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トランプ氏大統領によればイランはルハニ大統領の行動次第で、過去に経験したことのない結果を被るだろうと警告した。この警告はルハニ氏が、イランに対する制裁案が全面戦争につながる可能性があると警告してから、数時間後のことであった。
トランプ氏は、5月に行われた国際原子力機関(IAEA)の2015年の国際協定から、米国が離脱した後に、イランの石油輸出を禁止している。これに対し、イランは、米国が要求しているように、他の国が石油の購入を止めれば、主要な石油輸送ルートを阻止するという強硬策にでる可能性が出てきた。
イランへの石油輸出禁止は最後通牒か
トランプ氏はイランは米国の脅威とはなり得ないとしているが、イランの報復措置として世界に影響力が大きいカードは有数のチョークポイント、ホルムズ海峡封鎖である。ペルシャ湾とオマーン湾の間に挟まれた狭い海路、ホルムズ海峡は、アラブ諸国が利用する石油輸送の大動脈である。先月、インドは11月からイランの原油輸入を劇的に減らすか、完全に停止する準備を進めていた(ロイター通信)。
イラン最高指導者のアヤトゥラ・アリ・ハメネイ氏は、土曜日、米国との交渉は明らかな誤りであると警告した。ハメネイ氏の公式ウェブサイトはイランの石油が輸出出来なくなれば、地域の石油が輸出出来ないことになれば、ホルムズ海峡を経由するアラブ諸国の輸出も(封鎖によって)停止すると警告している。
ホルムズ海峡封鎖のインパクト
今月の英国訪問中に、トランプ大統領は英国首相テレーサ・メイとイランが核兵器を持ってはならないことを確認しあった。英国は国連のイラン核交渉に参加しており、制裁への参加は国内の政治不安にも影響を与えかねない。日本の石油輸入におけるイラン依存度は5%に過ぎないが、ホルムズ海峡封鎖となれば輸入の85%が停止する。現在の異常な火力発電依存(84%)は原油輸入が停止すれば、(備蓄が底をついたとき)深刻な電力危機が避けられない。
ホルムズ海峡とチョークポイントについては下記の別記事を参考にされたい。
Updated 08.08.2018 08:55
ロイターによればイランのロウハニ大統領は、トランプ米大統領による会談の提案を退ける姿勢を示した。
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