科学的手法で明らかにされたWTC7ビル倒壊の詳細

11.09.2016

Photo: wtcnc

 

9//11から15年が経過した。この15年の間にWTCビル倒壊に関して多くの専門家が調査結果を学術論文の形で公開した。科学的な解析はNISTの公式調査結果と異なる事実を明らかにした。 

 

 

WTCビル倒壊の謎に挑む専門家たち

カナダのマクマスター大学の土木工学名誉教授のロバート・コロール博士は調査にあたった専門家チームのリーダーとして、査読付き学術的論文(Challenge Journal of Structural Mechanics2報にWTC7ビル倒壊の調査結果をまとめた。これより先にノースウエスタン大学の土木建築科ゼネ・バザント教授はジェット旅客機の衝突よるWTC12)ビル倒壊に懐疑的な論文を発表した。この論文はその後専門家チームにより単純化されたモデルによる解析結果とされた。

 

コロール教授らの研究チームはNISTの説明では(ジェット燃料の燃焼はない)通常のオフイス火災により倒壊したとされるWTC7について詳しい解析を行った。WT7ビルではジェット燃料が関係しないため室内にあって燃焼する材料が限定されるため、解析が容易になる。なおジェット燃料は灯油の一種で燃焼温度は鉄骨を溶かすほど高温にならない。

 

明らかになった事実

その結果、オフイス内に持ち込める最大の可燃物を仮定して、階段が煙突となり火災を広げてもそれだけでは倒壊に結びつく熱量は発生しなかったことが明らかになった。このことは倒壊時のビデオでも爆発が起きて崩れ落ちていく様子と矛盾しない。NIST見解は誤りでWTC7は明らかに爆発物で倒壊したということになる。

 

コロール教授グループの2015年の論文(CHALLENGE JOURNAL OF STRUCTURAL MECHANICS 1 (3) (2015) 96–105 )では熱力学的な解析によって発生した熱量を推定している。それによれば最大熱量は30分以上継続しないため、ビル倒壊には至らない。

 

また続く2016年の論文(CHALLENGE JOURNAL OF STRUCTURAL MECHANICS 2 (1) (2016) 25–31 )ではビルの柱の2/3が破壊されても1/3の柱が支えて倒壊することはないとしている。実際、これまで鉄筋コンクリートのビルが火災で倒壊したことは一件も報告されていない。

 

 

 

Photo: Rememmber Bulding 7

 

上の写真が示すようにWTC7は倒壊したWTC1、2とは通りを隔てていて影響は少なかったはずであるが、なぜか上層階から出火し火災が原因で倒壊した。

 

ノースウエスタン大学グループの解析では倒壊のメカニズムが可塑性のヒンジ部分からのみ生じるとしていたが、コロール教授グループは熱による柱の破壊を考慮した解析となっている。WTC7の倒壊が仕掛けられた爆発物によることが科学的に証明されたことで、WTC12がジェット機の衝突火災で起きたとする公式見解は15年後に修正を余儀なくされることとなった。

 

 

2011年に米国を狙ったテロ攻撃は世界各地に伝搬し市民の安全性が脅かされることとなった。また米国のアフガン撤退後、中東の内戦は泥沼化した。ドイツへの難民は2015年に100万人を超え、各地で住民と衝突して社会混乱を招いている。WTCビルの計画的倒壊のシナリオを誰が立てたのか、それを実行したのは誰かは明らかにされていないが、彼らこそ世界にテロの恐怖と混乱をもたらした張本人である。