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Geopolitics/Economy               Science/Technology

「グローバリズムの父」ロックフェラー氏が死去

世界中でナショナリズムの台頭が再起しているなか、「グローバリズムの父」、「世界の支配者」と呼ばれ、「新世界秩序」の実現を生涯追求したデヴィッド・ロックフェラー氏が20日101歳で死去した。

Mar. 21, 2017

不可解な事件が続く米シークレット・サービス

 18日夜11時にホワイトハウスの警備に当たっている米大統領警護隊(シークレット・サービス)の検問所で、車に爆発物を積んでいると脅した男性が逮捕された。男性の車は盗難車で、車を爆発させると叫んだところ取り押さえられた。3月10日からの8日間で、ホワイトハウスでの逮捕劇はこれで3件である。

Mar. 20, 2017

オランダ選挙にみるポピュリズム~移民政党の台頭

オランダ下院選挙の結果、現ルッテ首相率いる中道右派の自由民主党が第1党を維持することとなった。英ファイナショナルタイムズ紙は、「有権者はポピュリストのウィルダース氏の希望を潰した」とオランダにおける「間違った」ポピュリズムの拡大を食い止めたと報道した。

Mar. 18, 2017

新政権樹立で混乱が避けられないオランダ総選挙

3月15日に行われるオランダ下院選挙では、ヘルト・ウィルダース氏が率いる自由党が躍進、最大議席数を獲得することはほぼ確定と思われる。しかし、自由党は他政党との連立がなければ自由党主導の政権運営、ウィルダース首相の誕生はありえない。

Mar. 15, 2017

民主党教本がベスセラーになる理由

2月8日に出版された本、Reasons to Vote for Democrats:A Comprehensive Guide (民主党に投票する理由:総合ガイド)は急速にベストセラー入りを果たし、1カ月で米アマゾンのベストセラーの第4位、3月10日から第1位を続けている。

Mar. 14, 2017

4つの重要イベントが重なる3月15日

歴史に残る不吉な3月15日といえば、シェイクスピアの戯曲「ジュリアス・シーザー」のなかで、カエザルは占い師から「3月15日にご注意」と忠告されることでよく知られている。占い通りカエザルは紀元前44年3月15日に暗殺され、その死はローマ帝国は崩壊に向かうターニングポイントとなった。来る3月15日は、世界経済とEUの行方を左右する4つのイベントが重なる。

Mar. 12, 2017

現職大統領による盗聴問題 Part 2

オバマ政権下で、トランプ大統領への盗聴以外にも、NSAは各国首脳への盗聴活動を行ってきた。世界35カ国の政府首脳35人の通話を傍受したことはNSAの内部告発者エドワード・スノーデン氏の流出文章で初めて発覚、その情報は2016年にウィキリークスにより公表された。同盟国を含む政府首脳、政治家、国際機関代表、ジャーナリストたちへの盗聴は頻繁に実施され、各国首脳からの非難と抗議があがるたびにオバマ前大統領は謝罪を繰り返していた。

Mar. 08, 2017

NATOの大規模軍事演習で緊張が高まる欧州

朝鮮半島では米韓の大規模な合同演習が始まっているが、欧州では複数の対ロシア大規模な演習が行われ、ロシア国境に近い東欧、北欧を中心に北海と地中海近辺の広い地域で東西間の緊張が高まっている。東アジアと欧州での同時東西対立で冷戦終結以来の平穏さは失われた。

Mar. 12, 2017

現職大統領による盗聴問題 Part 1

トランプ大統領は4日に選挙前にオバマ前大統領によって電話を盗聴されたと主張、非難した。直ちにオバマ前大統領側は「完全に虚偽」と応戦、主要メディアも発言には証拠がないと批判し、トランプ大統領への捜査、辞任や弾劾などを求める声もあがった。だが、オバマ政権は外国情報監視裁判所(FISA)に盗聴活動を認める令状を2度に渡り要求している事実がある。

Mar. 06, 2017

捜査対象となるフランス大統領候補ル・ペン氏

フランス大統領選挙の有力候補の国民戦線党首マリーヌ・ル・ペン氏は、2015年にイスラム過激組織「イスラム国」(IS)の虐殺画像3枚をツイッターに投稿したことで、「残虐画像の流布」の容疑で捜査、逮捕される可能性が浮上した

Mar. 03, 2017。

大規模共同軍事演習で緊張が高まる朝鮮半島

北朝鮮のミサイル発射の2週間後となる2017年3月1日、米国と韓国がフォウルイーグルと呼ばれる大規模な軍事演習を開始した。演習は陸軍、空軍、海軍が参加して4月末まで行われる。米国と韓国は3月13日からキーレゾルブと呼ばれる戦闘シミュレーションの司令部を立ち上げるが、北朝鮮は挑発行為には容赦をしないと警告している。

Mar. 02, 2017

高いトランプ支持率に困惑する民主党

トランプ大統領による2月28日の上下両院合同会議での演説は、リベラル派の主要メディアから初めて高い評価を受けた。大統領の演説としては、アメリカの歴史に残る印象的なもので、国民から高い支持を得ている反面、民主党はこれまで通り、トランプ政権との協力を拒否、頑なに批判を続けている。

Mar.02, 2017

スペインで実刑判決を受けた65人の銀行幹部

スペイン財務相、福首相、国際通貨基金(IMF)の専務理事を経て、大手金融機関バンキアの代表を務めたロドリゴ・ラト氏はスペイン裁判所(2月23日)で、横領の罪で禁固4年6月、その他に64人の元銀行幹部や取締役も同罪で実刑判決を受けた。銀行幹部による金融犯罪が裁判事件となるのは珍しくないが、65人が一度に有罪判決を受けるのは、2015年にアイスランドで26人が実刑判決を受けた以来のことである。

Mar. 01, 2017

フランスが個人情報データベースを試行

フランス国籍の身分証明、パスポートを持つフランス人、約6000万人を対象に、既存の各個人情報のデータを一本化する、Titres Electroniques Securises (TES:電子身分証明書)巨大データベースへの登録が義務づけられた。2月21日からヴェルサイユ宮殿があるイヴリーヌとブルターニュ地区で、3月末までには、フランス全土の国民が対象となる。

Feb. 27, 2017

ロシア大統領側近と外交官の不可解な死

超大国としてのロシアの復活で、米国主導の地政学ランドスケープの変革が起きている。特に、シリアでの地上戦参加やシリアの停戦合意への外交で中東での影響力を、アジアでは中国との関係を強化し、新シルクロード構想といった大規模な地域経済化で超大国としての存在感を示している。一方、この16カ月の間にプーチン大統領の側近やロシア外交官8人が死亡する不可解な事件が起きた。

Feb. 24, 2017

トランプ大統領の経済効果

トランプ大統領就任から1カ月、米国の国益を最優先する政策で株式相場だけでなく、小企業の楽観指数や消費者信頼感指数も好調に推移している。特に、地方や小都市において、減税、製造業の雇用創出、インフラ投資、オバマケアの撤廃などの政策で、国民の将来への見方は楽観的である。

Feb. 22, 2017

ギリシャ債務再建に動くロスチャイルド

ギリシャの公的債務は再び維持が困難な状況で、7月に予定されている70億ユーロに登る債務返済の資金が確保できない恐れがある。デフォルト(債務不履行)を避けるため、債権者との追加金融支援の交渉を行ってきたが、一向に進まない交渉に、ギリシャ政府は名門投資銀行のロスチャイルド&カンパニーをギリシャの債務再建アドバイザーに起用する予定である。

Feb. 21, 2017

CIAのフランス大統領選挙諜報活動

ウィキリークスは2月16日に、2012年のフランス大統領選挙の7カ月前に、米中央情報局(CIA)がフランスの主要政党に対して諜報員と通信傍受による諜報活動を命じる指示書を公表した。指示書は3つ、全部で7ページに渡り、大統領候補の政治戦略と各候補の内部通信に関する情報収集を命じるものである。

Feb.19, 2017

暴徒化するパリの抗議デモ

2月2日にパリで起きた、パリ警察の警官による移民の逮捕者への性的暴行がきっかけとなり、続いている抗議デモは16日には、パリ中心部まで飛び火した。パリメトロのパルペス駅周囲で抗議デモは暴動化、周囲のビル、商店やゴミ用容器に放火、商店のガラスを割り、略奪、警官隊への激しい攻撃を行った。12~15日の4日間だけで車79台が放火され、状況は悪化していると仏フィガロ紙は伝えている。

Feb. 17, 2017

TPPからTISAへ向かうグローバリゼーション

米国のTPP離脱にも関わらず、 新サービス貿易協定(Trade in Service Agreement: TISA)の交渉会合が機密に続いている。グローバル企業のロビーイングの場となっているTISA交渉会合は、各国政府の立法能力を規制し、国内企業を弱い立場に追い込み、グローバル企業が優勢にグローバリゼーションを推進する協定である。

Feb. 15, 2017

「赤いバンリュー」でフランス難民が暴徒化

難民の不当逮捕に抗議するデモ隊がエスカレートし暴徒化し、投石や車への放火などの危険行為に及んだとして、パリ警察の警官がパリ近郊で2月2日に難民を逮捕した際に逮捕者への性的暴行と3人への暴行の疑いがあるとして、デモ隊は抗議行動をエスカレートし、車やゴミ箱に放火するなどの行為を行なった。

Feb. 13, 2017

スェーデン国内の移民による犯罪が深刻化

スェーデン警察のベテラン警察官Peter SpringareがFacebook(2 月3日付け) に書き込んだ、スェーデンにおける移民による犯罪の深刻な状況が大きな反響を呼んでいる。一週間で13万人の支持が集まり、この動きは「スェーデンの春」の始まりとも言われている。

Feb. 11, 2017

米大統領の英国訪問と英国EU離脱の共通点

英政府のオンライン請願サイトでは、「トランプ大統領の英国公式訪問の中止を求める」嘆願書に178万人以上が署名している。英国国民は、「英女王ならびに皇太子が迎える人物としてふさわしくない」、「特定7カ国の一時入国禁止の大統領令に反対である」、「英国はトランプ政策を支持しない」などを国民の声として、英主要メディアは大々的に報道したが、集まった電子署名に虚偽の疑いがある。

Feb. 09, 2017

過去30年の最高税率となる英国

フインランド、スエーデンなどの北欧諸国の高い税金はよく知られているが、英国の税金がこれらの国々に迫る勢いで上昇するとみられている。緊縮財政が続く中で英国は個人及び法人に過去30年間、際立った高い税金を課してきた。英国統計局の予測では2019-20年度の税率が2086-87年度のサッチャー政権以来最も高率となる。

Feb. 08, 2017

不法移民のための聖域都市の実情

1月25日にトランプ大統領は不法移民政策の1つとして、不法移民を保護してきた「聖域都市」への補助金を停止する大統領令に署名した。聖域政策をやめる自治体もあれば、大統領令を違憲と反発する自治体もある。不法移民を強制送還せず、保護してきた財政負担は連邦法に違反としているばかりでなく、連邦補助金は国民と政府に大きな財政負担になっている。

Feb. 06, 2017

クウェートが発令した入国禁止令

米国で一時入国禁止の大統領令の実施に続き、人口の85%がイスラム教である湾岸諸国がテロ懸念国からの入国禁止を始めた。クウェートがシリア、イラク、イラン、パキスタン、アフガニスタンの5カ国からの市民への入国禁止令を発令したのである。

Feb. 03, 2017

一時入国禁止大統領令を巡る報道の真偽 Part2

安全保障に関わる大統領による決断となる、今回の米国民を守るための一時入国禁止大統領令は合法的とみなされる。大統領令はイスラム教徒の入国禁止(信仰や宗教を理由に個人を差別、入国を禁止する)ではなく、米国の安全保障面でテロ懸念国からの市民の入国を一時的に禁止する処置として解釈できるからである。

Feb. 02, 2017

一時入国禁止大統領令を巡る報道の真偽 Part1

テロ懸念国の市民の一時入国を禁止する大統領令が1月27日に発令された。主要メディアは、「イスラム教徒を対象とした宗教的迫害」、「ファシズム政策」、「白人至上主義」、「憲法違反」と批判、空港などでの反トランプ、イスラム教支持の抗議デモで混乱が起きた。しかし、大統領令の本質を主要メディアが報道していないことが問題である。

Feb. 01, 2017

米大統領選挙に不正投票疑惑

トランプ大統領は23日に、大統領選挙において「300から500万票」の不正投票があった疑惑をめぐり大規模な調査を要請することを明らかにした。調査は2016年の選挙に限定しないとしていることから、過去の大統領選挙、特に民主党勝利における不正投票の疑惑が浮上する可能性が高い。

Jan. 29, 2017

CERNの考える未来の加速器~プラズマ・ウエークフイールド

電場の上限が~100MV/mとなる高エネルギー粒子加速器は全長が数10kmにも及ぶ。このためCERNはプラズマ・ウエークフイールドと呼ばれるプラズマ加速原理の研究を進めている。強力な短パルスのプラズマで加速すれば、わずか数cmの距離で1GeV以上のエネルギー電子を作り出すことができる。

Mar. 22, 2017

北朝鮮核ミサイル進展で新たな脅威

北朝鮮が3月19日に発表した新型ロケットエンジンの燃焼試験は大陸間距離弾道ミサイルに搭載するもので、燃焼実験の成功により発射実験が早まるものとみられている。この点を米国は警戒し自国への攻撃の抑止力として韓国に迎撃ミサイルTHAADの配備を開始した。北朝鮮のミサイル開発と並んで搭載される核兵器の小型化にも成功していることから、核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルの整備は時間の問題となった。

Mar. 22, 2107

高機能ヒドロゲルガラス繊維

ナノ科学で(機械的強度など)材料の性質材料の性質を改良することができる。北大の研究グループは、ヒドロゲル(注1)にイオン性の結合を取り込むことによりそれを織り込んだ繊維の機械強度を改良する技術を開発した。

Mar. 21, 2017

トランプ政権が気候変動説にレッドカード

2017年4月に英国で9回目となる気候変動に関する国際会議(ICCC)(http://on-climate.com/2017-conference)が予定されている。2017年は気候変動説の根拠となる地表気温データの信憑性が揺らいだ事で地球温暖化仮説のターニングポイントとなると同時に、米国新政権の環境保護政策の全面的な見直しは手痛い打撃となる年でもある。

Mar. 18, 2017

くり返されるLiイオンバッテリーの発火事故

サムスンがiphone7の対抗馬として力を入れたGalaxy Note7は発火事故が相次いで回収された。サムスンのブランドに傷が付き営業的にも手痛い打撃となった。Liイオンバッテリーに特有の潜在的な危険性についてすでに記事にかいたが、787、Note7、iphoneと発火事故が続いたが、今度は機内でヘッドフォンのLiイオンバッテリーが火災を起こした。

Mar. 16, 2017

WWW開発者がネット不正使用を憂慮

テイム・バーナーズ・リーはインターネット(WWW)の原型を28年前に開発した男である。その彼が組織したWeb Foundationは最近、インターネットで起きたいくつかの事柄を深刻に受け止め、インターネットが本来目指すべきである人道的な目的に使われるべきだとしている。

Mar. 15, 2017

自閉症を発現する遺伝子の発見

近年増加の一途を辿る自閉症には特別な遺伝子が関与していると考えられてきたが特定できていなかった。このほど機械学習のアルゴリズムを使った全ゲノム関連解析で、自閉症の発症に関係する遺伝子をこの手法で絞り込み、自閉症発現の鍵となる遺伝子が特定された(Nature Neuroscience Feb. 01 (2017)。

Mar. 11, 2017

IBMが単原子メモリーを開発

IBMサンノゼ・アルマデン研究所は1個の原子に1ビットを書き込める単原子メモリの開発に成功した。かつてSTMを開発したIBMは単原子操作技術でも世界をリードしこのほど世界初となる単原子に情報を書き込む手法の開発にこぎつけた(Nature 543, 226 06 Mar. 2017)。

Mar. 10, 2017

南極で発見された高エネルギーニュートリノの起源

南極の氷床でニュートリノを観測しているIceCubeニュートリノ観測所(注1)の国際研究チームは2013年に銀河系外起源のニュートリノの証拠となる高エネルギー事象を初めて観測したと発表し、世界中の理論物理研究者の注目を集めた。

Mar. 08, 2017

世界初となる幹細胞からマウス胚の発生

幹細胞が発生初期の多くの細胞に転換できるため、幹細胞から異なる器官を形成する知見が得られる胚幹細胞に関する研究が盛んである。このほどケンブリッジ大学の研究チームは世界初となる幹細胞から発生させたマウス胚をつくりだす試みが成功した。

Mar. 06, 2017

ボーズアインシュタイン凝縮系「超固体」の発見

MIT研究グループはボーズアインシュタイン凝縮した超流動状態にある原子のレーザー照射によって超流動でありながら固体の特徴である長距離秩序を有する超固体(Supersolid)をつくりだすことに成功した。

Mar. 04, 2017

南カリフォルニアを襲う「パイナップル特急」

2016年末から米国西海岸は暴風雨が続き2017年2月に入るとハリケーン級の暴風が南カリフォルニアを襲った。局所的な豪雨はロッキー山脈の雪解けと重なりオーロビルダムやシャスタダムを始めとしてほぼ全てのダムが規定水位を超えた。オーロビルダムは放水路の損壊もあって決壊の恐れもあった。豪雨によって河川が溢れサンノゼなど雨と縁のない南カリフォルニア一帯で洪水が起きた。

Mar. 02, 2017

5Gの先端に立つベライゾン

5Gは定義上は6GHz以下の周波数帯を使って10Gbps以上の通信速度をもつ次世代の規格である。通信速度の飛躍的な向上には高周波数の利用が不可欠であるため、新たにマイクロ波の領域に踏み出すことになる。キャリア各社が参入を目指す5Gだが、ベライゾン社は5Gを米国11都市で2017年春から試験運用する予定で、初の5G導入キャリアとなる。

Feb. 28, 2017

衛星データ活用で進化するプレートテクトニクス

この20年で衛星データの活用でプレートの歪みの知見は飛躍的に深まっている。衛星データで地表の裂け目の観測や断層とずれのマッピングと地震の関係を調べることで、地震と起源となる断層の関係から将来歪みが引き起こす地震リスクの評価が可能になった。衛星データの活用によって地表の変形モデルの時間依存が得られ、長期的な断層形成とプレートの変動を知ることができる(Nature Comm. 7 13844 (2016))。

Feb. 25, 2017

拡張現実のインパクトは未知数

学術的には拡張現実は次の条件を満たす技術として定義される。(1) 現実と仮想現実の組み合わせ、(2) インタラクテイブかつ実時間応答、(3) 3D情報として扱われる。新しい技術のような拡張現実は意外に歴史が古く1930年代から始まっているが、スマホの浸透によって急激に利用が進んでいる。

Feb. 23, 2017

Fermi望遠鏡が銀河中心に暗黒物質を発見

地球上の軌道からγ線を観測するNASAのフェルミ望遠鏡によって銀河系内に存在する暗黒物質の証拠が得られた。暗黒物質からの信号は銀河中心からのγ線として観測され、これまで知られているどの天体にも見られない弱い相互作用と質量を持つ粒子で矛盾無く説明できることがわかった。

Feb. 22, 2017

欧州で検出された核種I131の起源

ノルウエイのスヴァンホフトの地面で通常より高濃度の放射性核種の検出が1月にも報告されている他、スペインの上空の大気からも微量の放射性核種が検出されている。一方、欧州の大気中の核種をモニタリングしているフランスの原子力安全機関IRSNは、2017年2月13日に微量の放射性核種I131を検出した。

Feb. 21, 2017

米国西海岸を襲うハリケーン級の暴風雨

周辺住民188,000人が避難し混乱が続いているオーロビルダムの危機的状況が続いている。放水量を増やしたため貯水量は減少したため、直接の影響は少ないとされているが、今回増水に分水嶺から流れ落ちてくる大量の雪解け水が重なれば貯水量が増えて再びダム決壊の危険が高まる。

Feb. 20, 2017

パーキンソン病に遺伝子治療の可能性

ロンドンのキングス・カレッジの研究グループはパーキンソン病などの神経変性を引き起こす遺伝子機能を阻害する遺伝子を発見した(PNAS, 112 44 E6000 (2017)))。世界で患者数が700-1000万人とされるパーキンソン病の治療はこれまで対処療法に限られていたが、今回の発見で抜本的な治療法につながると期待されている。

Feb. 19, 2017

オーロビルダム決壊の恐れ~荒廃する米国のインフラ

2005年には地域や環境保護団体は、州政府にオーロビルダムの構造的問題を訴え、構造強化を求めた。排水路の一部に穴があき水位が高まる中で決壊に繋がりかねない危険性が指摘されている。オーロビルダムはサンフランシスコの西240キロ、サクラメントから北105キロ地点にあり、決壊すればサクラメントが洪水となるとして、12日に188,000人の避難勧告が出された。

Feb. 17, 2017

高性能・長寿命のレドックス・フロー電池

ハーバード大学の研究グループは有機金属(化学修飾したフェロセン)と有機分子(化学修飾したビオロゲン)を用いた新型レドックス・フロー電池を開発した。この電池は優れた反応効率と充放電特性を有しながら充放電サイクルで世界最高の長寿命特性を持つ(ACS Energy Lett. 2 639 (2017))。新型レドックス・フロー電池は低コストで電力網に組み込むことにより再生可能エネルギーのベース電源化が可能になる。

Feb. 14, 2017

オリオン宇宙船が2021年に有人で月周回

オリオン宇宙船は当初NASAがスペースシャトル代替え有人宇宙船として計画していたが、金融危機後に計画が中止された。計画はISS用に縮小さて復活しロッキード・マーチン社で開発中であったが、2013年に欧州宇宙局(ESA)がオリオン計画に参画し、エアバス社が補給機モジュールを担当することになった。

Feb. 13, 2017

ナノピラーによる収差制御平面反射レンズ

ハーバード大学の研究グループは金属ナノ構造体(ナノピラー)を用いて、可視領域の非収差平面反射レンズをつくる技術を開発した。同グループはチタン酸化物による誘電位相シフタで光学レンズと等価な反射鏡を平面でつくることに成功した。(Nano Lett. Jan. 26, 2017)

Feb. 11, 2017

地球温暖化を誇張するNOAAの報告書

トランプ大統領はこれまでの政権の気候温暖化対策を大幅に見直している。またこれまで3万名を超える科学者が温室効果による平均気温上昇についおて懐疑的あるいは否定的な立場をとっている。目標が一段と厳しくなったパリ議定書の排出ガス規制は世界各国に重くのしかかり、経済成長の足かせになっている中で、中国と並んで温室ガス排出量の大半を占める米国の政策変更が話題になっている。

Feb. 07, 2017

ヘリウム化合物の発見

中国の研究者を中心とした国際研究チームによってヘリウムが113GPa以上で蛍石型構造を持つ絶縁体結晶Na2Heをつくることが明らかにされた(Nature Chemistry, Feb. 06 2017)。研究チームは計算により仮想的な高圧力下でNaとHe原子の反応とNa-He化合物の安定性を調べて200GPa以上でNa2He相が安定化することを見出し実験に臨んだ。

Feb. 08, 2017

ハイパーループを支えるオープン・ソーシング

ハイパーループ(Hyperloop)はイーロン・マスクが提唱した減圧チューブによる高速輸送列車構想で、その実態はオープン・ソーシングが支えるベンチャー公共事業プロジェクトである。ロサンゼルスを拠点とする2社が参画しているほか、設計と技術開発を国際コンペを含むオープン・ソーシングに特徴があある。

Feb. 05, 2017

イオントラップ量子計算機の製造技術が確立

D-Wave Computerから128qubit量子計算機が市販され、IBMが量子計算機サーバーのオープンアクセスを開始している。しかし量子素子の型式が統一されているわけでもなく、その製造方法が確立したとは言えなかった。英国サセックス大学のイオン量子技術グループは2017年2月、世界で初めてイオントラッップ型量子計算機の製造方法を明らかにした(Nature, Feb. 1, 2017)

Feb. 03, 2017

5億4千万年前の地球最古の生物

ケンブリッジ大学と中国の国際研究チームは5億4千万年前に生息していた地球上で最古の生物を特定した。学術名Saccorhytusと名付けられたこの生物は大きな口を持つ楕円形の体を持つもので、その化石が中国で発見された。(Nature, Jan. 30, 2017)

Feb. 02, 2017

エネルギー革命を目指すテスラの蓄電システム

テスラEVは破竹の勢いでEV旋風を引き起こし、パナソニックと共同出資でテスラEV50万台分の生産量を有するLiイオンバッテリー工場(ギガファクトリー)が建設中である。テスラ社はEVの要となるバッテリーの利用で再生可能エネルギーを電力網に組み込むためテスラ・エナジー社を創設し蓄電システム事業に参入した。

Feb. 01, 2017

高性能フレキシンブルLiイオンバッテリー

パナソニッックは2016年10月にフレキシブルLiイオンバッテリーを市場に出したが、より高性能化を目指した電極構造の研究開発が精力的に行われている。シンガポール大学の研究グループはポーラスグラフェンとゲルマニウム量子ドットで容量1,220mAh/gで長寿命のフレキシブルLiイオンバッテリーの開発に成功した(Nature Comm. 8:13949, 2017)。

Jan. 30, 2017

水素の金属化にはじめて成功

米国ハーバード大の研究グループが超高圧化で金属水素個体を作り出すことにはじめて成功した。金属水素の可能性が1935年に示されて以来、これまで多くの研究グループが超高圧実験に挑戦してきたが、明確な金属化の証拠は得られていなかった。これまで4番目の高圧相(Phase IV)が230GPaで得られることがわかっていたが第5、第6の相は実現していなかった。

Jan. 29, 2017