米国でワクチン接種後の有害事象や副作用を報告しているVAERS(ワクチン有害事象報告システム、Vaccine
Adverse Reporting System:VAERS)に匹敵するEudoraVigilanceシステムが欧州にもある。2021年4月10までの報告によると欧州で緊急使用承認を得ている4種類のCovid-19ワクチン(モデルナ、ファイザー、アストラゼネカ、ジョンソンアンンドジョンソン)による死亡者を含む有害事象や副作用は299,065件であった。
欧州医薬品庁が2012年に立ち上げたEudoraVigilanceシステムは、EU加盟国の一般市民、患者、医療機関、研究機関、国の医薬品規制当局、医薬品業界に医薬品の安全性をモニター、評価するものとして、ワクチンの有害事象や副作用の報告を公開している。
米国で報告されたワクチン後の有害事象や副作用は欧州でも同様に継続的に増加している。欧州加盟国から報告された有害事象は299,065件のうち6,662件が死亡であった。発表された4月10日までのデータによると
一般的に報道されているワクチン後の腕の痛み、倦怠感、頭痛、微熱などの症状とは別に、ワクチンによる有害事象や重篤な副作用が起きている。欧州のEudoraVigilanceもVAERS
と同様、被害の報告義務がないため、実情を把握することはできないが、これほどの広範囲に渡る有害事象や重篤な副作用はワクチンの安全性上の検証を必要とするものである。