1970年代後半のアメリカ南部。長距離運転に疲れたとき、Georgea州にはいると救いの女神(カフェ)が現れる。東や西に比べれば結構、数は多いのだ。
車が入っているカフェを探して店に入る。
常連のトラックドライバー達、高齢のカップル、若者、革ジャンのバイカー達。まるで社会の縮図だが、みなそれぞれ席に着いて和やかに談笑している。
窓際の席に愛想の良いウエイトレスがききとれないくらいの南部訛りで、案内されると次の瞬間には店にとけ込む。
そういう店では喉の乾きを癒してくれる氷の一杯はいったアイステイーを注文する。店の自慢はサンドイッチのようだが、ちらりと見ると店の一角に人ごみができている。店自慢のサラダバーなのだ。
サラダバーに行ってみて驚いた。ホテルでお目にかかる投げやりな?サラダバーでなく、新鮮な野菜と果物がふんだんに並ぶ。ベーコン、スクランブルエッッグ、ソーセージ類が美味しいのはもちろん、パンケーキも文句なしに美味しい!
食事の最後にはデザートだが、定番はペカンパイ。珈琲はウエイトレスが満面の笑みでついでまわるので、最後にはシュラスコと同じようにカップを手で覆わないといけなくなる。
豊かな食とはこういうことなのだ、と実感して車に戻る。店が気になってちらりと見るとやはりドライブ疲れの家族が、若者が、店に入ろうとしている。
時代は変わり落ち着けるカフェの数はめっきり減った。
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