サンタフェの通りは米国の格差の象徴である。サンタフェは最近、日本でもブームとなったモダンなインテリアデザインや、トルコ石の装身具で有名である。
米国人にとってはハワイやマイアミと並んで一度は生きたい街らしい。この街にはお年寄りカップルから新婚さんまでカップルが多い。そんな観光客にとって大通りに面した銀製品とトルコ石を中心とした、高級ショップは人気の的である。
高級ショップにある銀細工やトルコ石のネックレス、ブレスレットのたぐいはどれもデザインがすぐれていて買いたくなるのだが、値段が高い。それでも$100台で日本では数倍になるものがたくさんあるので、どうしても財布がゆるんでしまう。
米国人の友人から注意されたこと。高級ショップにおいてある作品は有名なデザイナー(インデイアン)のもので、製作者の名前が入っているので価値がある。通りで店を開いているインデイアンたちの商品は安いが、価値がないので手をださないように、というのだ。
お土産程度にならいいかと思って見て回ると、それほど悪いものでもなさそうだ。売っているインデイアン達にとっては生活がかかっている。高級ショップに吸い込まれて行く人たちは数万円は軽く使うだろう。
米国の格差はすさまじいものがあるが、この街はまさに格差を現している。街のホテルも高級だし、レストランもそうだ。
いつからか米国のホテルのアメニテイがハーブオイル系(オーガニック)になったがきっかけはここのホテルだと(私は)思っている。
確かに分厚い石でできたホテルは静かだし独特のモダンなインテリアは好きだ。大通りのショップでトルコ石と銀細工はおそらく世界でもトップクラスのものが、手に入る。
しかし通りを歩くとインデイアンたちの出店が歩道を埋め尽くす光景に、少しうしろめたい思いにかられる。
コメントをお書きください