ケツァルコアトル(写真)はアステカの古くは水や農耕に関わる蛇神であった。メキシコシテイから50kmのテイオカワカンには有名なピラミッドがある(下の写真)。
ピラミッド周辺には石像がたくさんあるのだが、ガイドの説明にたびたびでてくるケツァルコアトルのレリーフがそこかしこに刻まれている。
ギリシャ神話のプロメテウスは人類の知性(文明)に関係づけられることが多くなっているが、ちょうどそのような文明の神だったようで、現地の人たちの会話にもひんぱんに登場する。現在のメキシコの人々にも強い影響を与えているようだ。
ケツァルコアトルのレリーフをみて思い出した。日本で似たようなイメージは東照宮の鳴き竜である。中国にも古くから竜は神であり、欧州においても特別の存在である。
ピラミッドは太陽のピラミッドと呼ばれ、高さ65mで傾斜はゆりやかである。とはいっても夏場に登りきるのは結構きつい。
頂上まで登れば周囲にある遺跡が一望できる。マヤ歴が2012年で終わるという話を信じる現地の人はいない。
ケツァルコアトルに守られている、という安心感の方が強そうだ。2012年は静かに終わって新しい暦が始った。
2014年はしかし紛争や自然災害が多発し、大きな不安のもとにもう新しいカレンダーが売られる時期となった。
2015年は平和な年になるようにケツァルコアトルに祈るしかなさそうだ。
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