コペンハーゲン空港が好きな理由

 

 

 誰が何といおうと(!)マイ空港ランキングの1位はコペンハーゲン空港である。この空港は滑走路こそ申し訳程度の2本だが、快適度においてはダントツ1位である。その理由はいくつかある。まず空港の地下に列車が来ている交通の至便さだが、この手の空港は他にもチューリッヒ空港やシャルルドゴール空港等たくさんあり珍しくはない。(ローマのように列車移動が苦痛な場所もある。)

 

 チューリッヒ空港の地下に降りれば、懐かしい昔風のどっしりした客車がお出迎えしてくれる。チューリッヒのダウンタウンへの便利なアクセスも捨てがたいのであるが、筆者がコペンハーゲンを選ぶ理由は、別のところにある。

 

 ヒルトンコペンハーゲンが空港からでて道路を渡ったところ(上の写真)にあるからだ。このホテルの特徴は日本や中国の最近のビジネスホテルがこぞって採用した北欧調のモダンなインテリア、ビジネスに便利な機材が揃ったビジネスセンター、空港へのアクセスの便利さ、旅行客に親切なコンシェルジュなど枚挙にいとまがない。

 

 12時間の空の旅では空港についてからシャワーまでの時間が重要である筆者には、空港をでたら目の前に現れるヒルトンは救いの女神なのだ。空港内のホテルもあるにはある。シャルルドゴール、フランクフルトシェラトンなど。でも何か違う。ビジネスから遠くなるのだ。ヒルトン好きならわかると思う。

 

 中でも筆者のお気に入りはロビー中央にあるバーカウンターで、ロビーにあるのに落ち着いた雰囲気で、ゆったりした時間を過ごすことができるからだ。また飲み物を片手にバーからビジネスセンターに移動すれば、デンマークビール片手にPCでの作業をするのが心地ちよくて、やみつきになる。

 

 コペンハーゲン市内やスエーデン各地へはすぐ側の空港駅から列車が利用できるし、何と言っても空港利用者への行き届いたホテルサービスは、秀でている。そういえば空港内にある全自動両替マシンで主要通貨からデンマーククローネへの両替が簡単にできる。

 

 この空港は価値をサイズだけで計ることができないことを教えてくれた。北ヨーロッパの各地に移動するにはこのヒルトンを秘密基地にすることにしている。