地球上の生命の起源はRNAの形成

マクマスター大学とマックスプランク研究所の研究グループは、地球の生命誕生は37-45億年前に隕石が衝突して温暖な池に生命発生の鍵となる元素が供給されたことによるとする研究結果を発表した(Peace et al., PNAS online Aug. 28, 2017)。研究グループは養分を含んだ温かい湿地から転写機能を持つRNAが形成されたことが生命の起源と考えている

海水淡水化に新技術が登場

イリノイ大学の研究グループは従来の逆浸透圧や電解技術より低コストの海水の淡水化技術を開発した(Porada et al., Electrochimical Acta 255, 369, 2017)。新技術により海水の淡水化が必須な中東諸国や、海水面の上昇で海岸地域が地下水汚染で農作物への影響を受ける国々が大規模淡水化システムを低コストに整備できるようになると期待されている。

人工光合成の新触媒

ブルックヘブン国立研究所の研究グループが人工光合成の鍵となる化学反応を助長する新しい触媒を開発した。この反応は光による水分解(水の酸化)反応で光エネルギーで水分子からプロトンと電子を生み出すものである(Shaffer et al., J. Am. Chem. Soc. online Sep. 24, 2017)。

新しい蛋白質が誕生するメカニズム

アリゾナ大学の研究グループは酵母蛋白質が、転写因子であるScratch蛋白質から誕生し、のちにフォールデイングして3次元構造に変化することを見出した(Bungard et al., Structure 2017)。この新しい蛋白質Bsc4(上図)は従来知られている蛋白質のような複雑な3次元構造にフォールデイングされる以前の誕生直後の状態にあると考えている。

脳機能を活性化する頭脳トレーニングとは

ジョンホプキンス大学の研究グループは研究で用いる頭脳トレーニングのひとつが脳活性化に役立つことを発見した。この方法で運動能力同様に脳機能を頭脳トレーニングで鍛えることが可能であることがわかった(Blacker et al., Journal of Cognitive Enhancement online Oct. 16, 2017)。

金ナノ粒子による新しいCRISPR遺伝子編集

カリフォルニア大学と東京大学の研究グループがウイルスによる輸送を必要としないCRISPR遺伝子編集技術を開発した(Lee et al, Nature Biomedical Engineering online Oct. 02, 2017。新しい手法では金ナノ粒子に配位するようにしたDNAとCas9蛋白、ガイドRNAを高分子で覆い、輸送過程であるエンドシトシスに利用する。