地球温暖化に「不都合な真実」を隠蔽

17.09.2016

Photo: communities digital news

 

地球温暖化の呪縛が世界を席巻しているが、2014年に米国科学アカデミーの発表で80万年間のデータを調べてみると気候の変化はCO2の増大以前に起きていることがわかった。CO2増大による温暖化は局所的なもので、北極の氷量を減少させていることも明らかになった。60年代と70年代は地球寒冷化の傾向にあることを示すデータが(地球温暖化の仮説に不都合なため)2003 年にネットから消えた。

 

 

テレグラフ紙によればウイキペデイアのウエブ編集者は2003年に地球温暖化に「不都合な」データを削除した。ウイキペデイアは以後、地球温暖化の仮説を世界中に広めることに貢献してきた。ウイキペデイアはCO2の温室効果に対する反論、70年代の寒冷化、中世に現在より温暖化が進んでいた時代があったことなど、この仮説に不都合な事実も削除した。

 

 

ウイキペデイア編集者の意図的な編集

ウイキペデイア編集者らの論文では1965年から1979年までの地球表面の平均気温は7報が寒冷化、20報が変化なし、44報が温暖化傾向にあるとしたが、文献の調査で寒冷化を報告している多数の論文を含めていなかった。

 

 

Source: keeppy

 

よく知られているように長期的な時間スケールでは地球はミニ氷河期に向かう「寒冷化」の中にあり、ごく短い時間スケールで「温暖化」の兆候を見せているのである。60年代と70年代には専門家の意見は83%CO2濃度と寒冷化の相関は薄いとするものであった。もしCO2濃度(温室効果)だけが温暖化を引き起こすのであれば、一時的な寒冷化はCO2濃度が増え続けているならば説明できない。

 

 

削除されていた不都合な真実

実際、1940年代から1970年代は-0.3Cの気温低下が観測されているが、それは様々な要因でもたらされたものであり、CO2の温室効果を否定する「不都合な」事実となる。上記の論文で7報とされた寒冷化に関する論文は220報(1965-1979)で、1989年まで含めれば285報であることがわかった。これらを総合すると専門家の83.3%60-70年代の寒冷化を支持していることになる。

 

地球温暖化を正確に記述できるモデルを待たなければ気温上昇の予想はできないが、最近では地球気温には局所的な傾向の差があることがわかり、CO2の収支についても複雑な地球環境を考慮する必要があることがわかってきた。「不都合な真実」を隠蔽する地球温暖化説の信頼は揺らいでいる。