911真実の追求 - Part 3

〜ブッシュ家の崩壊の始まり

22.02.2016

Photo: state.com

 

 共和党大統領候補討論会が始まって以来、ドナルド・トランプとジェブ・ブッシュは個人攻撃を交わしてきた。討論会を重ねるごとに、兄ジョージ・W・ブッシュと911テロ事件との関係、なぜ911調査委員会の最終報告の800ページのうち、ブッシュ大統領は28ページを非公開にする必要があったのか。それはサウジアラビアの関与とブッシュ家とサウジアラビアとの深い関係が示されているからと、トランプは述べ続けた。そうして大統領となれば、28ページを公開すると公約にした。

 

ブッシュ家の崩壊の始まり

 115日に開催された第6回目の共和党討論会では、911同時多発テロ事件当時の大統領であったジョージ・W・ブッシュが事前にテロが起きることを知っていただけでなく、テロ事件の回避に動かず、テロ直後ビン・ラーディン一族を米国から機密に国外に逃亡させたと暴露した。

 

 その後、2月の第8会目討論会では、

『ブッシュ政権はイラクに大量破壊兵器があると嘘をついた。大量破壊兵器はなかった。ないことを知っていた』、

『イラク戦争は間違いであった』、

『イラクに行くべきではなかった。アメリカは中東を不安定にした』と指摘した。トランプのコメントに対して、

『トランプがリアリティ・テレビ番組を制作していた時、兄はアメリカ国民を守る為の策を取っていた。私は兄のことを誇りに思っている』と反論したが、トランプは『ワールドトレードセンターが崩壊したのだ』と返した。

 

 そこから、9/11テロ事件はイラクではなく、サウジアラビアが関与、ブッシュ家とサウジアラビアとの関係を明らかにするには、9/11の真実が書かれている28ページの公開の重要性を訴えた。その効果もあって、ジェブ・ブッシュ氏の人気は低迷、支持層が崩れ、資金源は減少、大統領選から撤退する結果となった。

 

ブッシュ家への疑惑

 ブッシュ家と9/11の関連の疑惑は多数ある。その中でも、注目されているのが以下の3点である。

 

 9/11テロ事件の当日ワッシントンDCで、ジョージ・HWブッシュ(父ブッシュ)は、カーライル・グループ(防衛・軍需産業への投資を行っている投資ファンド)のアドバイザリーボードに務めており、カーライル・グループが開催していた会議でShafig bin Laden(オサマ・ビン・ラーディンと兄弟)と会合を開いている。

 

 ジョージ・W・ブッシュの弟である、マーヴィン・P・ブッシュと従兄弟のワート・ウォーカー3世は、1999~2002年の間、ワールドトレードセンター、ユナイテッド航空、ワシントン・ダレス国際空港において警備を行っていたSecuracomCEOであったこと。

 

 ジェブ・ブッシュは当時フロリダ州知事として、97日にPNAC(アメリカ新世紀プロジェクト)に署名している。 PNACは保守系シンクダンクである。メンバーはタカ派のネオコンの政治理論を持ち、アメリカが世界で指導力を発揮することがアメリカと世界に良いこととする思想である。世界情勢におけるアメリカの国際指導力を促進することを目的に、地上、宇宙空間、サイバースペースの軍事的・経済的支配を画策する多数の案を提起してきたことから、「アメリカ新世紀プロジェクト」と呼ばれる。