ネクタイを切られるステーキハウス

June 6, 2015

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Photo: Travelot Express 

 


 テキサス州やダラスは(観光地として)有名ではないが米国中西部の中心にあって、石油産業、航空機、電子産業において米国を支える存在である。仕事の関係でダラスに滞在した筆者のお気に入りのステーキハウスを紹介したい。



 ダラスにはステーキハウスが多いが、その中で一軒を選ぶとなると迷いはない。”Trail Dust”である。この店はしかし残念なことにかなり古くから広範囲にチェーン展開していたが、ついにダラスの1号店だけになってしまった。この店はネクタイをしていくと、切られることで有名なお店である。

 


 ネクタイをして来店するような店ではないというのが、「ネクタイを切るセレモニー」になったということだ。切られたネクタイは加工して名刺と共に店内に飾られている。ネクタイをしている人を見かけると、カウベルを鳴らしながら店員が“ネクタイをしている奴がいるぞ”と言って大きな鋏をもってやってきて、大騒ぎしながらネクタイをカットしていく。切られる方も切る方も、それを見ているお客のテンションもあがり、店は興奮状態になる。



Photo: BRANDLAUNCHER 

 

 

 ステーキは炭火焼で柔らかく、サイドメニューはフライドマッシュルームが私のお気に入り。また、生バンドの演奏もあり、南部の雰囲気が味わえるお店である。写真のように切られたネクタイが店に飾られている。

 

 

Photo: Tripadviser

 

 ステーキのサイズはCowboy、Cowgirlなどとあるが、ここに来たらCowboyに挑戦してみよう。きっと満足するはずである。なおこの1号店で駐車するにはかなりの忍耐が必要なことを記しておく。満車の駐車場をぐるぐる回りながらスペースを探すのに相当な時間を要する。それくらい価値があるということなのだ。