現職大統領による盗聴問題 Part 2

08.02.2017

Photo: sott.net

 

 オバマ政権下で、トランプ大統領への盗聴以外にも、NSAは各国首脳への盗聴活動を行ってきた。世界35カ国の政府首脳35人の通話を傍受したことはNSAの内部告発者エドワード・スノーデン氏の流出文章で初めて発覚、その情報は2016年にウィキリークスにより公表された。同盟国を含む政府首脳、政治家、国際機関代表、ジャーナリストたちへの盗聴は頻繁に実施され、各国首脳からの非難と抗議があがるたびにオバマ前大統領は謝罪を繰り返していた。

 

盗聴対象となった政府首脳の例の一部

 

2013年10月27日独デア・シュピーゲル紙:2008年にアメリカ大使館がベルリンに移転してから大使館はドイツにおけるCIAとNSAの諜報活動拠点となった。首相になる前の2002年からメルケル首相の電話通話、携帯電話、電子メールなどが盗聴されていた。

 

 

2015年6月24日英ガーディアン:2002から2012年の間、NSAは仏前大統領のジャック・シラクとニコラ・サルコジ、現職のフランソワ・オランド大統領に加え政権高官、外交官の電話、携帯と電子メールを盗聴した。

 

 

2015年8月26日独ドイチェ・ヴェレー紙: NSAは2007~2009年の間に安部総理、財務大臣、経済産業大臣、安部政権高官、大手企業のトップを含む日本人35人を対象に盗聴が行われていたことに対し、オバマ前大統領は謝罪した。

 

 

2016 年2月23日独ドイチェ・ヴェレー:2008年12月 第15回気候変動枠組条約締約国会議の前に、潘基文国連総長と独メルケル首相との会合が盗聴されていた。気候温暖化に対するドイツと EUの見解と対策、特にドイツがEU内で主導的役割を取り続けるかに注目が置かれた。

 

 

2016年2月23日米CNN: 2010年と2011年に開かれた伊シルヴィオ・ベルルスコーニ首相とイスラエルのネタニヤフ首相との会合が盗聴されていたことが発覚、オバマ大統領は説明を要求された。

 

 

2016年12 月30日英ガーディアン:2015年に米とイランの核協議で合意に到達するまでの交渉期間中に、NSAはイスラエルのネタニヤフ首相、イスラエル高官と米議会議員やアメリカのユダヤ系団体を対象に盗聴を行った。

 

 

2013年5月19日米ワシントンポスト:2009年にFox Newsのジェームズ・ローゼン氏と家族は、国務省からの北朝鮮に関する情報流出の件で疑われ、NSAの盗聴対象となった。

 

 

Part 3 につづく