ジェラート文化に国境はない

 

 南ヨーロッパの夏は6月から始る。蒸し蒸しした暑さではなく、乾燥していて体の水分がなくなる感覚である。

 

 上の写真はギリシャのナフプレオンの街角のジェラート店の入り口であるが、このようなジェラート人形があちこちに立っている。

 

 発祥はフイレンツェということになっている。確かにフイレンツェのジェラートはローマのような、こってり感がなく甘さの苦手な人でも食べ易く美味しい。

 

 しかしシシリー出身の友人はいう。ジェラートはシシリーで生まれたと。シシリーには独特のスイーツ文化があるので、そうかも知れないと思った。

 

 さて欧州各国にはそれぞれのジェラート文化があるのだが、街角の屋台のジェラートやが私は気に入っている。

 

 グルノーブルのダウンタウン。そこはフランスとはいえ様々な移民の集まりで、夏の夜は広場が喧噪に包まれる。

 

 街をぶらぶらしていると、なんともいえない焼き菓子の臭いがしたら、その方向に歩いて行こう。やがて小さな屋台を見つけることになる。ジェラートコーンを焼いてジェラートを売っているのだ。

 

 焼きたての香ばしいコーンで食するジェラートは最高である。

 

 南ヨーロッパの夏の夜はジェラートが欠かせない。ホテルに戻るのは12時すぎにならないと、エアコンのない部屋は窓を開けるとカフェで盛り上がる人々で眠れない。