1号店にみるスターバックスの原点

 

 

 シアトル市内のパブリックマーケットセンター前にスターバックス1号店(Pike Place)がある。写真でわかるように間口は10m程度で奥行が30mぐらいの小さな店舗である。そのため、一般的なスターバックスにあるおなじみの椅子、テーブル、ソファーなどがない!!!

 

マグカップ、タンブラー、コーヒー豆の販売と、テイクアウト用のドリンクの販売である。世界各国から訪れるスタバ愛好家の多種多様の言語が飛び交っていた。よくみると1号店のロゴは緑ではなく、コーヒーカラーのマーメイドのロゴになっている。

 

 スターバックスでもネスプレッソマシンのような、カプセル式のエスプレッソ抽出器(Verismo)とカプセルが米国で提供されている。カプセルはスターバックス店舗以外に、スーパーマーケットでも販売されているが、日本でも扱うことになるだろう。スターバックスの業績は一方で峠を越えたようだ。米国内でスターバックスが、2009年3月までに600店の閉鎖と従業員の7%削減を決め、オーストラリアから運営権を譲って経営からはずれた。

 

一方書籍でもapple、google、amazonに続く新しいビジネスモデルとして脚光を浴びた時期もあった。「スタバではグランデを買え! —価格と生活の経済学」、「スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則」他、多くの関連図書がある。いずれも成功の秘密がかかれているが、地味な1号店は「顧客のし好に答える」原則から始まったスターバックスの歴史をよく伝えている。

 

 日本と中国、韓国の合計店舗数は2500を越えた。その味に各店舗で差がないという評価が多いが、筆者の印象と異なる。リザーブ店は別にすれば、店舗による微妙な味の違いは水の現地調達に起因するのではないかと思う。独占状態が続いた米国のファーストフードチェーン、マクドナルド、KFC、ミスタードーナッツの落ち込みを、スターバックスも後追いするのだろうか。

 

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コメント: 2
  • #1

    リザーブ愛好家 (月曜日, 15 9月 2014 12:31)

    リザーブ店は別格に美味しい。付近にある5店舗と比べてしまいますが、格別(値段も)なんですが、店員の教育もよいらしく、とても丁寧にサーブしてくれます。

  • #2

    Mr. Nespresso (月曜日, 15 9月 2014 15:51)

    初期型は最初にお湯でマシンとカップを暖めても、熱い珈琲がつくれなかった。なのでやめた。スタバにでかけても日本は喫茶店がわりで混み合っているのでパス。やっぱり家でハリオのV60マシンでいれるのがいいです。でも最近のNespressoマシンは熱い珈琲が飲めるけどカプセルをネットで買うのがめんどい。スタバってやっぱり余裕があります、的なステータスなんじゃないかな。悪くないけど。