忍び寄るショッピング格差

 

 写真はサンフランシスコのユニオンスクエアにあるMacy'sだが、よくみるとこの大衆向けの老舗デパートとは無縁とかつては思われていたであろう、高級ブランドショップとなっている。

 

 Macy's本店はご存知のようにニューヨークにあって日本のデパートの目標ともなっていた。しかしここは決してSaksやNieman Marcusといった高級デパートではなかった。ニューヨークっ子はクールで人見知りするが、ここでは気さくな雰囲気でほっとする空間でもあった。

 

 しかし時代の流れは確実に富の格差が進行していて、高級ブランドショップを呼び込むことで時代に取り残されていないことをアピールしないと生き残れないということなのか、と思った。

 

 世界最大のショップは売り上げでいけば、Walmartということになるが、同様に売り上げではひとつの店で最大のGrocery StoreはKrogerだ。しかしコネチカットであるとき”World's Largest Grocery”という看板の店にいってみた。記憶があやふやだがNew Havenだったと思う。

 

 巨大な店で買い物をすると目的の品物にたどり着く前に、目につくものを買ってしまう。なのでショッピングリストをつくってからでないと、危険だ。

 

 かつてはこうした「中流階級」の店が買い物客でにぎわいをみせ好調な国内経済を支えていたはずだが、最近では格差が進み給料の安い若者達はさらに安いアジア系のスーパーに足を運ぶという。

 

 Walmartは中国に進出したが行ってみて驚いた。名前はWalmartだが一歩中に入るとアメリカ国内のアジア系スーパーマーケットよりランクが下がりそうな雰囲気である。

 

 上海のショップ格差は最も顕著だろう。K11Lane Crawfordが有名だが最新のiapmはおそらく世界中のモールに影響を与えるだろう新しさがぎっしり詰まっている。しかし一般大衆からみれば買い物にでかけるのは勇気のいる行為である。

 

 何となく昔のMacy'sが懐かしい。ここは急に雨が降り出しても雨宿りもおおっぴらにできるのだ。