No Bluesurface, No Life

Photo: Slaymatrix

 

中国で日本国内で普通にみているインターネットサイトは規制がかかっていてみれない。しかしそれは建前上で規制があれば抜け道があるのは世界共通である。

 

若い世代と話をすると彼らはそういうサイトをみているので話が合わなくなることはない。あらたまって聞いてみた。若い女子学生は涼しそうに、私たちは「壁越え」をしています、と。うーん、なるほど。

 

この「壁」というのが悪名高いファイアーウオールである。最近の規制はきびしくなる一方でこれを超えることは若い世代にとっては必要な自衛手段となる。

 

さて壁越えをするにはVPNという技術を使う。詳しくはかかないが特定IPアドレスを相手に認識させ一種の専用回線で、ポートに穴をあけるとかいうとハッカー用語になるが、それが中国においては必需品に近い。

 

VPNはチョモXXXなどがあるが、実際に役立つのかを事前に知る「お試し期間」を設けているサービスは少ない。研究所や大学でも申請しておけば使えるようになるのだが、セキュリテイが面倒で使いにくい。何秒以内に渡される暗号マシンの表示を入力するなど...

 

Bluesurfaceという会社は擬似的なVPN、簡単に言うとIPアドレスのダイナミックアロケーションのようなもの、で壁を越える。私にとってはこのサービスで何度も助けられている。

 

Google関連、Youtubeはもちろん普段、国内で使うサイトは全てアクセスができるようになるし、一度ログイン情報をいれるとWiFiさえつながればどこでも快適なネット環境が使える。

 

私にとって中国で仕事をするにはBluesurfaceがないと何もできない。下手すれば研究所のウエブメールさえブロックされる。なお脱線するが中国のネット回線の時間的な変化は非常に大きく夕食時の5時から8時の速度低下は激しい。

 

なぜこの時間帯なのかは手当たり次第に若い世代にきいてまわってコンセンサスを得た。信じられないことだが外食が多いのでレストラン探しと事前予約に始まり、メニューをあらかじめみて注文し、食事中に仲間同士で情報交換、インスタアップ、とほとんどがスマホ経由のようだが、時間変化を説明できるのはこれしかない、ということに異論はなかった。

 

話をもとにもどすと、中国に行っても快適なネット環境を期待したい人はBluesurfaceがおすすめである。少なくとも私にとってはNo Bluesurface, No Lifeなのである。