社員が美味しい珈琲を飲める環境

 

 社員の憩いのひとときを大切にする組織は素晴らしい。欧州の企業、研究所ではそれぞれが工夫を凝らしている。

 

 イタリアの研究所ではカフェテリアの近くにとびきり美味しいエスプレッソが飲めるBARがあるところでは、ランチ後に人々がエスプレッソをトークンで購入し、世間話話に興じる。その話題は給料、家族、政治、ゴシップ様々で実に楽しそうに日本でいえば、女子会トークをおじさんたちが、身振り手振りで延々とやる。

 

 ここまでいかないにしても上の写真のような、珈琲豆からの自動ドリップマシンをよくみる。最近では日本でもコンビニ100円珈琲マシンをみかけるが、あれがそうだ。

 

 このマシンには料金を払う機構を持たないので、雇用者が負担しているのか間接的に給与から天引きしているのかわからない。しかし多くの場合、雇用主は社員の憩いと仕事のエンジンを提供できれば、珈琲代など眼中にないのかも知れない。

 

 日本では一杯毎に料金を徴収するか、お茶代として毎月支払うかであるが、会社によってはNespressoマシーンの無料提供もあるときく。それでも売り上げからすると大多数の人は缶珈琲や自動販売機のカップが憩いのひとときとなっているだろう。

 

 中には専用マシンを持ち込む人もいるようで、人によるだろうが午後の眠気をふっとばす強烈なエスプレッソで仕事の能率を目指す会社が増えていくのではないだろうか。

 

 いま中国やロシアでは珈琲人口が増えつつ有り、珈琲価格の上昇に一役買っている。中国でSTARBUCKSを都市では簡単にみつけることができるが、ロシアでも拡大路線のようだ。

 

 珈琲人口が増えている背景にはストレスと仕事量が増えているということが背景にあるのではないだろうか。だとすればますます全自動珈琲マシンを会社において社員が自由に使える環境をつくる意味があるのではないだろうか。