ビアードパパ(beard papa)を知らない人はいても、駅地下で手作りで焼き上げたばかりのシューの甘い香りをかいだ人は多いのではないだろうか。
東京駅で気がついた時はだいぶ前であった。目の前でつくり込まれる巨大なシュークリームは値段も手頃で、子供がいたらお土産には最適なのだ。
いつスイーツの流れが変わったのかわからないが、気がつけば固い生地に甘すぎて時間のたったと明らかにわかる乾燥しかけた生クリームの、古典的なドイツ風ケーキは流行らなくなった。
生クリームは徹底的にきめが細かく、甘さは控えめ、細かいバブルで柔らかさを追求したエアリーなクリームとフレッシュフルーツの組み合わせが流行っている。
シュークリームの世界でもシューを焼いてその場でフレッシュなきめ細かい生クリームを詰めて売る、ことが流行っている。
それをいち早くやったのがビアードパパである。オーブンで焼き上げたシューはなんともいえない臭いで客を集めること間違い無しだ。関東だけで50店舗とまたたくまに躍進したビアードパパは海外にも進出していた。
写真はサンフランシスコのユニオンスクエア近くを散歩している時に偶然みつけたおなじみの看板である。Marriott Marquisの裏なので、ここに宿泊してビアードパパが恋しくなったら裏通りにあるので、子供がぐずっても心配ない。
新しい食感、新鮮な素材、新しいビジネスモデル、これらが組合わされば世界で通用するということだろう。
さて貴方も駅地下で甘いシューの臭いを関知したら逆らわずその先にあるシュークリームを買ってみたらどうでしょう。
コメントをお書きください