都市の賢い選択ー自転車

 

 欧州は自転車に優しい。

 

列車でも堂々と乗り込めるからだ。下の写真はストラスブルグの中心であるが、まず若い人のあいだでは自転車が大人気である。

 

 もちろん歩いて行ける範囲は歩く。しかし街の中での車に変わる交通機関は自転車である。

 

 欧州で何故、荷台がない自転車が多いのかについては、はっきりしている。自転車のスピードが速い。のろのろ走る車よりずっと速い。

 

それと...

 

 荷台に荷物を置くというのは危険であるからだ。自転車はあくまで人間の移動機械なのである。もし荷物があればリュックである。こうすれば倒されない限り、盗難に遭うことはないし運転が第一、安全である。確かに日本のように安全な国ではママチャリは便利かもしれないが、欧州では無理だろう。

 

 まえにコペンハーゲン空港についてかいたが、空港の地下から電車に乗ってスエーデンに行けるのだが、この列車も自転車で乗り込めて便利である。

 

 中には一番下の写真のように自転車置き場があって人間と棲み分けができている列車もある。

 

 しかしたいていはマウンテンバイクで荷台がないから邪魔にならない。日本でも都市部で人気のある超軽量自転車や組み立て式でコンパクトになる自転車は邪魔にならないので、ラッシュ時以外は、そのまま乗せてもいいのではないか。

 

 また車も列車で簡単に運ぶ事が出来る。JRと高速道路の競争関係をつくるには減少する一方の貨物列車に車を積み込んで、長距離移動を高速道路料金と同じ料金で可能にしたらどうだろう。

 

 人の運賃をガソリン代と同じにすれば互角の戦いができるのではないだろうか。しかし若者の車離れを考えればやはり長距離で自転車移動ができたら便利である。