活発化する太平洋沿岸の火山噴火と地震活動2018

27.08.2018

Credit: volcanodiscovery

 

2018年に頻発する地震活動や火山活動が太平洋岸に集中している。これらがリングオブファイヤーと呼ばれるプレート境界に一致していることは明らかだが、個別の事象として独立性が強調されてきたが、2018年の一連の地震と火山活動はリングオブファイヤーで起きていることから、両者の関係性が際立つこととなった。

 

フエゴ火山噴火

2018年6月に噴火したアンティグアの西から約16km(グアテマラの旧首都)に位置するフエゴ火山は、中米で最も活発な火山の一つで、アンティグアを見下ろす3つの大きな火山群の一つである。火山灰は近くの町に噴出し、火砕流を噴出させた。

1580年以降に79件の噴火が記録されているフエゴ火山の今回の噴火は200名以上の犠牲者を出した。

 

インドネシア地震

インドネシアのロンボク島を中心とした2018年7月29日と8月5日のM6.9地震の犠牲者は500人近くになった。

 

フイジー諸島の地震

2018年8月19日、フイジー諸島の近くの深部でM8.2地震が観測された。

 

ベネズエラの地震

2018年8月22日、ベネズエラ北東部でM7.3地震が観測された。

 

ペルーとブラジル国境の地震

2018年8月24日、ペルーの首都リまの東方、ブラジルとの国境近くでM7.1地震が起きた。

 

アラスカ地震

2018年8月25日、アラスカ州地震センターでは、アンカレッジの南西フォールズ諸島から土曜日にマグニチュード6.0の地震がアリューシャン連鎖に沿って発生した。

Volcano Discoveryによれば、これらの地震活動の震源地の分布(トップ)は火山活動分布(下図)と一致しており、リングオブファイヤーとの関連性は確実となる。

 

 

Credit: volcanodiscovery

 

リングオブファイヤーについては度々記事を書いてあるのでそちらを参考にされたい。地震と火山とこれらのプレート端との関連性は否定できなくなっている。全地球的な事象として捉える心構えが必要である。

 

 

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