珈琲文化の奥深さ




















 ご存知上島珈琲店。だがここは上海の繁華街。新幹線上海駅近くの一等地にある。最近まで日本にある店の延長だと思っていたのだが、この店のオーナーは違うらしい。


 そんなことはどうでもよい。アメリカ人がアジアでスターバックスの看板を目ざとく見つけて吸い込まれていくように、安堵を覚えるのはなぜだろうか。


 中国の珈琲輸入は急激に伸びている。お茶(葉っぱが浮いていて飲みにくい)に飽きたかといえば、そうでもない。大事そうに断熱でないガラスポットにいれて夏でも持ち歩いている。


 しかし若者はというとペットボトルを持ち、スタバや上島珈琲に躊躇なく入っていく。きっと珈琲文化が若者を中心に広がりつつあるのだろう。


 少なくとも上海では品質のよい珈琲の豆をみつけるのに苦労しない。食料品専門店のフロアの一角に珈琲コーナーがあり、そこで豆を購入できるからである。


 コーヒー豆を購入する人はドリップマシーンももちろん必要だが、これも量販店で安く買える。文化といったがどこかでみた気がするものが多いことに気がつく。


 アイスコーヒーをきんきんに冷やして飲む銅のカップ。こちらでも大人気。器の外側が冷えて水滴がついている。まわりをみると一緒にケーキを食べている。モンブランやチョコレートなどなど。


 こうした日本発の珈琲文化は地道に浸透していっていることを認識させられる。