今年の6月に米情報機関、国防総省とFBIによる未確認飛行物体 (UFO又は UAP未確認航空現象)に関する全情報を網羅にした報告書が米議会に提出、一般公開される見通しである。UFOは本当に地球外生命による現象であるのか? 地球外生命の存在と地球人とのコミュニケーションはあるのかなど、これまでの疑問への答えが期待されている。
UFOの存在は80年以上も、米国政府は「陰謀説」であるとその存在を否定してきた。しかし、70~90年代のハリウッド映画(エイリアン、E.T.、未知との遭遇、スターウォズ、Xファイル、メン・イン・ブラック、インデペンデンス・デイ、コンタクト、メッセージなど)やSF小説によってUFOに関する関心は社会現象となり、ポップ・カルチャーとなった。政府の公式見解とは別に、UFOの存在、地球外生命による地球への訪問、人間の拉致や地球侵略の可能性は誰もが考えたことがあるほど関心が高い。
トランプ前大統領が命じたUFO情報の公開
2017年1月20日、第58回大統領就任式でトランプ前大統領は8番目の武官組織となる宇宙軍の創設を発表した。宇宙での国家安全保障の脅威に対応するものとして説明され、話題となった。大統領任期中にも記者会見で、地球外生命は存在して、米政府とのコミュニケーションがあることを確認したことを発表した。
そして、大統領としての任期を終える直前の2020年12月28日に、全ての情報機関と国防総省、FBIがこれまで機密としてきたUFOに関する情報の公開を命じる法案に署名した。5,593ページに上る新型コロナウイルス対策法の中に含まれていたのである。そこからUFO情報公開までの180日カウントダウンの始まりとなった。
増加している未確認飛行現象の目撃情報
全米UFO目撃報告センターによると、2019年と2020年は前例のないほどの UFO目撃情報が全米とカナダから寄せられたと報告している。2018年に報告されたUFO目撃件数が3,395 件であったが、2019年には5,971件に、2020年には7,200件にまで増加したと明らかにしている。
米国やカナダだけでなく、メキシコ、南米、欧州と世界中でUFO 目撃情報が頻繁に報告され、また航空パイロットによる目撃情報も40年前から連邦航空局やカナダ当局への報告が続いている。
地球外生命の存在
2018年頃から情報機関や米軍から、UFO関連の情報のリークが頻繁に起きている。UFOや地球外生命の存在に関して、政府高官による公式発表も行われている。その中でも、2020年のイスラエル元政府高官や今年3月の元国家情報長官のジョン・ラトクリフ氏、今月の中央情報局(CIA)元長官のジョン・ブレナン氏のUFOや地球外生命が存在するとの発言が注目されている。
イスラエルの防衛省の元宇宙安全保障部門担当で現在大学教授のハイム・エシェド氏は2020年12月6日のインタビューで、地球外生命の存在、「銀河連邦」の存在、更に「銀河連邦」からの代表者が米国とイスラエル各政府と協定を結んでいることを明らかにした。
その協定には、「宇宙の構造」を理解する目的の研究を共同に行うことの合意がある。その中には、アメリカ代表者と「銀河連邦」の代表者たちがいる火星の秘密地下基地が含まれている。
更に、エシェド氏はトランプ前大統領が地球外生命の存在を知っており、このことを一般公開しようとしたが、「銀河連邦」によって止められたと述べた。その理由として、人間による集団ヒステリーを防ぎ、「人間が宇宙や未確認飛行現象を理解するまでの『進化する時間』が必要であるとの見解を持っている」ことを明らかにした。