Chapadaの民宿と仏教

  

 ブラジルの金鉱山で豊かなはずのChapada。年間金の生産が15万オンスというのに実は(物質的な)豊かさとは無縁の地域である。ちなみに1オンス金価格は約15万円である。

 

 さてChapadaで森林の中を滝を求めて歩き回ると、日が沈む頃にはくたくたになる。道路が悪いので車の移動で1-2時間すると相当疲れる。

 

 Chapadaでの宿泊はPousada Miranteという(これでも)チェーンのリゾート民宿である。写真のオーナー夫婦は陽気でまた親切な接待に(精神的には)とてもリラックスした。

 

 建物はいたって質素で調度品らしきものはほとんどないが、ところどころに仏像が飾ってあったりする。庭には仏事に使うのであろう不可思議な球体の離れがあった。仏教徒というが勝手な解釈であるが悪気はないので詮索しないことにした。宿の看板にあるトルコの国旗の意味も聞かなかった。

 

 オーナー夫婦によれば毎週末は近くに住む息子達が集まり、ボサノババンドパーテイだという。ブラジルといえばボサノバのイメージだがブラジリアのような都市では全く流行っていない。

 

 BBQの食事が済むとパテイオに宿泊客を集めて特製のカイペリーニャという甘ーいカクテルがふるまわれる。客達はこれを延々と飲みながら夜が更けていく。

 

 カイペリーニャはブラジルの酒、Cashaca(注)とライム、グラニュー糖からできているが、現地では大量に飲めるがブラジル以外では甘くてとても(筆者は)飲めない。

 

(注)代用不可、最後の写真、いたるところで売っている

 

 酔いをさましに庭にでると空には十字星が。世界の果てに来た感じだが、すっかり親切なオーナー夫婦に見送られると立ち去りがたいと思った。