サンフランシスコの暗い過去




















 最近のDNAによる研究で欧州を中心に世界中で猛威をふるったペストは中国で発生したものであることがわかった。中国から欧州に渡ると同時にハワイを経て最初の北米上陸をサンフランシスコではたした。写真は感染を食い止めるために焼き払われたチャイナタウン。


 1900-1904年にサンフランシスコで大流行して人々を恐怖に叩き込んだペストはいったん収まる。


 1906年にはサンフランシスコは大火に見舞われ、市内の大部分は焼尽された。チャイナタウンもその中にあった。


 しかしペスト菌は大火事でも生き残り密かに再活動の機会を狙っていたのである。1908年に二度目の流行が起こる。幸いこのときは最初の流行より感染者は少なかったが、一度油断した市民は恐怖であったにちがいない。


 サンフランシスコに限らず米国の都市部でリスをみかけることは珍しくない。このリスがペスト菌のキャリアであったことが後にわかった。


 サンフランシスコのチャイナタウンは今ではそんなことを忘れた各国からの観光客でにぎわっている(下の写真)。もしそこに感染力の強い伝染病の患者が現れたらどうなるのか。


 美しい街サンフランシスコの暗い過去を知る人は少ない。