帰ってきたヴァージン・ギャラクテイック

20.02.2016

Photo: AP

 

ヴァージン・ギャラクテイック社の民間宇宙飛行のための宇宙船が関係者らに披露された。ホーキング博士はビデオでヴァージン社CEOのリチャード・ブランソンの手がける宇宙旅行企画を「これで我々人類は新たな宇宙時代に入る」とするメッセージを送り、” VSS Unity”と名付けられた同社のスペースシップ2の門出を祝福した。

 

ホーキング博士はブランソンが招待してくれるなら喜んで搭乗してみたいと述べた。VSS Unity6名の乗客と2名の操縦士が搭乗し地上100kmの宇宙空間を5分間飛行して地上に戻ってくる。ブランソンCEOはモハーベ砂漠に建設した同社の基地で、2号機を219日に公開した。

 

スペースシップ2201410月の墜落事故で失って以来試練のヴァージン・ギャラクテイック社だったが、このほど新型機を完成し公開の運びとなったためブランソンCEO以下関係者は喜びを隠せなかった。

 

今回の主な改良点はスペースシップ2の墜落につながったフェザリングと呼ばれる主翼の回転にロック機構を装備したことで、安全面で万全を期したもの。スペースシップの独創的な滑空はフェザリングによる主翼を回転させて空気抵抗で落下傘のように減速し、その後再び低空で回転して通常の主翼として機構させ着陸する。

 

 

Source: space-experiences

 

ギャレクテイック社二よれば毎年500名の乗客に25万ドルで宇宙飛行を提供するとしている。スペースシップ2は母船となるホワイトナイト2で成層圏(14km)まで運ばれ、切り離されてロケット推進で高度100kmに達し、フェザリングで減速し最終的には滑空して地上に戻る。

 

ギャラクテイック社はこのほかにも人工衛星打ち上げ事業のためにランチャーワンと呼ばれるロケットを開発中で2016年から商業衛星の打ち上げ事業を展開する。このロケットもスペースシップ2の母船、ホワイトナイト2から発射され衛星を軌道に乗せる。軽量の人工衛星にしか対応できないがコストが100kgなら1千万ドルで済むのが特徴。

 

スペースシップ2の旅行は宇宙空間とはいえ成層圏と区別される境界で宇宙旅行というには物足りないが、乗客はモハーベ砂漠の基地に宿泊し訓練を受けて宇宙飛行士の気分を味わえる。今のところ超富裕層向けの価格だが大衆化路線で手頃な価格になる日が来るかもしれない。太平洋温暖の空の旅もかつては庶民には手の届かない高嶺のであった。