テロリスト御用達のRPGとは





 

 テロリストがお決まりのように持ち歩き、戦車や装甲車に対して威力のある火器といえばRPGがある。フランスの新聞社襲撃でも使われた。


 発射は上のように肩で支えてロケットを発射する。発射の噴射は後方に抜けるので発射の際に下手をすれば味方を傷つけることになる。


 RPGは2次大戦中のGrenade luncherをロケット化したもので、歴史的にはソ連がGrenade luncherを発展させて、RPGシリーズを開発した。カラシニコフ(AK−47)と並んでテロリスト御用達となった。


 各国の陸軍でも同種の火器は対戦車戦の必需品なので、似たものが配備されているが、一目でテロリスト系と異なることがわかる。


 RPGはまずコストが安く、ソ連製が大量に出回ったので、手に入れ易くまた使い方も簡単で、携行しやすいので中東系テロリストに「正式採用」された。


 目標が速いと(航空機)外すことが多いが、より高い精度が要求される場合は、携帯ミサイルがある。対戦車用のステインガーミサイルが有名だが米軍装備なのでテロリストには手が届かない。


 しかしたまにソ連製の誘導式携帯地対空ミサイルも使われて、民間機が犠牲になったこともある。


 米軍はRPGで兵員移輸送車の被害が大きかったので、"Iron Curtain"という防御システムをDARPAが開発している。開発段階なのでカーテンレールを車の側面において向かってくるRPG弾頭をカーテンレールの真下で、破壊する。動作の記録動画ではRPG弾頭が爆発するまでのわずかな時間で破壊することに成功しているが、現実的にはテロリスト達は建物の屋根に潜んだり地面にいるとは限らないので、効果は期待できない。


 RPGをみたら自分とRPGを結ぶ線に直角方向に全速力で走り、発射の閃光をみたらうつぶせになることで、ダメージを低くできる。


 しかし何故、テロリストにAK-47とRPGが行き渡っているのだろうか。これらの武器の経路を断つことが必要なのではないだろうか。