権は10月3日に米軍兵士を1000人増やし、最大4,000人の米軍兵士を西アフリカにエボラ出血熱を封じ込めるために、派遣することを明らかにした。この対策はエボラ出血熱熱の封じ込みより、多くの米軍兵士の感染と今後、帰国した兵士がアメリカでパンデミックを広げる可能性をつくりだした。

フェアトレードはエボラ出血熱を防いだか

コートジボワールはギニアとリベリアの隣国で、象牙海岸を代表する西アフリカの共和国である。国境を接しているにも関わらずエボラ出血熱患者の報告は無い。一体どこが違うのであろうか。コートジボワールは1960年にフランス植民地から独立し共和国が建設された。

医療従事者たちの嘘

ニューヨークで、エボラ感染者と確認されたクレーグ・スペンサー医師と21日間の自宅隔離を求められたことに対し、科学的根拠に欠ける不合理的な措置だけでなく、人権の侵害と訴えたケイシー・ヒコックス看護師には共通点がある。

エボラ出血熱の経済コスト

西アフリカでエボラ出血熱の感染拡大に歯止めがかかる兆しは残念ながら見えない。感染国に与える経済損失は2014末までには、326億ドル、西アフリカGNPの3.3%に匹敵すると世界銀行は予測している。だが、アメリカの初感染者Duncan氏の治療にかかった医療コストは、病院によっては、存続の危機になるほどの額であった。

エボラ出血熱の脅威は消えない

 CDC(アメリカ疾病管理予防センター)とアメリカ合衆国国土安全保障によると、西アフリカ3カ国からアメリカに入国する人は、一日150人と少なく、エボラ出血熱の脅威は低いと発表してきた。だが、その人数が一週間に1050人、一ヶ月に4,500人、半年に27,000人、一年に54,750人となると、決して脅威ではないとは言えない。

謎が深まるエボラ出血熱対応

オバマ政権は、ビザ発行の一時停止や西アフリカからの渡航禁止令を出す意向はないとし、これまで通り、一ヶ月4,500人の西アフリカ人の入国を認めている。だが、ここにきて外国国籍のエボラ感染者を米国で治療する対策を政権内で進めており、その最初の感染者が15日にアメリカに搬送された。

規制されるエボラ出血熱報道

エボラ出血熱に関しての報道はほとんど聞かれなくなったが、西アフリカでは未だに感染は拡大している。WHOの報告では、12月20日の時点での感染者数は19,031人、うち7,373人が死亡している。しかし米国でエボラ出血熱感染の疑いがある人の報道について、新たな報道規制がしかれ報道されていない

WHO報告書で明らかになった新事実

エボラ出血熱の潜伏期間が2~21日といわれていたが、10月14日のエボラ状況を分析したWHOの最新の報告書では、潜伏期間は最大で42日としている。正確にいえば、感染者の95%は1から21日後にエボラ出血熱を発病しているが、3%は21から42日後に、2%は不明とされている。