13 hours〜ベンガジで起きたこと

米国大統領選はメインストリームメデイアのほとんどすべてがクリントン支持である。ファッション雑誌ヴォーグにいたってはクリントンに投票するように呼びかけている。どこかおかしくないだろうか。

 

映画13 Hoursは背景を知らずに見れば、全編戦闘シーンの「現代のアラモの砦」のように描かれている。現場はベンガジの米国領事館、といっても正式な領事館ではない。近くにはCIA拠点がありこちらは武装した米兵に堅固に守られていて、武装兵力も手が出せない。

 

しかし米国大使のいる領事館は塀のある豪邸のつくりそのままで、中東の領事館や大使館のような警備下には置かれていなかった。

 

CIA拠点がなぜ近くにあるかといえば米国が武器を売るための拠点であったためである。領事館は武器取引の交渉が行われていた。武装勢力の急襲で大使を含む6名の米国人が犠牲となったが、なぜかCIA拠点から助けに向かったのはとっさの判断で急行した兵士だけで、国務長官ヒラリー・クリントンは救出作戦を実行しなかった。

 

クリントンの主張は挑発的なデモが武装勢力を刺激して騒ぎがエスカレートしたことを予期できなかったというものだ。しかし映画はそうではないことをはっきり示している。

 

中東に大量の武器を輸出していたことが明らかになるクリントンが見殺しにした、というのが正しい。そういう人物が大統領選にでてメデイアが支持している。