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地球を取り巻く無数のデブリ(宇宙船や衛星の破片)のなかでWT1190Fと呼ばれるものが、よりによって13日の金曜日に地球に落下することが話題となっている。この「宇宙のゴミ」の起源は打ち上げに使うロケットだった。
落下地点はインド洋で現地時間の11:49、米国東部標準時1:19となる。現地に近いスリランカの軍当局は11月13日の飛行制限区域を設定した。デブリの大部分は溶けて蒸発するとみられているが、溶け残った部分はインド洋に落下することになる。
NSASAの発表では宇宙のゴミは500,000個にのぼる。そのなかでWT1190Fが識別されたのが2013年のアリゾナ大学の観測によるものであった。観測を続けた結果、それは隕石でないことがわかり、アポロ計画時代から存在していることがわかった。
宇宙ゴミをクリーンアップする事業も始動を開始しており、これからも増え続けるデブリを減らすこととクリーンアップすることは、重要な課題となっている。後者については様々な方法が提案されている。
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最近、日本人の考えた漁網でかき集めるという画期的な方法に期待がかかるところだが、今後は打ち上げ費用にゴミ処理費用も含むようにならざるを得ないだろう。13日の金曜日が意味を持つのは一部の国に限られるが、デブリは落下に際してそんなことはおかまいなしである。