T  E  R  R  O  R

オーストラリア航空機へのテロ攻撃を防いだイスラエルの8200部隊

イスラエルのネタニヤフ首相は、アメリカユダヤ人会議で、イスラエル諜報機関がISISによるオーストラリアの旅客機への攻撃を阻止したことを認めた。 ユニット8200が2017年に情報を提供したことが、攻撃を試みたレバノン系オーストラリア人ISIS2名の逮捕につながった。

02.04.2018

マルタの人気ブロガー暗殺の背景~暗殺者の誤算

腐敗した政治家を鋭く追及してきた反骨の人気ブロガー、ダフネ・カルアナ・ガリチア記者が1016日に車に仕掛けられた爆弾で暗殺された事件が波紋を投げかけている。現場に駆けつけた息子で記者でもあるマシュー・ガリチア氏が母親は腐敗政治家を追及したために暗殺されたとして、マスカット首相を名指しで批判したためである。

20.10.2017

欧州連続テロ事件の深層~ニースとミュンヘン

暴走トラックが革命記念日の花火の見物客の人混みに突っ込み、少なくとも84名が死亡したフランス南部のニーステロ事件(7月14日)。現場がよく見えるホテルのバルコニーから、群衆にトラックが突っ込む瞬間を目撃して、スマートフォンで事件の動画を撮影したARDドイツテレビ局のリヒャルト・ゲッヒャー氏の事件の場所と時刻を知らされていたかのような行動は極めて不自然である。

中国の北朝鮮への侵攻の可能性

米国防情報局(DIA)の北朝鮮関連の情報を扱う専門部局の高官によれば、米中は北朝鮮の弾道ミサイルが核兵器を搭載したかどうかの評価を急いでおり、弾道ミサイルの核装備が確認されたのち、中国が国境を越えて北朝鮮へ侵攻する計画を両国が合意する可能性がある。

北朝鮮が標的をグアムに定める理由

北朝鮮は米国戦略爆撃機の基地で軍人人口の多いグアムを先制核攻撃を考慮していることを認めた。ニューヨークポスト紙によれば、北朝鮮の国営新聞は8月9日、北朝鮮がトランプ政権の対北戦略を挑発行為と受け止めこれに対抗するため、中距離弾道ミサイルでのグアム攻撃を考慮していると述べた。

暴徒化したG-20デモの背後にブラック・ブロック

7月7~8日にドイツ、ハンブルグで開催されたG-20で警官2万人が抗議デモ隊の警備にあたった。「地獄にようこそ」と銘打ったデモには、ヨーロッパ中からプロの極左集団、無政府主義者、反グローバリズム、反資本主義、反ファシズムなどを提唱する活動団体や環境保護団体が参加した。暴徒化した抗議デモは暴徒化、3日間続いた結果、警察官476人が負傷、186人が逮捕、225人が拘束された。

後半を迎えるラマダン~各国で強まる無差別テロリスク

イスラム教の国は今、イスラム教の最も重要な「聖なる月」のラマダンの最中にある。527日から始まったラマダン(絶食月)とラマダン明けの祭り(イード)は624日まで続く。今年のラマダンは、2016年を大幅に超え、6月10日時点で29カ国に渡り、189件のテロ事件が起きている。死者数も1,783人に上り、負傷者1,830人と過去最高の犠牲者をだしている。

アメリカ独自の対北追加制裁~背景に中国の方針転換

アメリカが北朝鮮への軍事圧力を強める一方で、報復を恐れ先制攻撃が選択肢にないことを見透かした北朝鮮は、弾道ミサイル発射の実験頻度を増大し大気圏突入の課題もクリアしてICBMの配備が近い。国連安保理では対北制裁が可決される見通しだが、アメリカもロシア系2企業を含む9社を対象に独自制裁を追加した。

捜査線上に浮かんだWannaCryの意外な犯人像

4月12日に史上最大のランサムウェア攻撃、ワナ・クライWannaCryは世界150カ国以上、30万台以上のコンピュータを感染、大きな混乱を招いた。直後に、サイバー攻撃の実行犯を巡り、セキュリティー会社、ハッカー、各国のサイバー犯罪対策課、マルウェア研究者らは実行犯探しに一斉に動いた。

北朝鮮が原子炉稼働し続ける理由

2016年9月に行われた北朝鮮の核実験は10キロトンで小型核弾頭としては標準的な能力で、インドが1998年5月に行った一連の核実験の中の15キロトンのプルトニウム原爆と規模が近い。この核兵器は弾道ミサイルと爆撃機搭載のための小型原爆の検証と見れば、北朝鮮の小型核弾頭の開発が最終段階にあることを示唆している。

米軍事シンクタンク、ストラトフォーの米国対北戦力分析

米テキサス州の民間軍事シンクタンク、ストラトフォーが米国の対北朝鮮攻撃に使用できる兵力を分析してインターネット上に公開している。それによると米国が行使する軍事力は限定された目標に対する隠密作戦に限られ、基本的にはステルス航空機の空爆と潜水艦及び護衛艦から発射される巡行ミサイルが中心となる。

フランス全土を震撼させるテロ頻発

欧州最大のイスラム系移民国であるフランスで、無差別襲撃事件が発生し始めたのが201412月に3日連続で起きた3件のイスラム過激派によるテロ事件からである。政府はフランス全土の治安警戒レベルを引き上げ、テロへの警戒を強化したが、20151月にはシャルリー・エブド襲撃事件が起きた。それから今日まで、フランス全土でテロ事件が頻繁に発生している。

着々と進められる米国の北朝鮮包囲網

トランプ大統領は24日、国連安全保障理事会国の大使と会談、国連が北朝鮮に対して制裁を強化することを求めた。「北朝鮮は世界にとって深刻な問題である。北朝鮮の核開発と実験やミサイル発射実験の問題を今度こそ解決しなければならない」と述べたが、軍事力行使に踏み切る可能性の説明があったかは公表されていない。

パリ銃撃テロで揺れるフランス大統領選挙

パリの中心で死傷者3名を出したISの銃撃テロはフランス大統領選挙にも大きな影響を与えることとなった。今回の銃撃テロの犯人はベルギー国籍のアブ・ヨシフでISの指令で、自動小銃で警官を射殺、他に警官2名が負傷した。

北朝鮮に流出した米韓軍事作戦情報

韓国国防省の韓民求国防長官のパソコンを含む、韓国軍の内部イントラネット用端末約700台と外部インターネット網を利用しているパソコン約2,500台が2016年9月に、北朝鮮によりハッキングされ、機密情報の一部が流出したことが明らかとなった(4月4日、朝鮮日報)。流出した情報は朝鮮戦争が勃発時に、米韓軍が共同して軍事作戦を遂行する計画である。

北朝鮮の核攻撃リスクへの警告

韓国に脱北した北朝鮮外交官太永浩(テ・ヨンホ)氏は3日、米テレビNBC Newsで北朝鮮情勢についてのインタビューを行った。北朝鮮の「必死」な独裁者金正恩(キム・ジョンウン)氏は米国と同盟国に向けて核兵器を使う準備をしていると述べ、緊迫している北朝鮮情勢に対して米国と同盟国はこの脅威に対応する準備が必要と警告を発した。

NATOの大規模軍事演習で緊張が高まる欧州

朝鮮半島では米韓の大規模な合同演習が始まっているが、欧州では複数の対ロシア大規模な演習が行われ、ロシア国境に近い東欧、北欧を中心に北海と地中海近辺の広い地域で東西間の緊張が高まっている。東アジアと欧州での同時東西対立で冷戦終結以来の平穏さは失われた。

大規模共同軍事演習で緊張が高まる朝鮮半島

北朝鮮のミサイル発射の2週間後となる2017年3月1日、米国と韓国がフォウルイーグルと呼ばれる大規模な軍事演習を開始した。演習は陸軍、空軍、海軍が参加して4月末まで行われる。米国と韓国は3月13日からキーレゾルブと呼ばれる戦闘シミュレーションの司令部を立ち上げるが、北朝鮮は挑発行為には容赦をしないと警告している。

ロシア大統領側近と外交官の不可解な死

超大国としてのロシアの復活で、米国主導の地政学ランドスケープの変革が起きている。特に、シリアでの地上戦参加やシリアの停戦合意への外交で中東での影響力を、アジアでは中国との関係を強化し、新シルクロード構想といった大規模な地域経済化で超大国としての存在感を示している。一方、この16カ月の間にプーチン大統領の側近やロシア外交官8人が死亡する不可解な事件が起きた

完全には奪還されていないモスルの現実

昨年末からイラク政府軍(Iraqi Security Forces, ISF)が包囲し攻勢を強めていたISの最大拠点モスルは、1月18日にほぼ奪還され市民はISから解放されたとの報道を軍司令部は否定した。北部のチグリス川岸で抵抗を続けていたISとの激しい戦闘も一段落し、イラク軍司令官がモスル奪還を宣言したが、実際には完全に制圧されたわけではない。

銃乱射テロで騒然とするイスタンブール

大晦日のケルンの集団暴行事件で幕が開けた2016年は、その後も欧州では多くのテロ事件が勃発し。ISとの戦争終結も見えてきた年末であったが、2017年早々トルコのイスタンブールで銃乱射テロにより多くの外国人を含む39名が犠牲となった。

ロシア海軍強化でシリア内戦は終結に向かうか

ノルウェー沖の近くの国際水域で、冷戦以来の最大規模のロシア海軍艦船が地中海に向かって航海していることが19日明らかとなった。北方艦隊の大型航空母艦アドミラル・クズネツォフと巡洋艦、駆逐艦、対潜艦船など7隻とバルチック艦隊の一部が派遣された。シリア政府軍を支援するため、地中海におけるロシアの海軍力を強化するためである。

転換期を迎えたシリア内戦

米国防省のピーター・クック報道官は822の記者会見で、シリア北部の最大都市アレッポの一部が非公式ではあるが、飛行禁止空域と指定されていること発表した。ロシア、シリア政府軍が上空を飛行すれば、米軍により撃ち落とされると警告、シリア内戦が大き転換を迎えることになる

IS敗北で戦争終結を喜べないイスラエル

イスラエル諜報機関の長官ヘリチ・ハルヴェイ少将は侵略を続けてきたISにとって、IS拠点の奪還が続いた過去3カ月は最も過酷であった、としながらもイスラエルは「このままISが敗北して戦争が終結することを望まない」と述べた(イスラエルNRG)。

国内対テロ警戒を強めるフランス

革命記念日(714日)はパリ祭で知られるフランス国民が街に繰り出して独立を祝う国民的行事である。1789714日のフランス革命の発端となったバスチーユ監獄襲撃にちなんで共和国成立を祝う。フランス人の誰もが祝うこの日に、南フランスの世界的に有名な地中海リゾート地ニースの花火見物客を狙った大型トラックと銃器を使ったテロで84名が犠牲となった。

オーランド射撃事件容疑者の人物像

米フロリダ州オーランドの同性愛者が集まるナイトクラブで射殺事件を起こした米国人オマル・マティーン容疑者は、12日朝に警察に電話をかけ「イスラム国」指導者への忠誠を誓った。同性愛者への嫌悪、2人のテロ事件容疑者との関係、サウジアラビア訪問、CIA 工作員の過去を持つイスラム原理主義導師ロバートソン氏との関係で、マティーン容疑者の正体がみえてくる。

トルコによるボスポラス海峡封鎖の可能性

国際法上は自由航行が認められているはずのボスポラス海峡をトルコが封鎖しロシア艦船の通行を阻止する可能性が波紋を呼んでいる。ロシア海軍によれば海峡の通行を禁止しているのはロシア艦船が対象である。しかし、黒海艦隊の地中海への出口がふさがれロシア軍のシリアでの行動が支障をきたす海峡封鎖は国際法とモントレー会議に反するとしている。

MH17便撃墜に新事実

オランダの調査委員会の最終報告書ではロシア製のBUKミサイルで撃墜されたとしている。このほどBUKミサイルの製造元であるAlmaz-AnteyはBUKミサイルの証拠となる特徴的なパターンが墜落したMH17機から見つからなかったことから撃墜に使われたミサイルがBUKではなかったと主張した。

「テロとの戦い」で世界に拡散したテロ

2001年からは始まった「テロとの戦い」は、アメリカにとって最も長く、最も軍事経費が高く、終わりが見えない戦となっている。その間、NSAなど政府機関による市民の個人情報の謀報活動や監視活動は、テロ活動の防止と正当化の言い訳に使われてきた。しかし、中東ではアメリカの中東政策はテロ攻撃を助長させる環境を作りあげたとも言える。2002年から2014年の12年間でテロ攻撃による死亡者が4,500%も増加した。

広島と長崎に続くはずだった原爆投下

日本が1945年8月1日までに降伏しなければ、広島、長崎につづき東京に3番目の原子爆弾、その後に最大に12の原爆を追加投下する計画を立てていたことが、広島と長崎原爆投下70周年に関連して新たに公表された軍事資料によって明らかになった。

イスラム過激派組織の名称遍歴で混乱

キャメロン首相は仏オランド大統領に続き、イスラム過激派組織のことを「ダエッシュ」(DAESH, DIISH, DAISH)の呼び名を使い、呼び名を巡り混乱を招いている。議会下院で、ダエッシュを標的とした空爆の参加への動議の可決を2日に求めた際に使った。キャメロン政権は今後、ダエッシュの呼び名を使うと宣言した。

戦争を請負う会社−PMSCとは

傭兵ときくと2 度も映画化された映画「外人部隊」が頭に浮かぶ人は多い。フランス外人部隊はしかしれっきとしたフランス陸軍の外人志願兵で構成される「正規軍」である。 ここで紹介する傭兵やその会社組織である民間軍事会社も退役軍人から各国の流れ者たちまで様々な戦争プロフェッショナルたちの集団である。

メキシコ国境近くにISIS キャンプ

米国テキサス州のエルパソから約12キロ離れた、メキシコの「Anapra」と呼ばれる地区に過激派組織のISISキャンプがあることが、米国Judicial Watch、メキシコ軍とメキシコ警察によって確認された。

「イスラム国」ツイッターの実態

過激派組織の「イスラム国」は、ソーシャルメディアを主な情報発信の手段としている。新しく発表されたレポートでその実態が解明されつつある。

次のテロはどこで

対テロ戦争の一環として、米国時間の8月17日(日曜日)の午後7時から、テロを想定したFBI主導の演習が行われると15日に突然発表があった。不可思議なのは、その場所である。インディアナ州グリーンウッドのグリーンウッド・パーク・モールで、”INDYMALLEX”と称したテロ対策演習を行うのだ。

9/11真実の追究ーPart1

今年は9/11テロ事件から、13年になる。いまだに、半数以上のアメリカ国民は9/11テロ事件に関して疑問をもっており、政府は国民に真実を伝えていないとの意見をもっている。9/11テロ事件から1年後に、同時多発テロに関する独立調査委員会は最終報告書(The 9/11 Commission Report)を発表した。

Guido FawkesとVendetta

ハッカー集団アノニマスは各国の反体制運動でよくみかけるがあの仮面は元をただせばGuido Fawkesに由来する。アノニマスは過激派同様の白い目で見られるが、今回は「黒装束の邪悪な集団」に攻撃を仕掛ける声明で一躍、正義の味方となった。

「イスラム国」へ武器供与が疑われる米英

イラク議会の国家安全保障国防会議は、2月 23日にイラク軍が撃墜した英軍機2機が「イスラム国」に投下するための武器を輸送していたことを示す証拠写真を入手したことをイランのFAR News が報道した。

「テロとの戦い」が生みだした終わりなき戦い

2001年の9・11テロ以降の13年間、「テロとの戦い」はアメリカの歴史上最も長い戦争である。そうして終わりが見えない戦いでもある。

9.11 から18年後の真実 ~ 国際チームが科学的手法で明らかにしたWTC 7ビルの崩壊

9.11同時多発テロ事件から18年が経過した。この間に崩壊したワールドトレードセンター、第7ビル(WTC 7)の崩壊原因に関しての政府公式調査報告書と異なる学術論文が発表されている。今月9.11事件の18年記念日前に、公式発表の見解を否定する内容の学術論文が国際調査チームにより発表された。

11.09.2019

 組織が身代金対象となったサイバー攻撃

4月にShadow Brokersと名乗るグループが、米国家安全保証局(NSA)が開発し、サイバー攻撃に使用しているWindowsの脆弱性ツールを公開した。この攻撃ツールの悪用が懸念されていたなかで、12日に国際的な大規模サイバー攻撃が相次ぎ、現在日本を含む世界100カ国の政府機関、企業、病院、大学、地方自治体、公共交通機関などが攻撃を受けたとされる。

14.05.2017

ロシアの新型ミサイルSatan 2で米露軍事バランスに変化

ロシアは1基でテキサス州全土あるいはフランスを壊滅させる威力を持つ核兵器搭載ICBMSatan2RS-28 Sarmat)の打ち上げ試験を行う。1基に10個以上、総計40メガトン核兵器(MIRV)を搭載できるSatan 2は旧型のSatanR-36M/SS-18)の後継として2019年から配備が予定されている。

マンチェスターのテロに爆弾専門家が関与~国境を越えるテロリストたち

マンチェスター・アリーナのコンサートでの自爆テロは死者数は22名、負傷者60名近くの惨劇となった。犯人は爆弾を詰めたリュックを背負い爆破したとみられるが、現場の詳細な調査から不可解な事実が明らかになっている。

脅威が高まる北朝鮮のサイバー攻撃

北朝鮮の核問題を巡り緊張が高まっているなか、北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」Lazarusが世界の100以上の銀行を狙ってサイバー攻撃を仕掛けている脅威が高まっている。米セキュリティーソフト大手のシマンテックが世界銀行、欧州中央銀行、バンク・オブ・アメリカなど中央銀行や民間大手銀行を含む金融機関の口座から現金を盗み出そうとしたことを明らかにした。

ストックホルムに飛び火した欧州のトラック暴走テロ

4月7日金曜日ストックホルム中心の商業地区で起きたトラック暴走テロ事件は4名が死亡、15名の負傷者を出した。犯人の一人は現場で取り押さえられたがドライバーは逃走した。スエーデン国内のテロ事件として初の死者を出したこの事件は平穏な北欧の街の雰囲気を一変させた。

謎が深まるタイ連続爆弾テロ

バンコクのワット・アルンをはじめ数多くの寺院や美しいリゾート海岸は世界中から多くの観光客を引きつける魅力に溢れている。しかし南国の楽園と思われていたリゾート地フア・ヒンが連続爆弾テロで、死者4名、負傷者数10名を出す悲惨な現場と化した。

ロシア地下鉄テロで60名が死傷

サンクトペテロブルグの地下鉄で4月3日現地時間2時30分、爆弾テロにより死者10名、負傷者50名の惨事となった。2カ所の爆発で通勤客10名が死亡、地下鉄の駅構内はパニクになった乗客で混乱した。爆破されたのは工科大学前(Institute of Technology)とセナヤプロシュチャド(Sennaya Ploshchad)駅。

911真実の追求  Part 3

共和党大統領候補討論会が始まって以来、ドナルド・トランプとジェブ・ブッシュは個人攻撃を交わしてきた。討論会を重ねるごとに、兄ジョージ・W・ブッシュと911テロ事件との関係、なぜ911調査委員会の最終報告の800ページのうち、ブッシュ大統領は28ページを非公開にする必要があったのか。それはサウジアラビアの関与とブッシュ家とサウジアラビアとの深い関係が示されているからと、トランプは述べ続けた。そうして大統領となれば、28ページを公開すると公約にした。

EUが独自の防衛基金設立で軍事力を強化

EUのNATO予算負担増を求めるトランプ次期大統領はEU議会に波紋を投げかけている。一方ではロシアやテロの脅威が増大し、NATOとは別に自衛のためのEU独自の軍隊(EU Army)を持つ意識が高まっている

米国内テロ連鎖に共通要因

オハイオ州コロンバスにあるコロンバス州立大学での車と刃物によるテロ事件(11月28日)の容疑者は、イスラム過激派思想を持つソマリア出身の難民であった。2015年から増大している米国内のテロ事件には、容疑者がイスラム過激派思想を持ち、容疑者や容疑者の家族が中東やアフリカのイスラム教諸国からの難民であることなどの特徴が共通している。

シリアの飛行禁止空域を指定する米国

米大統領選挙後の混乱が続いていた15日に、通常の立法手続きが適用されない異例の臨時議会が開かれた。そこで、下院5732号決議案、別名「シーザー・シリア市民保護条例」(Caesar Syria Civilian protection Act)が可決された。この法案の注目点は、米国がシリア内で飛行禁止空域を指定する権限を合法化したことである。

クルド人勢力の処遇を巡りIS首都奪還に不協和音

クルド人武装勢力YPGを狙ったトルコ空軍のF16戦闘機によるシリア国境を越えたアレッポ北部への26回の空爆で、YPG戦闘員160-200名が殺された。トルコ軍当局の発表では9箇所のYPG下の建物も空爆で破壊された。

科学的手法で明らかにされたWTC7ビル倒壊の詳細

9//11から15年が経過した。この15年の間にWTCビル倒壊に関して多くの専門家が調査結果を学術論文の形で公開した。科学的な解析はNISTの公式調査結果と異なる事実を明らかにした。

ISの補給拠点を制圧したクルド人勢力

国家を持たない民族として知られるシリアのクルド人武装勢力が中心となるシリア民主軍が812日、ISがトルコからの補給拠点としてきたマンビジュを制圧した。ISの物資補給はトルコ経由で司令部のあるラッカから140kmしかない国境近くのマンビジュが拠点となっていた。このため補給路を断たれたISは弱体化は避けられない。

ISのドローン核攻撃の脅威が現実に

キャメロン首相は核サミットでテロリストたちが「汚れた爆弾」で西欧社会を攻撃する恐れがあるとして引き続き警戒を呼びかけている。またテロリストたちが市販のドローンに興味を示していることにも注目しており、ISが核物質を手中に収めることが現実になりつつあるとしている。

中国新幹線のセキュリテイ度

長い間日本が堅持してきた新幹線の無事故記録は火災事故という不名誉で置き換えられてしまった。一方脱線事故により中国の新幹線の運用面での安全性は失墜したが、中国新幹線の対テロセキュリテイ度は意外に高い。

送電網へのサイバー攻撃に備えるアメリカ

年明け早々、アメリカ本土の送電網へのサイバー攻撃が起こるリスクが高まったとして元NSA長官のアレクサンダー将軍が警告し、国防総省も送電網の安全保障のための方策を講じるとしている。このためDARPAが攻撃を受けた場合の送電網の安全保障を確保するシステムを立ち上げることになった。

9/11真実の追求-Part 2

9/11同時多発テロ事件から14年、今年も9/11に関する独立調査委員会の最終報告書の非公開となっている28ページの公開の追求は続いた。また9月には、遺族によるサウジアラビアに対する賠償訴訟の判決が下された。そうして、数々の新事実が明らかとなった

イスラム過激派思想を広めるモスク

パリ同時多発事件を受けて、非常事態宣言が発令されてから、フランス警察当局は、イスラム過激派的思想(サラフィー・ジハード主義)を広めている疑いやイスラム国との関連のある人物、組織の調査を行ってきた。7日にはパリ郊外にあるモスクを閉鎖、銃器やイスラム過激派に関する書物を押収、指導者や関係者を逮捕した。これまで、パリ郊外にあるモスク3カ所、さらに計2,235カ所の住宅やビルが調査対象となり、計232人が逮捕、計334の銃器や弾丸が押収された。

イスラム国に人員、武器、資金を提供するトルコ

ロシアのプーチン大統領は、主要20カ国・地域(G20)首脳会議後の記者会見で、「イスラム国」に資金提供している40カ国の中に、G20の加盟国が含まれていると発言した。イスラム国に参加している戦闘員のうち、約15,000~20,000人がイスタンブーのアタチュルク国際空港や地中海をフェリー経由でアダナに、トルコ経由でシリアとイラクに渡っている。

テロ事件と軍事演習や警察訓練との奇妙な「偶然」

1月にパリで起きたシャルリー・エブト襲撃事件が発生した後、現場近くにいて、最初に現場に駆けつけたのは元コラムニストで救急救命医師のパトリック・ポルーであった。ポルー医師は偶然にも、13日に起きたパリ同時多発テロ事件現場にいた上、フランスの公共ラジオでテロ事件直前にインタビューに応じている。

テロリストに使われていなかったPS4

パリ同時多発テロ事件を引き起こしたISISと関連あるテロリスト同士が、どのように攻撃の計画と実行について通信を行ったかの情報はほとんど明らかにされていない。だが、メディアは通信データの傍受が難しい暗号化されたアプリやPS4が使われた疑いがかけられたが、それが誤報であることがわかった。

なぜパリでテロが起きたのか(その2)

ベルギーのJan Jambon内務大臣は16日に、犯行メンバー間でプレイステーション4(PS4)が通信手段として使われたことを発表した。テロの首謀者と思われるベルギー国籍の人物のブリュッセル自宅捜査で少なくとも1台のPS4が押収された。

なぜパリでテロが起きたのか(その1

13日に起きたパリ同時多発テロ事件を数回にわたり検証する。9月に約4,000人のイスラム過激組織のメンバーが一般の移民に混じって、トルコからギリシャのルートで欧州国に散らばって聖戦を準備しているとの報道しもある。事実であればパリの同時多発テロ事件に続いて欧州でテロ事件が起きる可能性は高い。

内乱の立役者フーシとは

フーシ(Houthis)は、イエメン北部を拠点に活動するシーア派の武装勢力でアブドル・アル・フーシに率いられ2014年9月にイエメンの首都サヌアに侵攻した。2015年1月に大統領ハーデイは辞意を表明、政府は転覆することとなった。

リンツ・ショコラ・カフェ襲撃の意図

オーストラリアのシドニーにあるマーティン・プレースはシドニーの金融中心地でそこにあるリンツ・ショコラ・カフェに、突然黒地に白いアラビア語の文字が書かれた旗が窓に掲げられ、警官が周りを取り囲んだ。