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カテゴリ6ハリケーンが現実になる日

より暖かい気候でハリケーンのもたらす降雨量が増え、水害が拡大する。現在の温暖化の傾向が続くならば、20世紀末までに最高の風速が230mphにもなる可能性がある。竜巻で言えばF-4のカテゴリ6ハリケーンが現実味を帯びてきた。ハリケーンというと縁遠い印象だが、勢力の強い低気圧現象が強大化する原因は共通で台風やモンスーンにも当てはまる。

癌治療で術後の化学療法は回避できる

最新のビッグデータに基づいた調査研究で乳癌について化学療法への危惧が証明されることになった。患者のリスクアセスメントに遺伝子検査を使用した研究早期乳癌の最も多くみられる女性患者の大半は、化学療法を安全に回避することができることがわかった。

合成オピオイドが脳に与える影響

合成オピオイドと天然のオピオイドの両方が神経細胞表面のオピオイド受容体に結合して活性化する。これまでは両方のタイプの分子が同じ細胞系を標的としていると考えられてきたが、しかし新しい研究で活性化細胞内受容体の位置が天然オピオイドと合成オピオイドとで異なることがわかった。

地震で倒れないピサの斜塔の謎が解明される

ピサの斜塔はイタリア観光の名所として知られる。訪れる多くの観光客は片手で斜塔を支えるポーズでトリック写真をとって行く。しかし何故、ピサの斜塔は、中世以来この地域に起きた強い地震でも生き残ったのかは謎に包まれていた。この度ブリストル大学の地震工学と地盤の専門家を含む16人の建築工学研究グループがその解明に挑んだ。

セメントのクリープ現象の微視的メカニズム

米国の公共建築学会の調べでは2025年までに必要なインフラ整備には45兆ドルと見積もられている。金属材料の疲労破壊を最小限に抑える技術で寿命を延ばすとともに安全性が担保できる。カリフォルニア大学(アーバイン校)の研究チームは材料設計の段階で疲労破壊を避けることを目的として、新しいシミュレーション技術を開発した(Marshedifard et al., Nature Comm. 9: 1785, 2018)。

LED青色光で発癌リスクが増えるメカニズム

波長の長い電磁波の紫外線の有害性も大きいが、最近、紫外線帯に接する可視光の短波長領域(青色光)がLED光が人体に悪影響を及ぼすとする研究が発表された。スペインの研究グループは2,000人の癌患者と正常な人に対して夜間人工光(LED)照射効果を比較した結果をまとめた。

太陽光とナノハイドロゲルによる水浄化法

テキサス大学オースチン校の研究チームは高分子-ゲルハイブリッド物質(ハイドロゲル)と太陽光を用いた低コストでコンパクトな新しい水浄化装置を開発した。ハイドロゲルは水分子を吸収する高分子の網状構造で、コンタクトレンズに用いられるハイテク材料である。(Zhao et al., Nature Nanotechnology online Apr. 02, 2018)

気候変動と紛争の関係性は成立するか

気候変動を世界各地の紛争と関連づけ、気候変動を強く印象付ける議論がある。メルボルン大学の研究チームは気候変動と紛争の関係に関する過去の論文は気候変動と紛争の関係性を論じた論文には偏向した対象についての事例が多く、事実が湾曲されているとしている(Adams et al., Nature Climate Change online Feb. 12, 2018)。

温和だった始生代からの地球気候

太古からの地球の気候に関しては様々な説があるが、ワシントン大学の研究チームの最新の研究で、これまでの予想に比べて数10億年間に渡って地球の気候ははるかに温和なものであったことが明らかにされた。研究チームのシミュレーションによれば、数10億年前の始生代の平均気温が現在と大差ないもので、海洋のpH数値も現在との差が1以下となる範囲であった(Krissansen et al., PNAS online Mar. 07, 2018)。

ウラン同位体で検証された海洋無酸素事変2OAE2の酸素枯渇

海洋無酸素事変2OAE2)は大量絶滅など地質時代の境界に起きた境界事変のひとつで、地球の歴史を解明する上で境界事変は重要な手がかりとして最近、注目を集めている。ニュージーランドのオタゴ大学の研究チームは海洋無酸素事変を引き起こす要因となった大気中に放出された炭素量を地球気候モデルを使って再現した結果、大気のCO2量が地球環境に重大な影響を与えることを見出した(Clarkson et al., PNAS online Jan. 22, 2018)。

塵がもたらした新生代後期の地球寒冷化

新生代後期にあたる約500万年前から約258万年前までの鮮新世の気候変動は将来の地球の気候を予想する上で、重要な手がかりになる。クレムゾン大学の研究チームは270万年前(新生代後期)の寒冷化が起きた原因はアジア大陸から巻き上げられた大量の塵が、北太平洋にかけて上空を移動したことが原因とする研究結果を発表した(Nie et al., Science Advances 4, eaao6977, 2018。

国連が誇張した地球温暖化ワーストシナリオ

エクセター大学の研究は増え続けるCO2排出量の現実を反映させ、CO2排出量が2倍となる場合の気温上昇を予測した。IPCCの予測では1.5-4.5度Cとなる気温上昇は下方修正され2.2-3.4度C、もっとも確率が高いのは2.8度Cとなった。つまり気温上昇の幅が狭まり、6度Cという極端な気温上昇はあり得ないことになる。

回復していなかった低緯度地域上空のオゾン層

人間を紫外線から守るオゾン層はフロン規制の効果で、極地上空にできたオゾンホールと呼ばれる欠乏箇所が消えたと考えられていた。しかしオゾン層の修復は緯度に強く依存しており、低緯度地域の上空のオゾン層では修復されていないことが欧州の研究チームによる最新の研究で明らかになった(Ball et al., Atmos. Chem. and Phys. 18, 1379, 2018)。

再び注目される地球の磁極逆転

磁極シフトが進み地球磁場が完全に逆転する状況に変わりはないとする警告をニューズウイークをはじめ多くのメデイアが取り上げたため再び注目を集めることとなった。磁極シフトが2012年以降、移動速度を早めたとなれば逆転の兆候と解釈されても不思議ではない。

最新研究がオゾン層の危機を警告

オゾン層の危機が叫ばれてモントリオール協定でフロン使用が禁止になった後、オゾン層の減少に歯止めがかかり危機は去ったと思われていた。しかし東アングリア大学の研究グループは、モントリオール協定で規制されなかったフロン以外の物質によって、再びオゾン層が危機が迫っていることを明らかにした(Oram et al., Atmospheric Che. Phys. 17, 11929, 2017)。

脱炭素社会への切り札となるCO2還元触媒

CO2を還元してカーボンニュートラル燃料や高分子製造材料を製造する技術が普及すれば、化石燃料を使用せずに済む。また貯蔵できるエネルギーを空気から製造することで同時にエネルギー危機も防げる理想的な未来技術になり得る。トロント大学の研究チームはCO2を還元してポリエチレンの原料となるエチレンに変換する触媒開発に成功した(Luna et al., Nature Catlyst online Jan. 15, 2018)。

欧州の放射性核種汚染でロシアが原子力事故を否定

欧州各地で2017年9月に観測された放射性核種(ルテニウム106)の地表濃度の異常な上昇した。放出源はウラル山脈近くのロシアもしくはカザフスタンの疑いが濃厚である。一方21日、ロシアは管轄する核施設では原因となる原子炉事故は報告されていないこと明らかにした。

2020年に誕生する海上独立国家

海上都市の構想の歴史は古く、ドバイ沖の海上都市サバー・アル・アマドを筆頭に多くのプロジェクトがある。中には独立国家を目指すものもあるが、2020年に最初の海上独立国家がタヒチ沖に実現する。

HIV-1の最後の未決定蛋白が構造決定される

アラバマ大学の研究チームはAIDSを発症させる逆転写酵素を持つRNAウイルス(レトロウイルス)のHIV-1の未決定構造を決定した(Murphy et al., Structure, 2017 今回決定されたのはHIVウイルスがヒトに感染して増殖するメカニズム解明に不可欠な蛋白gp41の細胞質尾部の構造である。

ホーキング博士の2600年地球滅亡説の真意

2600年に地球が火の玉となって人類は滅亡するから他の惑星しなけれならないというのが本当なら、火星移住計画の推進派にとっては願っても無い警告だが、2600年に何が土嚢な理由で起きるのだろうか。

米国が遺伝子治療実験の規制を緩和

かつては遺伝子編集技術が成熟していないとして、規制の必要性を認めてきた米国の保健当局は、現在では特別なリスクを伴わない新しい治療法になっているとして、遺伝子治療実験の特別な規制を排除する。米国国立衛生研究所の特別監視委員会は、遺伝子治療の全適用を見直さず、水曜日に提案された変更に応じて、より広範な項目の諮問機関となることで実質的に規制が弱まる

2018-2022も予測される異常熱波

異常気象が続いている2018年だが、異常な酷暑は近年でも突出していることに驚いている人が多い。たしかに2018年の夏、世界的な熱波が北半球を覆い尽くしている。その原因については複数の仮設があるが、CNRSの研究チームは新しい方法を用いて、シミュレーションを行い2018年が特殊なのではなく、今後数年間は酷暑の夏を迎えると予測している(Sevellec et al., Nature Comm. 9: 3024, 2018)

農作物への負の効果となるジオエンジニアリング

カリフォルニア大学バークレー校の研究チーム新しい研究によると、微粒子を大気中に噴霧して太陽光を遮蔽し地球を冷却し、気候変動の温暖化効果に対抗することは、地球温暖化による作物被害を相殺するものではないことが明らかになった(Proctor et al., Nature online Aug. 08, 2018)。

2018年世界的な酷暑の原因に複数の仮説

レディング大学の研究チームによると、最近観測されることが多くなった熱波の原因となるものにはいくつかの主要な理論があるという。

酸欠になる大洋の危機

トロント大学とカリフォルニア大学サンタクルス校の海洋科学研究チームは最新の研究に基づいて不気味な警告を発している。研究チームは、世界的な炭素排出が現在のれーとで増加し続けると、海洋の多くの魚が危険にさらされる可能性があるとしている。

九州の霧島と姶良で証明された活火山同士の関係性

活発化する日本の火山活動だが、気象庁の複数の火山爆発に関連性がないといういたって冷静な発表の一方で、マイアミ大学研究チームは、九州南部の火山活動の急激な変化は火山22km(13.7マイル)離れた火山同士の関係性を初めて確認した。 2つの火山(姶良カルデラと霧島)の観測によると、2011年に霧島の噴火に至る数ヶ月間に共通の地下マグマ供給源を介して2つが結ばれたことが示された。

ヨセミテの花崗岩が書き換える地球の地質史

カーネギー研究所(ワシントン)の研究チームは、ヨセミテ国立公園の花崗岩には、これまで考えられていたよりずっと低い温度で結晶化する鉱物が含まれていることを見出し、それが地球の地質学的歴史を書き換えることを明らかにした(Ackerson et al., Nature online June 27, 2018)

これから始まるビッグチル(寒冷期)の脅威

地球温暖化といわれるにもかかわらず、20162月から20182月の2年間で、世界の平均気温は0.56℃低下した。これに次ぐ平均気温の下降傾向は2年で0.47°C下がった時期(1982-1984)である。(NASAゴダード宇宙研究所データベース)。

異常気象を引き起こすジェット気流の渋滞

シカゴ大学の研究チームが、最新の研究で地球を巡る大気の流れであるジェット気流がある地域で滞ることが最近の異常の原因であることを明らかにした。研究チームによると、ジェット気流には高速道路にた終えられ、オーバーロードで渋滞のように気流が滞ると異常気象が発生する(Nakamura and Huang, Science online May 24, 2018)。

キラウエア火山でM6.9地震

活発していたキラウエア火山だがそれを裏付けるように、4月4日午後12時33分にM6.9の火山性地震が、キラウエア火山の南側に発生した。この地震は1975年のM7.1の地震以来最大となる。

一方、キラウエア火山から流れ出す溶岩流が住宅地域を襲い、パホアの町の近くにあるライラニ県の地区などが危険にさらされたため、一部地域の避難指示が出された。

乳房組織の老化で増大する乳癌リスク

これまでの研究で女性の乳房組織が老化によって変化することが知られていた。ヒトは年齢とともに異なる細胞に成長する能力を持つ多能前駆細胞が増加するが、これが癌発生につながる場合があると疑われていた。ノルウエイのベルゲン大学の研究チームは年齢によって変化する乳房組織(多能前駆細胞の増加)が癌発症のメカニズムの一つになることを見出した(Fanny et al., Cell Reports 23, 1205, 2018)。

大量絶滅後の生態系復活に時間を要した理由

アリゾナ大学とNASAの研究チームは大量絶命の原因と生物の復活に時間がかかった理由を調べた。この研究では、これまでの研究では海洋中の酸素欠乏が大量絶滅に関係していると考えられているため、海洋の生態系に注目した。研究チームは新たに炭酸塩中のウラン同位体から酸素欠乏を推定する手法を用いて、海洋中の平均値を推定した結果、大量絶命が突発的な海洋の酸素窮乏と関係する事が明らかにされた(Zhang et al., Science Advances 4, e1602921, 2018)。

ダイアモンドに閉じ込められていた氷-VIIの発見

地殻の深層部から見つかったダイアモンド結晶中に閉じ込められた氷-IVという地球の環境には存在しないはずの氷の結晶が発見された。氷-IVの発見は初めてで、地球の深部に水が存在する証拠となる(Tschauner et al., Science 359, 1136, 2018)。

温暖化に矛盾する気象ビッグデータ~極渦で寒冷化する米国南部

ダートマス大学の研究チームの研究によると米国南東部の暖気ポケットの寒冷化は大西洋と太平洋の気温の変化の影響が大きく、地球平均気温の上昇と逆に低下していることがわかった(Prtridge et al., Geophys. Res. Lett. online Feb. 06, 2018)。研究によると1950年代から米国上空のジェット気流が「暖気ポケット」の出現とともにうねる「極渦」現象が見られるようになった。

大気中のCO2除去に積極的なアイスランド

パリ議定書から米国が脱退し削減交渉に暗雲が立ち込めている。排気量規制が失速しつつある現在、大気中のCO2を取り除くアプローチに関心が集まっている。排気量の過半数を占める米国と中国はいずれも規制に消極的で必要とされる排気規制が現実的でないためである。

MOFを用いた超高速イオン透析技術

全世界で20億人が飲料水不足にあえいでいる。海水から飲料水を製造する海水淡水化技術は水資源の確保に重要である。モナッシュ大学の研究グループはこのほどMOFを用いてサブナノポーラス膜を開発し、従来の技術より高速に淡水化する技術を開発した(Zhang et al., Science Advances, 4 eaaq0066, 2018)。

湖底の堆積物から明らかになった大地震の周期性

南米チリの湖底の堆積物コアを分析した国際研究チームは大地震の発生に周期性が高いことを見出した。小規模の地震を含めれば周期性はさらに高まり、しかも周期性が増大していることも明らかになった(Moemaut et al. Earth and Planetary Sci. Lett. 481, 9, 2018)。

酸素欠乏海域の増大は地球環境の危機

大気中のCO2濃度の増大は海水の酸性化をもたらし漁業に深刻な打撃を与えるが、一方では海水中の酸素濃度も地域によっては減少傾向が続いている。酸素濃度は海水に生息する生物にとって致命的な悪影響を持つ。過去50年にわたって海水の酸素濃度は減少傾向にあり、低酸素濃度領域が1950年当時比べて10倍に拡大した。

地球寒冷化が世界経済に与える脅威

2017年には27%にあたる96日間に渡って無黒点の状態が継続した。2015年には無黒点の日数は無かったが、2016年には9%になり2017年には27%となった。太陽活動が低下すれば放出エネルギーも低下するから寒冷化は避けられないが、寒冷化が食糧危機と感染症の流行で世界経済と強くリンクしている。太陽活動の長周期(約300年)は経済活動周期と一致している。

藻が地球の危機を救う日

本格的な藻の食料や化粧品の原料への応用は遺伝子編集ツール(CRISPR)の進歩で現実味を帯びてきた。エジンバラ大学の研究グループは藻の遺伝子編集技術を改良し、新薬開発への応用を目指している(Ferenczi et al., PNAS online June 12, 2017)。

抗体のせいで2回目の感染が危険なデング熱

世界的なデング熱流行はまだ記憶に新しいが、幸い日本ではそれほど多くの犠牲者を出すことなく、いつしか忘れ去られようとしている。本当に感染リスクは消えたのだろうか。米国とニカラグアの研究グループによれば一度感染した幼児は二度目の感染の方が症状が重く、危険なことを最新の研究で見出した(Katzelnick et al., Science online Nov. 02, 2017)。

海底炭素貯留の安全性を調査するEU

STEMM-CCSStrategies for Environmental Monitoring Carbon Capture and Storage)と呼ばれるこの研究は英国の研究グループによって行われ、論文として公開されている(Alendal, J. of Geophys. Res. online July7, 2017)。研究では海底貯留からの漏洩を検出して漏洩場所を無人潜水艇で特定する手法を提案している。

紫外線照射で皮膚癌になるメカニズム

コーネル大学の研究グループは癌発現につながる遺伝子変異を研究し、紫外線照射でできるメラニンよりメラニン形成細胞であるメラノサイト(幹細胞)が支配的になると、皮膚癌幹細胞が活発化することをみいだしたMoon et al., Sell Stem Cell online Oct. 12, 2017