H E A D L I N E 

ヘッドライン 

大規模軍事演習で緊張が高まる欧州

 

 朝鮮半島では米韓の大規模な合同演習が始まっているが、欧州では複数の対ロシア大規模な演習が行われ、ロシア国境に近い東欧、北欧を中心に北海と地中海近辺の広い地域で東西間の緊張が高まっている。東アジアと欧州での同時東西対立で冷戦終結以来の平穏さは失われた。

 

トライデント・ジャガー2017

 2017年3月8日、ブルガリアではNATOが対ロシアの大規模な演習トライデント・ジャガー2017を開始した。

 トライデント・ジャガー2017はNATO統合作戦本部(JWC)の作成したSkolkan 2.0シナリオに基づいたもので、バイオテロ、サイバーテロ、化学兵器、核攻撃と多様化、複雑化する危機にNATOが対応できるような訓練と説明されている。

 


Week of 20.03.2017から

移民がドイツ経済に与える影響

移民や難民を受け入れることでドイツ経済が活性化するとメルケル政権は、移民政策の正当性を主唱してきた。特に、シリアからは医師、建築家、教師、技術者、専門職のなど高等教育を受けた難民が多く、高齢化が進むドイツ社会にとって、将来労働市場において重要な労働力となると経済界も移民政策を支持してきた。

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「グローバリズムの父」ロックフェラー氏が死去

世界中でナショナリズムの台頭が再起しているなか、「グローバリズムの父」、「世界の支配者」と呼ばれ、「新世界秩序」の実現を生涯追求したデヴィッド・ロックフェラー氏が20日101歳で死去した。

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不可解な事件が続く米シークレット・サービス

18日夜11時にホワイトハウスの警備に当たっている米大統領警護隊(シークレット・サービス)の検問所で、車に爆発物を積んでいると脅した男性が逮捕された。男性の車は盗難車で、車を爆発させると叫んだところ取り押さえられた。3月10日からの8日間で、ホワイトハウスでの逮捕劇はこれで3件である。

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オランダ選挙にみるポピュリズム〜移民政党の台頭

オランダ下院選挙の結果、現ルッテ首相率いる中道右派の自由民主党が第1党を維持することとなった。英ファイナショナルタイムズ紙は、「有権者はポピュリストのウィルダース氏の希望を潰した」とオランダにおける「間違った」ポピュリズムの拡大を食い止めたと報道した。

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CERNの考える未来の加速器~プラズマ・ウエークフイールド

電場の上限が~100MV/mとなる高エネルギー粒子加速器は全長が数10kmにも及ぶ。このためCERNはプラズマ・ウエークフイールドと呼ばれるプラズマ加速原理の研究を進めている。強力な短パルスのプラズマで加速すれば、わずか数cmの距離で1GeV以上のエネルギー電子を作り出すことができる。

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北朝鮮核ミサイル進展で新たな脅威

北朝鮮が3月19日に発表した新型ロケットエンジンの燃焼試験は大陸間距離弾道ミサイルに搭載するもので、燃焼実験の成功により発射実験が早まるものとみられている。この点を米国は警戒し自国への攻撃の抑止力として韓国に迎撃ミサイルTHAADの配備を開始した。北朝鮮のミサイル開発と並んで搭載される核兵器の小型化にも成功していることから、核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルの整備は時間の問題となった。

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高機能ヒドロゲルガラス繊維

ナノ科学で(機械的強度など)材料の性質材料の性質を改良することができる。北大の研究グループは、ヒドロゲル(注1)にイオン性の結合を取り込むことによりそれを織り込んだ繊維の機械強度を改良する技術を開発した。

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トランプ政権が気候変動説にレッドカード

2017年4月に英国で9回目となる気候変動に関する国際会議(ICCC)(http://on-climate.com/2017-conference)が予定されている。2017年は気候変動説の根拠となる地表気温データの信憑性が揺らいだ事で地球温暖化仮説のターニングポイントとなると同時に、米国新政権の環境保護政策の全面的な見直しは手痛い打撃となる年でもある。

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最近の記事

Week of  13.03.2017から

新政権樹立で混乱が避けられないオランダ総選挙

3月15日に行われるオランダ下院選挙では、ヘルト・ウィルダース氏が率いる自由党が躍進、最大議席数を獲得することはほぼ確定と思われる。しかし、自由党は他政党との連立がなければ自由党主導の政権運営、ウィルダース首相の誕生はありえない。

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民主党教本がベスセラーになる理由

2月8日に出版された本、Reasons to Vote for Democrats:A Comprehensive Guide (民主党に投票する理由:総合ガイド)は急速にベストセラー入りを果たし、1カ月で米アマゾンのベストセラーの第4位、3月10日から第1位を続けている。

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4つの重要イベントが重なる3月15日

歴史に残る不吉な3月15日といえば、シェイクスピアの戯曲「ジュリアス・シーザー」のなかで、カエザルは占い師から「3月15日にご注意」と忠告されることでよく知られている。占い通りカエザルは紀元前44年3月15日に暗殺され、その死はローマ帝国は崩壊に向かうターニングポイントとなった。来る3月15日は、世界経済とEUの行方を左右する4つのイベントが重なる。

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NATOの大規模軍事演習で緊張が高まる欧州

朝鮮半島では米韓の大規模な合同演習が始まっているが、欧州では複数の対ロシア大規模な演習が行われ、ロシア国境に近い東欧、北欧を中心に北海と地中海近辺の広い地域で東西間の緊張が高まっている。東アジアと欧州での同時東西対立で冷戦終結以来の平穏さは失われた。

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現職大統領による盗聴問題 Part 2

オバマ政権下で、トランプ大統領への盗聴以外にも、NSAは各国首脳への盗聴活動を行ってきた。世界35カ国の政府首脳35人の通話を傍受したことはNSAの内部告発者エドワード・スノーデン氏の流出文章で初めて発覚、その情報は2016年にウィキリークスにより公表された。同盟国を含む政府首脳、政治家、国際機関代表、ジャーナリストたちへの盗聴は頻繁に実施され、各国首脳からの非難と抗議があがるたびにオバマ前大統領は謝罪を繰り返していた。

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現職大統領による盗聴問題 Part 1

トランプ大統領は4日に選挙前にオバマ前大統領によって電話を盗聴されたと主張、非難した。直ちにオバマ前大統領側は「完全に虚偽」と応戦、主要メディアも発言には証拠がないと批判し、トランプ大統領への捜査、辞任や弾劾などを求める声もあがった。だが、オバマ政権は外国情報監視裁判所(FISA)に盗聴活動を認める令状を2度に渡り要求している事実がある。

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捜査対象となるフランス大統領候補ル・ペン氏

フランス大統領選挙の有力候補の国民戦線党首マリーヌ・ル・ペン氏は、2015年にイスラム過激組織「イスラム国」(IS)の虐殺画像3枚をツイッターに投稿したことで、「残虐画像の流布」の容疑で捜査、逮捕される可能性が浮上した。

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くり返されるLiイオンバッテリーの発火事故

サムスンがiphone7の対抗馬として力を入れたGalaxy Note7は発火事故が相次いで回収された。サムスンのブランドに傷が付き営業的にも手痛い打撃となった。Liイオンバッテリーに特有の潜在的な危険性についてすでに記事にかいたが、787、Note7、iphoneと発火事故が続いたが、今度は機内でヘッドフォンのLiイオンバッテリーが火災を起こした。

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WWW開発者がネット不正使用を憂慮

テイム・バーナーズ・リーはインターネット(WWW)の原型を28年前に開発した男である。その彼が組織したWeb Foundationは最近、インターネットで起きたいくつかの事柄を深刻に受け止め、インターネットが本来目指すべきである人道的な目的に使われるべきだとしている。

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自閉症を発現する遺伝子の発見

近年増加の一途を辿る自閉症には特別な遺伝子が関与していると考えられてきたが特定できていなかった。このほど機械学習のアルゴリズムを使った全ゲノム関連解析で、自閉症の発症に関係する遺伝子をこの手法で絞り込み、自閉症発現の鍵となる遺伝子が特定された(Nature Neuroscience Feb. 01 (2017)。

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IBMが単原子メモリーを開発

IBMサンノゼ・アルマデン研究所は1個の原子に1ビットを書き込める単原子メモリの開発に成功した。かつてSTMを開発したIBMは単原子操作技術でも世界をリードしこのほど世界初となる単原子に情報を書き込む手法の開発にこぎつけた(Nature 543, 226 06 Mar. 2017)。

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南極で発見された高エネルギーニュートリノの起源

南極の氷床でニュートリノを観測しているIceCubeニュートリノ観測所の国際研究チームは2013年に銀河系外起源のニュートリノの証拠となる高エネルギー事象を初めて観測したと発表し、世界中の理論物理研究者の注目を集めた。

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世界初となる幹細胞からマウス胚の発生

幹細胞が発生初期の多くの細胞に転換できるため、幹細胞から異なる器官を形成する知見が得られる胚幹細胞に関する研究が盛んである。このほどケンブリッジ大学の研究チームは世界初となる幹細胞から発生させたマウス胚をつくりだす試みが成功した。

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ボーズアインシュタイン凝縮系「超固体」の発見

MIT研究グループはボーズアインシュタイン凝縮した超流動状態にある原子のレーザー照射によって超流動でありながら固体の特徴である長距離秩序を有する超固体(Supersolid)をつくりだすことに成功した。

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T  R  U  T  H  in trends

トレンドの裏側にある真実 

現職大統領による盗聴問題 Part 1

 

 トランプ大統領は4日に選挙前にオバマ前大統領によって電話を盗聴されたと主張、非難した。直ちにオバマ前大統領側は「完全に虚偽」と応戦、主要メディアも発言には証拠がないと批判し、トランプ大統領への捜査、辞任や弾劾などを求める声もあがった。だが、オバマ政権は外国情報監視裁判所(FISA)に盗聴活動を認める令状を2度に渡り要求している事実がある。

 

トランプ大統領への盗聴

 2016年6月にオバマ政権は、外国情報監視裁判所(FISA)にトランプ氏と複数の補佐官の盗聴活動を認める令状を要求したが、その要望は却下された。


TECHNOLOGY with IMPACT

 社会を変える注目技術

IBMが単原子メモリーを開発

 

IBMサンノゼ・アルマデン研究所は1個の原子に1ビットを書き込める単原子メモリの開発に成功した。かつてSTMを開発したIBMは単原子操作技術でも世界をリードしこのほど世界初となる単原子に情報を書き込む手法の開発にこぎつけた(Nature 543, 226 06 Mar. 2017)。

 

現在のハードデイスク(HD)では磁気記憶にビットあたりおよそ10万個の原子が使われる。しかし従来の手法で記憶密度を高めることは物理的(微細加工)な限界に近づいており、飛躍的に高まる情報記録に対応することができない。


 

Pick Up TRENDS 

特集コラム 

欧州銀行危機

欧州銀行監督局(EBA)によるEU加盟国の大手51の銀行を対象にしたストレス・テスト(健全性審査)の結果が29日公表される前に、ドイツ銀行の2四半期決算が発表された。純利益、経常収益は大幅に減少して破綻危機が始まっている。これから先、ドイツ銀行が抱えているデリバティブ商品の一部が満期を迎えていることで、破綻が加速する可能性が高い。イタリア銀行の不良債権処理についても、再建案へ政府の関与を巡り政治的混乱が生じている。

活発化する欧州再編成への動き

財政的には不利とされるにもかかわらず、EU離脱に英国民の多くが同調する原因は労働者の機会不均等と不満によるところが大きい。移民の雇用率は英国市民より高水準にあり、EUからの移民に特別の優遇政策がとられていることへの国民の不満が高まっている。EU離脱により移民が出身国に依存しない雇用機会を得る「公平性」が実現する。移民政策や対ロシア制裁による交易の落ち込みなど、EUの政策と国内政策が矛盾する事例が相次ぎEUの結束力が弱まる一方である。

欧州の難民危機

シリアを筆頭に中東の難民は戦争で生命を危険にさらされて欧州に避難したというのは間違いである。10,000人への聞き込み調査によれば、戦争から逃避してきた難民は全体のわずか13.7%にすぎない。ほとんどの難民は経済的理由、すなわち安定な就職先を求めて、欧州への移住を希望している。しかし欧州への移民・難民は各国の扱える範囲を大幅に超え国民に不安を与え、社会・経済を混乱させるに至った。移民・難民の急激な増加で欧州の不安定性が増大し、多様性の受け入れに危惧を持つ国民が増え結果的にEUの結束力が弱まった。


エネルギー科学最前線

大気中の二酸化炭素は温暖化の原因とされ、その排出量規制を巡り世界中の国と企業が血眼になって低減策を模索している。排出量規制に歯止めがかからないため、大気中のCO2を取り込み植物に習って光合成を人工的に行うことにより、空気中の炭素から燃料(アルコール)を合成する研究開発が活発化している化石燃料が欠乏しこれまで期待の大きかった原子力エネルギーとバイオマス・エネルギーが失速して、2050年に倍増するエネルギー需要を満たすことが難しくなってきたからである。そのため原子力から核融合実用炉への移行と、大気中のCO2を使って人工燃料とする人工光合成の研究が期待されている。

遺伝子工学的先端治療法

近年、遺伝子工学的先端治療法の進捗が著しい。各国で重要性が認識され基礎科学の最重要課題の一つとして潤沢な研究開発資金が注ぎ込まれた結果、成果が出始めている。英国癌研究所、ケンブリッジ大学、ダブリン大学の研究チームがこのほど有糸分裂時にBuBR1と呼ばれる酵素蛋白が癌細胞の細胞分裂時に攻撃して破壊することを発見した。BuBR1分子が染色体を複製して細胞分裂した細胞が未熟な状態に置かれ死滅することを見出した(Molecular Cell December 8, 2016)。

期待される先端デバイス

実用化が近い先端デバイスを紹介する。英国ブリストル大学のキャボット研究所の研究グループは高レベル放射性廃棄物から5,000年間電力を供給できる半永久バッテリーを製造する技術を発表した。研究チームは黒鉛型原子炉の使用済み核燃料棒の炭素から、半永久的な寿命を持つダイアモンド・バッテリーが製造できる。ダイアモンドは室温量子計算機素子の材料としても注目されている。またカーボンナノチューブのICチップ実用化も近い。21世紀はカーボンデバイスの世紀となる可能性が高くなった。



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