エスカレーターの恐怖

Photo: Christianity Daily

 

中国のエレベーターに乗ってよく見ると日本のものと異なる点に気がついた。

エスカレータの前後に保守点検用の溝がある点はエスカレータの構造上、共通している。

 

保守時にはエレベーターを止めて、溝の上の蓋を開けて保守のために人が溝に降りて作業する(上の写真)。

 

しかし蓋がやけに軽そうなのである。足をおくたびにガタガタする。ということは保守しやすいように蓋がかぶせてあり、ボルトなどで固定されていないということだ。

 

それでも普通は蓋が水平にスライドして穴ができないように蓋の重みで固定されるように設計するのが普通であろう。

 

しかしガタガタしてスライドさせられなくもない。怖いと覆った。スライドしたら下は奈落の底、エレベーターにはさまれて即死か下半身付随のどちらかである。

 

ちなみにこの傾向は新幹線でもみられた。車両と車両の間に蛇腹のような自由度のある板があるのだが、その上を歩くと位置が低く、線路に近い。これもずれたら線路に落ちて即死。

 

またあるとき歩道に並べられているU字型が組み合わされた交通整理用の衝立のような仕切り。寄りかかったらぐにゃりと曲がるではないか。

 

シャワーをとっているとき、壁に固定されている太いステンレス製の丸棒を引っ張ったら壁から外れそうになった。ステンレスのパイプでなく心中か何かのパイプにめっきされたものだった。

 

設計時に強度とか計算しないのだろう。しかし中国のものだけを攻めるわえにはいかない。


汎用のブラウンシェーバーには電源用に2本ピンがあり間に、自動洗浄機の制御用の信号専用のピンがあある。電源用のピンはステンレス製。信号線はプラスチックに金属メッキなのだがこれが使っているうちに剥がれると洗浄機が動作しなくなる。

 

ほんのちょっとの努力があれば安全で使いやすいものをて抜きするから、事故や不具合が後をたたない。こうなると国民性の問題ではあさそうだ。コストの追求?いっかげんな技術者を契約で使う企業?文句をつえないユーザー?きっと皆が責任あるのだろう。

 

エスカレーターで事故を防ぐ方法。最後の最後まで手すりに重心をかけて保守用の蓋は動いてポッカリ穴ができる、と思って乗り降りすることだ。