修道院ビールは意外といける

 

 

 写真の棚はリカーショップではない。ポーランドの古都、クラコウの修道院のショップにある人気の修道院ビールコーナーである。

 

 まあポーランドやチェコの一人当たりビール消費は日本の3倍というから、ビールの味は一般的に高いということだろうが、修道院でクッキーはいいとしてもビールは内部消費もあったのだろうか、などと俗世間の者は考えてしまう。

 

 しかしバチカンでも周囲はキリスト像をはじめ、ありとあらゆる宗教グッヅが所狭しと並んでいる。

 

 修道院ビールのメジャーはトラピスト修道院ビールである。8カ所の修道院が製造を許されるこのビールの修道僧が描かれたラベルをビール愛好家は見た事があると思う。

 

 やっぱりここでもトラピストなのだ。クッキーは今や北海道土産の定番の商品である。ビジネス精神旺盛であるが...

 

 売り上げは修道院の運営に使われる、ということなのでこうした製品が社会に浸透すれば民衆と教会の接点が増えて広報活動にもなる。

 

 確かに赤い自転車に乗ってスーツを着て街に立つよりも美味しいビールを手頃な価格で提供してくれた方が人気がでるだろう。

 

 飲む方にとっても修道院という修道僧にとっては禁断の?ラベルのビールを飲めることに、多少の後ろめたさとともに自由の身に感謝することになるのではないだろうか。

 

 ところで味であるが、これが結構いけるのだ。修道院ラベルをみつけたら試してみて欲しい。


 果たして修道士たちが修道院でつくられたビールを飲むことができたかどうかは定かでない。しかし修道院をコンベンションセンターに改装した場所では構内ではワインのみでビールは置いてなかった。