台湾シンカンセンの危機

 

 どこかで見た風景である。台湾の新幹線の車内である。

 

台湾の新幹線の車両は日本の新幹線に準じているのでシートはほぼ同じ、中国新幹線とは大きく異なる。

 

中国新幹線のシートアレンジメントは全く異なる。シートピッチが広いのでキャr−バッグを前においても座ることができる。バゲッジルームもあるのだが気を使うので自分の側においておくと安心感がある。

 

台湾の場合は日本の感覚なので荷物と一緒は無理があるので、棚を利用するとなると色々な苦労がつきまとう。

 

いったん座席に着けば新幹線というスタンダードにひたり車窓の景色を楽しむことに専念して良い。

 


台湾の人は英語でもシンカンセンという。日本からの技術輸入に尊敬と驚異の思いが伝わってきてなんとなくうれしくなる。

 

しかしそのシンカンセンが経営危機にあるという。人気もありなくてはならない存在であるので意外だが、今後の危機打開は難しそうだ。破綻の理由は民間主導の大規模事業特有の投資資金の回収が困難な事業計画が理由である。 利用客の過大評価がもたらすリスクはリニア新幹線も頭の痛い話である。

 

中国の新幹線計画も壮大な計画でこちらの方も相当な投資額のはずだが、国策なので民間の感覚での経営危機にはなっていない。

 

台湾のシンカンセンは危機を乗り切って継続して運行できるようになって欲しいと思う。