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降って湧いたようにドイツ3大自動車メーカーの主力車種に数10万台規模のリコールが発表された。デイーゼルゲートのみならずEVにまで及んだリコールの中には環境基準に反した規則違反から設計ミスによる発火の危険性に至る安全性の問題があった。ドイツ車のブランド力を損なう一連のリコール措置が相次いだ背景には何があるのだろうか。
VWが70万台のSUVをリコール
フォルクスワーゲン(VW)は8月20日、世界中の70万台のSUVをリコールした。彼らのサンルーフに組み込まれたライトは、濡れた場合に短絡する危険があると警告した。対象車は、今年7月5日以前に生産されたTiguanとTouranモデルで、極端な場合には火災が発生する可能性がある。
VWが12万台のEVリコールの可能性
またVWグループは7月下旬に、、VW、アウディ、ポルシェのEVおよびHV、124,000台リコールすることを余儀なくされる可能性がある。バッテリーで使用禁止されている発癌性のカドミウムのためである。
アウデイが1万2千台のリコール
このリコールは、2013年から2016年までのA4、2013年から2017年のA5、2012年から2015年のA6、2013年から2017年までの5年目のSUVを対象としている。冷却システムの破片でポンプが詰まる可能性があり、ポンプ内の水分が電気的短絡を引き起こす可能性がある。
BMWが火災事故でリコール
BMWは、韓国でエンジンから出火する事故が相次いだことを受け、欧州で約32万4000台のディーゼル車のリコールを実施する。韓国では今年、BMWディーゼル車の排ガス再循環装置の欠陥でエンジンから出火する事故が27件起きた。
メルセデス・ベンツ70万台をリコール
ダイムラーは8月20日までに、欧州で販売したメルセデス・ベンツのディーゼルエンジン車約70万台を対象にリコールを実施すると発表した。排ガス浄化機能を不正に操作する違法ソフトウエアを搭載したとしてリコールを命じた。
リコールが多発する背景
一連のリコールはドイツの連邦自動車交通局(FCC)によるリコール命令のための明確化が進められたことによる。デーゼルゲートの最後のリコール命令はドイツのショイヤー運輸相が今年6月、ダイムラーCEOの事情聴取した予告していた。自動車メーカーにとって大量のリコールはブランドイメージを傷つけるばかりでなく、営業とサービスが忙殺されルため販売能力に大きな痛手となる。今回の一連のリコールの背景には、リコール命令をちらつかせたFCCの圧力によるところが大きい。