Peet's Coffee-サンフランシスコの香り

 

 Peet's Coffee & Teaはサンフランシスコの街に完璧に溶け込んでいる。先に紹介したFerry Buildingにもある。

 

 Peet's Coffeeはスターバックスの先輩格で創業はずっと古く、バークレー大学近くで始るとフラワー世代の若者に受けて、流行となっていった。ヘビーローストのアラビカ豆の味わいはスターバックスと共通点がある。

 

 スターバックスが最初はPeet's Coffee豆を使っていたそうだからうなずける。スターバックスが規模拡大に走ったのと、好対照にPeet's Coffeeはカリフォルニアで知識人層に寵愛されることを望んだ。したがってスタンフォード大の構内にももちろんある。

 

 スタバに入るより何故か抵抗がないのは、その値段が妥当だからということもありそうだが、本を店内で読むことが自然な大学側の珈琲ショップの雰囲気にありそうだ。

 

 全米でも200店舗弱の展開をしているが多くは大学構内かすぐ近くにある。そういえば大学には学生が好んで利用する珈琲ショップは欠かせない。

 

 そうした店の中では政治や経済、教授のゴシップやカップル成立、消滅といったありとあらゆる話題で盛り上がり時間がゆっくり流れていた。

 

 70年代は社会の不合理について、またロシア革命にの正義について、熱く語る若者がいたはずだが、どこへ行ってしまったのだろうか。

 

 サンフランシスコのPeet's Coffeeへ一歩入ると少なくとも雰囲気は似ていることに気がつくだろう。

 

 ここは学生達の永遠のたまり場だ。サンフランシスコのポストフラワー世代は健在である。

 

 Peet's Coffeeは日本からでもgroundなら購入が可能だ。320gで2,400円は現地で買うべき値段である。

 

 サンフランシスコで豆を購入したい。