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湾岸戦 争で原油価格が高騰したことをきっかけに、原油価格変動リスクを避ける為に設けられた制度。運行時点での燃料価格に応じた価格を別枠で追加徴収するで、原 油価格が一定以下に下落した場合は徴収しない場合もある。OPECが減産に踏みきらなかったことで、原油価格下落がこのまま続けば、2015年 4月には航空旅客の「燃油サーチャージ」がゼロになる可能性が出てきた。[Read More]
サウジアラビアのアブドラ国王(91)が年末に首都リアドの病院に入院した。高齢であるため健康状態はここ数年注目されていたので、驚くべきニュースではないにも関わらず、サウジアラビアのタダウル株式市場は31日に6.5%と大きく下落した。
原油価格の下落の原因のひとつは米国のシェールオイル/ガスの極端な増産にある。2000年前半に天然ガス価格が上昇するとこれに呼応するように、水圧破砕や水平坑井といった技術により、シェールガス生産はより高い収益をあげるようになった。
ニュースウイーク誌の最新記事に、「原油価格の下落に歯止めかからず、ベネズエラのデフォルトリスク高まる」、とある。これ自体は自給自活の米国を除く産油国全てに共通する原油価格下落の影響として事実なのだが、ベネズエラが「負け犬」だという表現は何処から来るのだろう。
価格の安定を目指すための生産調整を見送ったOPEC。ベネズエラ、イラン、ナイジェリア、アルジェリアなどの諸国が価格安定を目指す減産を要請したものの、OPECで圧倒的な決定力を持つサウジアラビアは、減産の要請を退けた。
米国は 2008年9月のリーマンショックにより、世界規模の金融危機を招いた。米国発の経済危機は世界各国の経済成長に大打撃を与えて来た。圧倒的な金融緩和で (統計的には)持ち直したかのようにみえるが、実態はどうなのか。金融危機を救えても、実体経済はついてこない。
2014年度前 半は右肩上がりの高騰が続き7月にピークに達した。この月のレギュラーガソリン看板価格が164円/Lを突破し、ハイオク価格を思わせることになった。8 月からの価格トレンドは一変して下がり続けているが、9月以降の下げ率が尋常ではなくなり、原油下落の記事が目につくようになった。
ドラッカーの数々の名言は後から考えてなるほど、と思うが先に読んで賢い決断をする人は少ない。「日本企業の弱点は経営者にある」という言葉の重みに思い知らされる事象がある。ご存知、オバマが国策として送り出した「シェールガス革命」である。