シンドラー博物館はクラコウの少し(というか、旅行者にとってはかなり)辺鄙なところにひっそり立っている。
何人かでGoogleMapを頼りにたどり着いた。あたりには工場への引き込み線があったが、きくところによるとシンドラーが助けたユダヤ人の働いていた工場跡地が近いという。
夕暮れが迫る時間になると周囲は静まり返って異様な雰囲気が漂う。シンドラー博物館は全く目立たないがユダヤ人たちが働いていた工場のシンボルの歯車のレリーフが目標である。
でるとき写真の女性たちと話をした。
イスラエルからきたというこの女性たちはしきりにイスラエルにきたらどうかといっている。
ユダヤ人について知りたければ、イスラエルに来なくては話にならないとでもいいたげだ。
夕暮れが迫っているので、丁重に挨拶して別れた。
戦争の傷跡は世紀を超えて残ることを諭されような瞬間だった。