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米国財務省によると、政府債務残高は8月31日に、19.5兆ドル(約1938兆円)を初めて超え、増加を続けている。オバマ政権が2009年に発足した当時、政府債務残高は10.63兆ドルであった。任期中の7年間で8.87兆ドルも増加、最も政府債務を増やした大統領として歴史に残ることになる。
Source: U.S. Treasury Department
政府債務状況の改善を図る目的で毎年債務上限が設定されるが、毎年上限枠が引き上げられている。今年成立した債務上限の適用を停止する法案は、2017年の3月15日まで続く。それまで、政府債務残高の拡大に歯止めがかからないため、オバマ大統領が任期を終える時には、政府債務残高は20兆ドルを超える可能性が高いとされる。
米国の世界における地政治学的国力が低迷、ドル離れが進むなか、米国経済の低迷、金利の上昇と歳出削減などの財務状況の改善が見込めないことから、「米国はデフォルトしない」という理屈が成り立たなくなる時を迎えることになる。