エアラインの女神たちーその1

 Photo: upstair3.rssing.com

 

目立つところでエアラインサービスの先頭に立つのはCA、そしてグラウンドサービスである。機材、シートや食事、航空券の価格はいまやほとんどのエアラインが横並びなので、エアラインの評価につながる印象ははこの人たちの活躍にかかることになる。私の個人的な印象であることをことわった上で、最近の事例からそれらがいかにエアライン選択につながっているかをかきたいと思う。

 

筆者は年間3-4回の欧州・米国出張でほどなくフリクエントフライアーになったが、エアラインを選択する自由が公務出張に与えられるようになったのは最近のことである。今回は束縛がないのでANAを使った。羽田と成田を合わせれば上海便はかなり多くなったので選択肢は豊富だが、何故かこの便NH919を選んだ。成田発9時50分なので結構朝早く起きなければならない。そのためか頭がぼうっとしてゲートにiphoneを忘れた。

 

iphoneがない

機内に移動して座席に座ると機内モードにするのが習慣になっっていた。しかし愛用のTUMIバッグの所定のところにない。そこになければ落としたことは確実。少し躊躇した。機長の機内PAで離陸が近いことがわかったからである。思い切ってCAに頼む勇気がでたのは上海で迎えに来てくれる人の携帯番号が入っていたことと連絡がつかない場合のトラブルを考えてぞっとしたからである。

 

急いで機体前方に移動し閉まりかけるドアのそばにいたCAに頼み込んだ。しどろもどろになりながらiphoneをゲート付近でなくしたことを伝えるとどのゲートか聞かれた。919便のゲートは58なのだが私は混み合うのを避け57にいたので、あとから57か58のどちらかであることを伝えた。いまから思えば閉まりかけのドアの前でずうずうしく頼めたものだと感心する。筆者の頼みを聞いてくれたのは相当若い新人風のCAだった。

  

届けられたiphoneに感激

CAは無線ですぐグラウンドサービスに連絡してくれた。「それらしいiphone」があったことをきくまであっという間だった。たぶん10数秒の出来事だった。やがて若い女性が全力で走ってくるのがみえた。「これでしょうか」といって差し出す姿はまさに「エアラインの女神」だった。チームワークの良さに感心して機内で筆者の過去の出来事を思い出してみた。その結果、やはりどう考えても「エアラインの女神」が存在することに気がついたので、ここで3回にわけて彼女たちを紹介したい。

 

CAに要求されるのは、まずとっさに搭乗客の困った要件をききとって理解する能力。次に一瞬で行動する機敏さ。今回はグラウンドサービスへの無線連絡で救われた。そしてチームワーク。今回iphoneにも感謝したいのはドアのそばのCAも、走ってきてくれたグラウンドサービスも「iphoneをなくすこと」の重大さを一瞬で理解してくれたこと。おそらく彼女たちもiphoneを使っているに違いない。ちなみにiphoneのアプリで自分のiphoneの位置を知らせてくれるものがあるのだが、なくしたらほとんど意味がない。ちなみに有名なBENの動画ブログに"Iphone stolen"というのがある。

 

エアラインの女神ーANAの場合

話をANAに戻すと筆者の印象は「若さ」と「機動力」だろう。全力ダッシュしてくれるグラウンドサービスもそうはいないのではないか。今回の彼女は新人もしくは職場について長くないのではないだろうか。ゲートからダッシュで数秒だっただろう。もしかしたら陸上部だったのかもしれない。

 

ANA機内食はビジネスの日本酒コレクションは一目置いていたが、上海便の現代風和食やデザートも好印象だった。細かいことをいえばANAの大量発注した787-8には3種類のシートアレンジメントがある。220席と240席仕様を比べると220席の方がゆったりしている。なんてことは今回の騒動で短距離でもあるし、もうどうでもよくなった。(ANAといえば残念だったのはスカイマークの発注したA380を引き継いでもらえなかったことである。あと6機追加するかリースでもいいから10機体制で世界にANAマークのA380を飛ばしてもらいたかった。)

 

今回、筆者はANAサービスの底力をみた気がする。普段からの努力があることは間違いない。ANAのエアラインの女神たちに感謝したい。もちろん帰りの便に乗るのが楽しみだ。

 

次回はルフトハンザの女神、その3はAAの順で紹介していく。